見出し画像

ビタミンCでお風呂の酸化還元電位はどうなる? スクチャイDIY日記016 2024.11.23


<序> ビタミンC

前回の記事では花王のバブでお風呂のお湯の酸化還元電位ORPが346mVに下がった。

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

他に何か下げられるものは身近にないか考えたところ、食品添加物のビタミンCが思い浮かんだ。

ビタミンCはヒトが服用してビタミンCを補給するサプリメントの目的だけでなく、抗酸化物質として食品の酸化防止のための添加物として使われる。

そしてビタミンCのもう一つの大きな役割は水道水中の塩素除去だ。

水道水中の塩素(酸化物質)をビタミンCの還元作用で中和させるのだろう。

そこでこのビタミンCをお風呂のお湯に入れたらお湯の酸化還元電位はどう変化するのかを見たいと思う。

1.ビタミンCを手に入れた。

ビタミンCを手に入れた

Amazonで購入したビタミンCだが、検索するとサプリメントがたくさん出てくるので「食品添加物」のキーワードを入れると良い。

純粋なビタミンC(L-アスコルビン酸)粉末900gがAmazonでは送料込で1,000円ほどで手に入る。

このまま食べても食品に混ぜて使っても問題ない食品添加物の認定を受けた製品だ。

2.お風呂を沸かした後のORP 439mV

お風呂のお湯のORPは439mV

前回の記事では、沸かした後のお湯のORPは526mVだったが、今回は439mVだった。

毎回100mV未満程度の差異はあるが、まあ沸かしたてのお風呂の酸化還元電位はこんなものなのだろう。

3.ビタミンCを投入する

ビタミンCを取り出した

どのくらいの分量が適切かわからないので今回は写真のような量を取り出した。

ビタミンCを投入

そして、写真のように、ビタミンCをお風呂のお湯に投入した。

4.酸化還元電位ORPは169mV

ORPは169mV

439mV → 169mV と変化した。

270mV下がり、中性の目安である200mV以下になった。

前回の花王のバブでは、526mV → 346mV (差は180mV)で、中性の目安である200mVにも達しなかった。

一気に169mVまで酸化還元電位を下げてくれるビタミンCの効力はかなり大きいように感じた。

5.ビタミンCがお湯を還元する仕組み

食品の酸化防止剤として使えるビタミンCは、自身が酸化することにより周囲から酸素を奪い還元させる機能がある。

したがって、周囲の酸化を抑えたり消し去る機能を持つビタミンCは還元剤と呼んでもいいだろう。

その機能を利用して、比較的少量のビタミンCで、お風呂のお湯の酸化還元電位を顕著に下げることができたのだ。

6.まとめ

ビタミンCの還元能力がなかなか偉大であることがわかった。

目分量だが、今回使ったビタミンCの分量は、一回の分量にしてはやや多めだったような気もしている。

次回以降は少し減らしてみようと思う。

仮に今回の量としても、1回分の重さは測っていないが、購入した袋入り900gのビタミンCで何度使えるか?を目分量だが少なくとも200回は使えそうな感じであった。

購入時点で送料込1,000円だったが、200回使えるとして一回5円だ。

実際にはもっと少量でもいいと思うので、今回の半分か1/4程度に減らせて同じ結果が出るなら400回ぐらい使えるかもしれない。その場合のお値段は1回2.5円だ。

前回の花王のバブの場合、一個あたり20円少しだ。

経費で考えるとバブよりビタミンCの方が1/4~1/8以上も安く、さらに還元能力がバブより高いとなれば、お風呂のお湯の酸化性を取り除くにはビタミンCの方がバブよりも圧倒的に有利である。

しかし、ビタミンCは無色無臭だ。

お湯に投入したら確かに酸化還元電位は劇的に下がるが、目で見てもにおいでも変化がわからない。

現実的には効果が出ているはずだが、感覚的に何か感じたいと思うのも人情かもしれない。

(おわり)

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

いいなと思ったら応援しよう!