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北海道で唐松ヨーグルトが出来た! スクチャイDIY日記018 2024.12.03
<序> 冬の唐松の枝で室温ヨーグルトが出来た!
北海道で松で作る室温ヨーグルトを伝授した方から「出来た!」との入電があったのでここに報告する。
1.きっかけ
先日訪れていた北海道札幌でのことだ。
松ぼっくりや松葉を使った室温ヨーグルトの作り方を何気に人に話した。
するとかなり興味を持ってくれてぜひ自分もやってみたい!となり、その人の住む岩見沢まで遠征したのだった。
2.唐松の枝を採取
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![](https://assets.st-note.com/img/1733200384-w6Jzagil2kNemQGDA0FqRh17.png?width=1200)
室蘭本線の栗丘というマニアックな駅で降りたら親父さんが迎えに来てくれた。
その足で山に入った。
いつもラクヨウ(ハナイグチ)を採る山とのことだがもちろん初冬の今はない。
そこでは唐松が植林されていた。
植林の唐松には触らず、手間に生えていた唐松から小さい枝を一本失敬させていただいた。
唐松は「落葉松(からまつ)」と書かれることもある落葉樹で本格的な冬には完全に葉を落とすが、初冬のこの時はかろうじて黄葉した葉が残っている状態だった。
吾輩は松ヨーグルトとしては本州の黒松でしか試したことがないので、唐松ヨーグルトが出来るかどうか半信半疑だった。
しかしあらゆる植物には乳酸菌と酵母が共生しているので理屈では出来るはずだと信じていた。
3.クマさんもおるでよ
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ちなみに乳酸菌と酵母だけでなくこの場所ではヒグマやエゾシカも活動しているのだ。
親父さんはいくつかの写真を見せてくれた。
場所は違うが雨竜沼湿原でクマさんに出会った時に撮った写真。
そして道端にあったクマの糞の写真。
さらに・・・
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今まさにいるこの場所で、クマにやられて骨だけになったエゾシカを見つけたこともあると親父さんは言った。
エゾシカはでかい。
それを殺して肉を食い尽くすのはヒグマしかいないだろうとのことだ。
そんなクマさんの活動域で採取した唐松の枝で果たしてヨーグルトが出来るのか。
さあクマさんが出る前にさっさとずらかろう。
我々は親父さんのご自宅に向かった。
4.ナガノのくまとハチワレ
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ご自宅にはハチワレがいた。
ナガノのくまとハチワレの北海道での記念すべき邂逅だ。
・・・まあそんなことはどうでもいい。
我々には唐松ヨーグルトを仕込む使命があるのだ。
5.唐松ヨーグルトを仕込む
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仕込む、と言ってもたいしたことはしない。
枝を牛乳に入れて何度か振り混ぜるだけで終了だ。
あとはテーブルの上に置いておいてもらうことにした。
ひと仕事を終えた後のカツゲンはむちゃうまだ。
写真はカツゲンで「まあ一献」の図だ。
ただし、写真に写っているコップの白い中身はカツゲンではない。
一杯目の飲み物は親父さん特製のバナナミルクだったのだ。
ハチミツ入りでとてもおいしかった!
6.むちゃうま食事
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唐松ヨーグルトよりもむちゃうま食事を楽しみにしていたことは白状するしかない。
おでんに入っていたのは近所の人が育てた今朝採り巨大ダイコンだった。
それがむちゃうま!
親父さん手作りごはんは庭にあるムカゴを使ったムカゴごはんだ。
むちゃうまだ!
(ムカゴを知らなければ、まあGoogleで森田検索してくれたまえ。)
そしてホタテの刺身だ。
紋別に行った知人がお土産に持ってきてくれたとのこと。
むちゃうまに決まってます!
7.サラダタマネギ(岩見沢産)
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![](https://assets.st-note.com/img/1733203232-YHkSvXOoQ8ER0q7M39iWpN5d.jpg?width=1200)
すすきのの料理屋さんで出される北見産のサラダタマネギの話をしたら岩見沢産だけど冷蔵庫に一個だけあった!
とのことで親父さんはさっそくオニオンスライスしてくれた。
サラダタマネギは淡路や泉州などの他の地域にもあってどれもおいしいけど、いつも料理屋さんで食べている北見産サラダタマネギはまた一味違うのだ。
そしていただいた岩見沢産も同じようなものだった。
辛くなくて甘みがあってむちゃうま!
8.デストロイヤー(ジャガイモ)
![](https://assets.st-note.com/img/1733203748-ysYZBizkplOM83x5DaL2JcEI.jpg?width=1200)
白覆面の魔王ザ・デストロイヤーを思い出すジャガイモだ。
名前はデストロイヤーと言うらしい。
手にしたのは初めてだ。
けど、吾輩はどちらかと言うとミル・マスカラスに似ているような気がした。
ちょっとカラフルだからね。(≧∇≦)
帰りぎわに玄関で親父さんが何かごそごそしてるなと思ったらザ・デストロイヤーが出てきて一個くれたのだ。
吾輩偶然にも最近インターネット情報で知り、気になっていたジャガイモだったのだ。
吾輩はそのデストロイヤーを一個ポケットに入れて札幌に戻った。
デストロイヤーを食べた感想はまた別の記事(リンク)に書くのでお楽しみに。
9.その3日後に落葉松ヨーグルトが出来た!
その3日後に電話があり、無事落葉松ヨーグルトが出来ていることの報告があった。
吾輩の話で進めた室温ヨーグルト作りも、実は内心半信半疑だったとのこと。
まずは出来たのでめでたい!
(味やにおいは吾輩自身が確認してないので今回ここには書けないのが残念だが、そのうち再訪して確認するつもりだ)
(おわり)