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シャトレーゼロッジ熱海 ホテル日記009 2024.12.29

スクチャイのホテル日記009 静岡>熱海市


<序>1,500ポイントで6泊7日

先日シャトレーゼポイント(カシポポイント)1,500ポイントを使ってシャトレーゼロッジ熱海に6泊7日滞在してきたのでその体験を述べる。

1泊あたり250円相当という1回の銭湯代金よりも安い値段で滞在でき、ほぼ無料のような滞在だったので不平などはまったく言う隙もなかった。
ただただ感謝のみであった。

しかし、当ホテルは楽天トラベルなどからでも普通に予約でき、金額を見てみるといっちょ前な料金が提示されている。

ポイント利用のタダ同然の宿泊なら何も言うことはないが、一般のホテル並みの料金を取るならちょっと考え物だ、という点などを以下に記載する。

なお、2024/12/29現在1,500ポイントで1名シングルルーム6泊7日への交換はすでに終了しており、現在交換できるのは1,000ポイントで2名ツインルーム1泊2日か、1,500ポイントで2名ツインルーム2泊3日のいずれかだ。

1.1,500ポイント=1,500円相当。6泊7日は1泊あたり250円。

シャトレーゼポイントは店頭で使うと1ポイント=1円なので1,500ポイントは1,500円。つまり1,500円で6泊7日してきたということで一泊あたり250円相当である。

シャトレーゼロッジ熱海には熱海温泉の大浴場があり、通常なら熱海市の入湯税が宿泊(または日帰り入浴)で1人1泊(1回)あたり150円課金されるところだが、これは宿泊1泊(または日帰り1回)あたりが1,000円以下の場合は免除となるので1泊250円相当の吾輩は全泊で免税だ。

さらに滞在した12/15日曜日から12/21土曜日までの6泊の間はホテルの多客期設定の追加料金も加算される日はなかった。

つまり、吾輩は滞在のチェックインから7日後のチェックアウトまで宿泊関係は一切何も支払わなかった。

正真正銘1泊あたり250ポイント(250円)で6泊してきたのだ。

電話で今回の期間6泊7日を予約した後にオンライン(シャトレーゼ公式アプリ)で1,500ポイントを交換したクーポンをフロントマンに提示しただけで一切のお金のやりとりは行わずに滞在したことになる。

2.ほぼタダの宿なのに・・・ウェルカムスイーツ

手前の右手どら焼きとナガノのくまの両隣のカップゼリーがウェルカムスイーツ

チェックイン時に紙袋にどら焼きと白州の水(写真、紅茶の隣)が入ったのをくれた。

これはさすがに毎日くれるものではなく、到着時のウェルカムアメニティとのことだった。

しかし、予約時点からチェックイン時まで「ほぼ無料のホテル」という概念しかなかった吾輩には、とてつもないサービスに思えた。

さらに、フロントマンは部屋の冷蔵庫にも別のスイーツが入ってると言った。

冷蔵庫の中の別の紙袋には、コーヒーゼリーとマンゴープリン(写真、ナガノのくまの両隣)が入っていた。

どれもがシャトレーゼで販売されている商品で、すべてが普通においしいのだった。

そもそもどら焼きやプリンだって、1個100円はするのではなかった?

するとすでに300円分のスイーツをもらったことになる。

いや、それだけでなくさらにペットボトルの水もだ。

1泊250円の客にだ!

3.食堂ではアイス食べ放題

自由に使える食堂&キッチン入り口
自由に使える食堂&キッチン入り口
開放時間中の食堂内での食べ放題アイス

食堂では開放時間内(朝7:00-9:45,夕15:00-21:00)アイス食べ放題。

写真のような、チョコバッキー系(バニラとチョコ)と牛乳もなかとかき氷キャンデー系が食べ放題だった。

牛乳もなか1個目
牛乳もなかは2個いただいた
チョコバッキー(バニラ)
チョコバッキー(バニラ)
イチゴかき氷キャンデー

いくら食べ放題と言ってもお腹を壊さない程度にしないといけない。

飲み物は自己申告制

ちなみに飲み物は自己申告制でセルフ式だ。
館内に自動販売機がないための措置と思われる。
必要な人には便利だろうが、吾輩は利用しなかった。
無料の紅茶と緑茶のティーバッグが用意されていたので自分でお湯を沸かして飲むので充分であった。

4.お風呂(熱海温泉)

大浴場は一ヶ所なので男女入れ替え制
温泉分析表
温泉分析表
温泉大浴場

「温泉」のバルブをひねると豊富な湯量で熱海温泉が迸る豊かな温泉浴場。

源泉掛け流しはウソではないが、源泉のままでは熱いので入浴時には水を混ぜて適温(だいたいいつも42℃だった)に調整してくれている。

しかし、大浴場が一ヶ所なので男女入れ替え制というのがかなり残念だ。

男女とも、午後3回の3時間のみ、朝は1回1時間だけ。

せっかくいつでもいいお湯が出るのに、最終が22時とは・・・

24時間入れたらもちろん最高だが、せめても夜の0時までにしてもらいたかった。
22時までのお風呂はまるで社員寮だ。

さらに朝は5時からにすると1回1時間で2回入れるだろうに。

お風呂については時間に合わせねばならない不自由さがきわまっていた。

が、吾輩はもともと一泊250円という銭湯より安い価格なので、そんな不自由さも不平にはならなかった。

(しかし、これが楽天トラベルなどからの有料プランで宿泊していたら大きな不満となってしまうだろうとは感じた)

5.部屋にはトイレ風呂(シャワー)なし、洗面(水)あり

特別室でなければ、客室はシングルでもツインでも共通で、トイレは部屋になく廊下にある共同トイレを使い、部屋にお風呂やシャワーはなく大浴場利用となる。洗面だけは部屋にあるが、湯水の混合水栓のよう見えていてお湯は出ない(お湯の配管は来ていない)。
(特別室だけトイレとシャワー付き、バスタブなし)

吾輩の泊まった12月では洗面の水はまだ我慢の出来る冷たさだったが1月2月の寒さになるとどうなるかわからない。
顔を洗ったり手を洗ったりするのが真冬だとどうなるか気がかりだ。

まあ、このことも吾輩は1泊250円の客だ。
文句を言うまでのことではない。

6.安全対策なし?(ドアチェーンなし、室内電話なし)

シャトレーゼポイントでこれまで野辺山、小海、石和、富士野屋に泊まったが、そのどれもがそうだったように・・・

今回の熱海もまた・・・

部屋の扉の内側からかけるドアチェーンがなかった!

なぜシャトレーゼホテルはここまで徹底してそろいもそろってドアチェーンを付けないのだろう?

これ、男の宿泊でも気になって仕方がない。

寝ている間に合い鍵があればだれでもスッと入って来れるということだ。

鍵はドアノブにあるつまみを横にするだけ。

外側から合い鍵があればすぐに開けられてしまう。

もちろん従業員は合い鍵くらい持っているだろう。

昼間に合い鍵で普通に入っているくらいだ。

大きなプラスティックの四角柱がついた昭和の旅館風の鍵を持ち歩いていい、ということで滞在中持ち歩いていたが、ポケットや鞄の中が邪魔だった。

それで、中日に一回シーツを交換してもらったが、その時だけ、これ見よがしに「鍵返して」と言われた。

あたかも鍵がその1個しかないような口ぶりだったが、そんなことある?

合い鍵で留守中に勝手に入って掃除してくれたらいいものを。

そもそも一個だけしかない鍵を持ち歩かせて大丈夫なのだろうか?

掃除するのに鍵返せというのだったら、その鍵を無くせば永久に入れなくなる?

それに、これまでのシャトレーゼホテル野辺山、小海、石和、富士野屋のどれもがそうだったように・・・

今回の熱海も・・・

部屋にフロントとつながる電話がない!

あたかも客とフロントの連絡を拒否するかのように・・・

フロントと連絡取りたければ自分の携帯で外線でかけてきて、とのことだった。

これはこれまでのシャトレーゼホテル野辺山、小海、石和、富士野屋のどれもが同じだった。

大きい建物で見た目が派手でリゾートホテルっぽいシャトレーゼホテル小海と石和でもそうだった。

表向きリゾートホテルっぽくても室内では内線で使える電話がなく、ドアには内側からかけるチェーンがなかった。

緊急事態発生時など安全対応ではどうするのだろうか?

大いに疑問であった。

シャトレーゼホテルでは共通の認識として変な面でサービス&経費削減を固執しているのだろうか?

7.ハンガー4個

6泊するので着替えもそれなりにあり、中日には洗濯をする予定であった。

しかるにハンガーが4本しかなく、しかもそのハンガーは場末の民宿の完全に閉まらない押し入れにひしゃげられて突っ込んであるような歪んでいる針金ハンガーであった。

ひしゃげた針金ハンガー

クリーニング店でも最近ではもっとしっかりしたのを出してくれる。

この針金ハンガーは昭和時代のクリーニング店のやつだ。

コートを掛けると案の定すぐに落ちた。

厚手のシャツやズボンなどを掛けるのは無理だ。

そうすると、どこに服を掛ければいい?

かけるところはない!・・・_| ̄|○

かと言って服をたたんでおけるタンスなどのような家具もないのだ。

さすがにフロントマンに「しっかりしたハンガーを5本追加で借りたい」と進言した。

すると物分かり良く「今夜は無理なので明日買ってきます!」とのことだ。

「買ってくる!?」

長期連泊がわかっているのに、こんななよなよした針金ハンガー4本だけとは前もって考えておいて欲しいものだった。
部屋を使う人の気持ちがわからないのだろう。

まあ、このあたりの正規料金の客ならもっと強く言えただろうが、あくまで1泊250円の客だ。
どうも常識の範囲内の要望ですら控えめな声で愛想笑いをしつつおねだりしないといけないような気がしてくるのだ。

ま、翌日、外出から戻るとドアのノブに新しいタオルが入った袋にきっちりとハンガーが5本入っていた。

約束は守ってくれたのだ。

しかしそのハンガーもまた針金の使いにくいやつだった。
きっと100円ショップで買ったものなのだろう。

8.タオル(大小)は化繊

タオルだけは毎日交換してくれる。(上の写真参照)

その品質だが、化繊の水分の吸わないやつ。

ないよりマシだが、ほんとうに化繊のタオルだけは水分を吸わないのでイライラさせられる。

なぜ化繊か?

すぐに乾くようにだ。

つまり利用者のことを考えてるのではなく、管理者側に都合のいい材質なのだ。

綿100%だと吸水性が高いが、洗濯後に乾くのに時間がかかる。

しかも、濃い茶色。

汚れが目立たない色だ。

真っ白のタオルが使える高級ホテルとは真逆なのだ。

9.部屋にコンセントはほぼない


枕元のテーブルに一個だけ空きコンセントがあったのが救いで、あとはどこにもコンセントは見つからなかった。

自分の延長ケーブルで枕元から引き、分岐してタコ足配線にするしかない。(吾輩は自分用を持ち歩いているので延長ケーブルや分岐コンセントをホテルで貸してくれるかどうかは聞いていないので不明)

特にTV台にパソコンを置いた場合だ。

TV付近にはまるで空きコンセントがない。
TVのケーブルは動かせないTV台の裏に回っていてびくともしなかった。
つまりTV台にパソコンを置くスペースはあるが電源が取れないのだった。

洗面付近にもコンセントはない。
電動歯ブラシ、シェーバー、ドライヤーの電源は取れない。
洗面ではこれらを使うなと言うことだろうか?

電動歯ブラシを持っている吾輩は入口扉の足元に一個だけ掃除機用のようなコンセントを発見し、床に置いたまま充電することにした。
充電式だとかなり不便ながらこれでもなんとか使えるが、コンセントに差したまま使うドライヤーなどは床にかがんだまま鏡も見れず使うことになるだろう。

こんな風に部屋を使う人のことをまったく考えていない部屋のレイアウトとコンセントの数と位置だった。

もう一度書くしかないが、部屋では自分の機器をコンセントから使ってくれるな!という不親切な部屋としか言いようがない。

10.22:00-7:00玄関閉鎖

門限は22:00だ。

それ以降7:00までは入り口はロックされる。
(つまりうっかり夜に買い物に出たら閉め出される)

昼間も清掃時などフロントが留守の時、ちょくちょく入り口をロックするらしい。

そういうことでもし閉まっていたら電話してという緊急用の携帯番号を聞かされた。

一般的なホテルはビジネスホテルでもリゾートホテルでも、門限はなく24時間出入り可能が普通だ。
あるいは前もって言っておけば夜中でも協力してくれる。
そこが旅先での自由を楽しめる、非日常のいいところなのだ。

しかるに、シャトレーゼホテルは、まるで社員寮なのだ。

寮の決まりに従って下さい。

あれこれあれこれ・・・・・・_| ̄|○

ふたご座流星群の頃だったので夜間に外出して夜景や星野の撮影も考えたが、予約の電話の段階であれはだめ、これはだめ、時間厳守、出入り禁止、寝間着ないから持ってきて(荷物増える)・・・などなどを聞かされて今回は夜間撮影を完全にあきらめた。

まあ1泊250円の客だ。

風雨をしのぎ、寝て、そそくさでも温泉に浸かり、毎日アイスキャンデーを何本か食べるだけでもいいではないか。

それ以外に何が必要?

無条件に寮の掟に従うのでなんなりと言ってくれ。

・・・ということで吾輩は折れた。

11.帰りは何時?

朝、出かけようとすると、どちらまで? と訊かれる。

ちょっと東京方面に行く、と言うと、帰りは何時?

門限の22時までには戻る、と答えると・・・

22時には締めますから!

知ってるから22時までに戻る、と言ってる。

・・・_| ̄|○

それは吾輩の外出を心配してくれているのではなく、あくまで管理する人たちの手間の都合上の話なのだ。

21:30でも遅い!というような顔をされるので、まあここに泊まる人は21:30頃から7:30頃までは館内に閉じ込められてじっとしていて欲しい、ということなのだ。

そもそも22時に帰って来たらお風呂に入れない。

部屋の洗面でお湯が出たらまだしも温かいお湯でタオルを絞って身体を拭くことくらいできそうだが、冷たい水しか出ない洗面だと石けんで顔を洗うのもはばかるほどだ。

なので男性の最終21:00-22:00のお風呂には入りたいので、実際にはそれに間に合うように帰ってくるつもりだ。

しかしそんな細かいことまで面倒なのでいちいち言いたくなかった。

ほんとうに自由にさせて欲しいのだった。

やれやれ。

吾輩はタダ同然の1泊250円の客だから文句は何も言わないけど・・・もう一度書くけど、このような「社員寮的」環境の宿でも楽天トラベルなんかで一般的な宿泊料金で販売しているのだ。

安くない金額で泊まる場合、この「社員寮的」自由の乏しさの環境ではエドヴァルド・ムンクの「The Scream(叫び)」の表情をするしかない。

一般に社員寮では通勤して仕事をして給料をもらえ、そのかわり住居代は会社が一部負担してくれるわけなので規則があって仕方がない。あくまで仕事が目的だ。

しかし一般の宿泊料金を払う「旅行客」にそんな「社員寮的」な規則をあれこれ持ち出してこられるのはあり得ないのだ。

12.心臓破りの坂道

宿は熱海駅の背後で、部屋に居ると新幹線が通り過ぎる音や熱海駅のホームのアナウンスが良く聞こえる。

人によってはうるさいかもしれないが、吾輩のような鉄道好きには鉄道音はむしろ旅情が漂う良い効果音であった。

それよりもやっかいだったのが坂道だ!

大げさに書くと、熱海駅の背後にほぼ垂直に屹立している崖をヘアピンカーブで登っていくのだ。

熱海駅を出て左側のコインロッカーの前を通り過ぎるとすぐに左側に線路の下を潜る道路がある、

それをくぐり終わると左側に続く道があるのだが、その道は左カーブのままいきなり自分の身長以上の高さを急勾配で登らせられるのだ。

そしてその急勾配のまま数十メートル・・・

その後、一旦道は通常の坂道になるが、右に折れる道からまた勾配がきつくなり、次の左ヘアピンカーブではまたしても自分の身長を超えるかと思うほどの高さを一気に登る急勾配だ。

その急勾配のまま道は続き、次に右ヘアピン急勾配カーブ。

果てしなく続きそうな急勾配を進むとずっと先に(夜だと)明かりが見えてくるがそこがようやくシャトレーゼロッジだ。

そうなのだ。「ホテル」と言わない「ロッジ」と言うところがそもそものくせ者なのだ。

ともかくそこが目的地であることで安堵すること甚だし。

ヘアピンカーブはさらに続き、もう一回ヘアピンの勾配を登って、となるともう無理である。

最初は荷物もあったので特に大変だった。

駅から水平距離では50mくらいなのにこの勾配差とヘアピンカーブのせいで年輩者は観念してタクシーで行く人もいるらしい。

帰りは帰りで転がり落ちそうになる小型スーツケースをしっかり握りしめてゆっくりゆっくり降りた。

登りとはまた別の大変さがあった。

ま、行く人はこのあたりも覚悟した方がいいね、という話。

(おわり)

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