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札幌のSAPICAは所有する価値があるか? スクチャイ旅の知恵001 2024.11.24


<序> 買うか?札幌のSAPICA

何度も札幌に行っていて寝る前に何気にインターネットで札幌情報を見ていると、札幌のローカル交通系プリペイドカードSAPICAの存在を知った。

買うかどうかの検討をした話をここに記す。

なあに、結果的には買わないことに決めたのだ。(≧∇≦)

1.SAPICAは札幌のローカルプリペイドカード

狸小路駅を出発直後の路面電車
路面電車すすきの駅

SAPICAは札幌のローカル交通系プリペイドカードで、地下鉄、市電、バスを中心にキャッシュレスで使えるカードだと知った。
あとはセイコーマートなどのローカル商店などでも使えるようだ。

こういう地域限定カードは狭い範囲ながらも意外な特典がある場合があるのでチェックしてみようと思った。

場合によっては買って持っておいてもいいぞ、と思ったのだ。

2.SAPICAは10%ポイントバック!?

(混乱を避けるために先に言っておきますが、今は違います!10%は過去の話です!)

「SAPICAは交通で使うとその10%がポイントバック」と複数のウェブサイトが書いていて、ホラきた!と思った。

一般に無味乾燥で面白くもない交通運賃の支払いだ。

10%のポイントバックは大きいではないか!

例えばさっぽろーすすきの間の地下鉄は210円だが、これをSAPICAで支払うと21円分がポイントで貯まり、その後乗車運賃より貯まったポイントの方が多い場合自動的にポイントが1ポイント1円として運賃に充当される。

つまり10回乗れば21x10で210円区間がポイントで乗れる。

10回乗って1回タダという感覚だ。

ポイントの使い道が運賃に限られるようだが、10%、つまり1割が戻って来るのだったらお得ではないか!

そのSAPICAを買おうかな、と思い始めた。

3.公式サイトでは3%と記述

・・・ふと、別のウェブサイトを見ると付与ポイントは3%と書いてある。

どっちがホンマやねん!

さっきの10%の記事はひとつではなく複数あった。
なので信じてしまったのだが、よく見ると2021年などに記述したものだ。

つまり書きっぱなしで更新なしのサイトを見て誤解していたのだ。

こういう場合本物のSAPICAの公式サイトを見るに限る。

4.SAPICA公式サイトでは3%

残念でした。・・・_| ̄|○

しかしなんで10%と3%の記事が混淆しているのか?

SAPICA が10%還元だったのは2022年の10月1日以前のことで、同日より3%に下げられたらしい。

当然のごとく多くの札幌市民は反発し、解約が多々発生し、全国ネットのSUICAなどに乗り換えたのだそうだ。

10%から3%への落差は激しすぎるし、10回に1回タダ(還元)だったものが34回に1回だけタダ(還元)になったらお得感は台無しだ。

ここまで知った吾輩は買うのを止めようと思い始めた。

しかし吾輩は10%には固執してなくて、世間的なポイント還元でも3%はまだ多い方ではないかという理解もあった。

一般的なクレジットカードのポイントは1%だ。それから考えると3倍も還元があるのだ。

そのSAPICAカードを持ったときの喜びがあるならたとえ3%でも吾輩は買って使ってみるかもしれない、と思い始め、さらに所有欲を催すようなことがないかどうか調べてみた。

5.SAPICAに他の魅力はあるか?

吾輩は沖縄ゆいレールのプリペイドカードOKICAを持っている。記名式でデポジットを取られているのでカードを返却しない限り500円だかのデポジットは返ってこないのだがデザインが沖縄風で気に入っているのでたとえめったに沖縄に行かなくて使わなくても解約や返却せずに今も記念に持ち続けているのだ。

札幌のSAPICAはどうだろうか?

SAPICA公式サイトから引用

失礼な言い方だが、正直に言ってなんじゃこりゃのデザインである・・・_| ̄|○

何を表しているのかが直感でわからないし、何かを訴えかけて来るようなことも感じられない。

しかもデザインはこれ一種なので選択の余地なし。

それでも地下鉄、バス、市電での3%還元はお得として、それでは地下鉄、バス、市電以外のセイコーマートなどでの使用は何%還元されるのかを見ようとした。

SAPICA公式サイトには「ポイントが貯まる」としか書いてなくて、%については触れていないので自分で検索する必要があった。(親切でないSAPICA公式サイト)

その結果、0.5%ということがわかった。

一般のクレジットカードの1%還元の半分だ。

しかも、SAPICAの場合、ポイントは交通費に充当するしか使い道がないのだ。

改札機や運賃箱での利用しか出来なくて、ポイントを使って切符を買うことさえもできない。

セイコーマートなどのSAPICAポイントが貯まる店舗でも、その貯まったポイントをその店舗自身で使うことができない。

すこぶる制限されたプリペイドカードということがわかった。

6.乗り継ぎ割引は交通系カードで一律OK

SAPICA公式サイトの説明に、「市電-地下鉄相互乗り継ぎ割引適用にSAPICAが有効」と書かれているが、これはもちろん間違っていないが、他の交通系電子マネーSUICAなどのタッチ支払でも適用されるので、これもまた不親切な説明だと感じた。

これを読んだ人はSAPICAでしか乗り継ぎ割引が適用しないと勘違いしてしまいそうだ。

乗り継ぎ割引は現金はもとより、市電で支払ができる各交通系電子マネーでのタッチ決済でも自動で有効となるので念のためここに補記しておく。

7.まとめ

以下の理由で吾輩はSAPICAを買わないことに決めた。

地下鉄、バス、市電の3%還元自体は悪くない比率だ。

しかし、

1、デザインが所有欲を沸かせてくれない。

2、ポイント利用先が改札機と運賃箱での自動精算時だけ。

3、公式サイトが分かりにくくやや不親切。

4、財布に入れるカードが1枚増える。

5、札幌現地でJRはSUICAを使った後に例えば地下鉄に乗る場合、そこでわざわざSAPICAを出さないといけない。(SUICAだけで全部乗れるところを財布を出すなどの一手間が増える)

6、乗り継ぎ割引ではSAPICAでなくてもSUICAなど使える交通系ICカードのタッチで自動的に割引になる。現金の切符購入でも市電では運転手への申告、駅では券売機で乗り継ぎ割引切符の購入でもちろん割引になる。なのでわざわざ乗り継ぎ割引のためにSAPICAを所有する必要性はない。
(乗り継ぎ割引については別記事参照)

7、オートチャージ機能は便利でオートチャージに使うクレジットカード側にもポイントが貯まると書いているサイトが多いが、SAPICAへのオートチャージでクレジットカードのポイントが貯まるブランドは希少。
(吾輩のJALカードはSAPICAへのオートチャージではクレジットカードポイントは付かないと明記されている。)

(※注意)
ここに書いたことは吾輩が勝手にまとめたもので現時点では間違いはないはずだが将来はサービス内容についてどうなるかわからない。
この文章も鵜呑みにせず常に公式サイトで確認しご自身で判断されたい。

(おわり)

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