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むっちゃ簡単な「松ぼっくり豆乳ヨーグルト」作り スクチャイDIY日記001 2024.10.24

<序>
松ぼっくりを豆乳に入れて室内常温に放置するだけで美味しいヨーグルトを作るという、なんともズボラで素晴らしい夢のようなヨーグルト作りをやってみようと思い立ちやってみました。
すると、なんとなんとスクチャイにも簡単にとても美味しいのができた!
嬉しがりつつここに報告します。(≧∇≦)


1.青い松ぼっくりと松葉を採取してくる。

青い松ぼっくりと松葉を手に入れた。

青い松ぼっくりは本来春先から夏の間と思っていたのですが、なんと10月下旬の今でも青い松ぼっくりをたわわにつけた黒松が住宅街の公園歩道脇にあったので3つ失敬してきました。それと松葉もひとつかみほど。
黒松は常緑樹なので松葉はいつでも青いのが年中手に入ります。

茶色くなった松ぼっくりでも作れるはずなので茶色でも良かったのですがね。(青いのがいいという理由はまずは開いてないので中に異物が入りづらいからだと思います。茶色い松ぼっくりは湿度に応じて開閉するので中に異物が入りやすくなります。茶色い松ぼっくりを使う場合も中をよく確かめてからだと使えるはずです。)

ちなみに松ぼっくりも葉も地面に落ちたのは衛生上さすがにやめておいた方がいいと思います。

松ぼっくりと何本かの松葉を瓶に入れる。

2.瓶などの容器に入れ、豆乳を投入する。

スクチャイの場合、洗わずにそのままの松ぼっくりを適当なプラ製瓶に入れました。洗う人もいるようですが、採取した松の環境が良ければ特に洗うこともないでしょう。特に洗いすぎると発酵に必要な酵母と乳酸菌を落としてしまうことになります。

豆乳を投入(≧∇≦)

市販の無調整豆乳(長期保存可能タイプ・固形成分9%)を瓶に投入(≧∇≦)しました。
松ぼっくり1個と松葉10本程度を入れました。
余りは冷凍庫保管です。次に使います。

やることはそれだけです。(≧∇≦)
そのまま室内のテーブルに放置しておきます。

3.6時間経過後は泡立ち程度の変化。

その日の夜、約6時間経過後には特に変化なし。

その日の夜、豆乳の投入から約6時間後には何も変化なし。

蓋を開けると、何やら泡立っているような・・・

しかし蓋を開けると表面が泡立っていました。

きっと酵母が二酸化炭素を出しているのでしょう。

しかし、豆乳は元の状態でにおいも豆乳の香りしかしませんでした。

4.36時間後、固まっていた!

1.5日後、豆乳の投入から36時間後、かたまりができていた。

実は豆乳を投入したその日から気温が下がり、室内の温度も20度を下回っていました。温度が低すぎるかと思ったため、泡意外の変化が認められなかった翌日(約24時間後)、瓶をガスコンロの脇に移動しました。
そこはお湯を沸かしたりするので室内としてはやや温度が温かくなりがちな場所です。
それからさらに約12時間後(豆乳投入から約36時間後)、豆乳は固まり始めてきたのでした。

下部には乳清(ホエイ)ができていました。
横に倒すとこんな感じ。

5.食べてみたら、うまかった!

蓋を開けるとおどろおどろしい固まりが見えました。
さじですくって食べて見た!

見た目がちょっとグロテスクなので躊躇したのでしたが、勇気を出して一口食べてみると・・・

うま~い!(≧∇≦)

しかも、思いなしかさわやかなシュワシュワ感がある!

味は酸味はほとんどなく、さわやかな味、と言った感じで、市販の無糖ヨーグルトよりもむしろこちらの方が食べやすく美味しいと感じました。
乳清(ホエイ)もクセがなく爽やかに飲めました。他のヨーグルトと同様の乳清にはタンパク質などの栄養成分が含まれるので捨てずに利用した方がいいですね。そのまま飲んだりヨーグルトと混ぜて緩くしたり、またはジュースやデザートと混ぜて使ったり。
この乳清もわずかにシュワシュワ感があるような気がしました。

シュワシュワ感は酵母が二酸化炭素を出したので軽い炭酸水のようになったからでしょう。一般のヨーグルトにはない感覚で、なんだか得した気分です。(≧∇≦)

そう言えば密閉していた蓋を開けたとき、シュワ!とガスが抜けるような音がしました。
やっぱり炭酸ガス(二酸化炭素)が詰まっていたのでしょうね。
この原理を利用して松葉によるサイダー作りがありますが、スクチャイもそのうち挑戦してみるつもりです。

ここまで発酵した段階で過発酵(酸っぱくなりすぎる)や雑菌による腐敗を避けるため冷蔵庫に入れ、2~3日以内においしく消費しました。

※人間の感性として心地良い香り(酸っぱいようなヨーグルト臭)や味を感じたらまず食用に問題ないと思っていいでしょう。しかし、自身の感覚で「不快な異臭」や「不快な味」を感じたときは雑菌による腐敗の可能性があるので素直に食用は避けましょう。このあたりの判断は動物的な感に頼ることになります。

6.まとめ

<準備するもの>

無調整豆乳(固形分9%かそれ以上)
松ぼっくりか松葉(落ちてない、きれいな環境のもの)

ヨーグルトメーカーや種菌の購入が不要で身の回りにあるものを入れて室内放置で出来、しかも美味い!となれば作り続けるしかないですね!

<留意すること>

室温は20-25℃はあった方がいいと思います。24-36時間、長くても2日(48時間)以内でヨーグルトが完成するはずです。
低温で長い時間をかけるとそれだけ雑菌が繁殖してしまう恐れがあるので豆乳投入から24-48時間以内に完成しその後は冷蔵庫保管で2-3日中に消費するのが最良かと思います。

<原理>

自然状態の松ぼっくり及び松葉に着いている酵母と乳酸菌を利用して乳製品を発酵させてヨーグルトを作る方法です。
松に付着している乳酸菌の発酵は20-25℃前後が適温なのでしょう。(市販のヨーグルトの乳酸菌は40℃前後で発酵するものが多い。)
酵母は糖分を分解して二酸化炭素とアルコールを作りつつ増殖する。二酸化炭素は泡として目に見え、食べた(飲んだ)時にわずかにシュワシュワ感がある。アルコールは1%以下の微々たる量なので気にすることはない。
乳酸菌は糖分を分解して乳酸を作りつつ増殖する。この乳酸により雑菌が繁殖しない水素イオン濃度(ph, 酸度)を保つ。
その酸が乳成分を固化してヨーグルトを形成する。
薬効効果などはわからないし何も言えないが、整腸作用ぐらいはあるのでは?と信じたいですね。(≧∇≦)
身の回りには乳酸菌や酵母菌や枯草菌(こそうきん:納豆菌もこの仲間)があふれていてそれらを人間が活用している。服用によって腸内環境を整えたり美容液として肌に塗布したりする例が多々ある。
たとえばカルピスは無脂肪牛乳をある種の酵母+乳酸菌の集合体の通称「カルピス菌」で発酵させたもの。
またケフィアもある種の酵母+乳酸菌の集合体の呼び名で、コーカサス地方の伝統的ヨーグルトを作る素となっている。
(※ケフィアを利用したヨーグルト作りは別掲載)
このように酵母+乳酸菌のタッグ(人工的には決して作れない自然発生集合体)が古くから人間と深く関わり健康や食糧面で大いに役立っている。
松ぼっくりと松葉以外にも自然界には酵母菌と乳酸菌が着いている植物は多々ありますが、理屈ではそのどれもが同様の手法でヨーグルトが作れるはずです。
しかしその植物の風味が嗜好に影響するので植物は選んだ方がいいのです。その点松は爽やかな香りがあるので万人受けするでしょう、と言うことです。
他に例えばヨモギでも出来ますが、あのヨモギの独特の香りが苦手、という人も出てくるわけです。
あなたがもし挑戦者でしたら、いろいろな植物で試してみてもいいかもしれませんね。
すごい発見をするかもしれませんよ!
例えば、スクチャイの妄想なのですが、今開花中のスクチャイの大好きな「便所の香り(≧∇≦)」金木犀(キンモクセイ)の花付きの枝なんてどうだろう?って思っています。
あいにく近所に採取出来るような金木犀がないので行動に移せないのです。
どなたか挑戦されて上手く行ったら一報くださいね。(≧∇≦)

<今後>

牛乳でも行ってみたい。ヨーグルト化は酸によるものなので理論上は出来るはず。問題はその味が美味いかどうか?

7.おわりに

そこのアナタもこんなに簡単にできるヨーグルトを気が向いたときに作ってみたらどうですか?
味の面でもお金の面でも、もう市販のヨーグルトに戻れなくなるかも。
まずは美味しい!というのが一番気に入った点です。
あとは適当に健康に良ければいいですね。(≧∇≦)

なお、今回の「松ヨーグルト」と同時に作った次の記事「ケフィア」も、両方とも作って食べてから一週間経ちましたが、特にお腹を壊すこともなく正常で身体にも何の異変も起きていないことを報告します。いや、むしろ元気が倍増した気分で毎日日夜元気であります。もちろん松ヨーグルトとケフィアのお陰、などとは言いませんが。(≧∇≦)

※(注意)ここに書いてある方法で作った食べ物で万が一お腹を壊したりなどの健康被害が出ても当方は一切責任をとれないのでそこのところをくれぐれも理解した上でこの記事を参考にしてください。

別記事「むっちゃ簡単な「ケフィア(ヨーグルト)」作り スクチャイDIY日記002 2024.10.25」も参照

おわり

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