札幌市電を120円(150円)で一周する方法 スクチャイ旅の知恵002 2024.11.25
<序> 一周するか?札幌の市電
最初に言っておくとこれを書いた時点では120円だがその直後2024年12月1日から30円値上がりして150円となる。
合わせて、市電の一回乗車が200円から230円、バスも現行から一律30円値上げされる。
値上げはされるものの、札幌に到着して1時間ほど時間があるなら格安で札幌市内を市電でぐるっと一周するのもいいかもしれない、という話だ。
なお、市電は正式には「路面電車」だが、この記事では通称の「市電」と書く。
ちなみにこの市電で一周できるループ化は2015年12月20日に開業した。
1.地下鉄と市電相互乗り継ぎ指定駅
札幌市営地下鉄の乗り継ぎ指定駅で下車または乗車する場合、当日中に市電に乗れば乗り継ぎ割引が適用されて正規運賃より80円安く乗ることができる。
市電と地下鉄の乗り継ぎ指定駅は以下の通り。
(市電駅)-(地下鉄駅)
西4丁目-大通り
狸小路-大通り、すすきの、豊水すすきの
すすきの-すすきの、豊水すすきの
山鼻9条-中島公園
静修学園前-幌平橋
西15丁目-西18丁目
中央区役所前-西11丁目
2.地下鉄→市電(路面電車)乗り継ぎ方法
交通系ICカードで地下鉄→市電乗り継ぎ
SUICAなど市電で使える交通系ICカードで上記地下鉄乗り継ぎ指定駅で下車すると記録がICカードに残るのでそのまま同じカードで市電を利用すると下車の際自動的に割り引いた運賃120円(150円)が引き落とされる。
つまり電子マネーの場合は特に意識することなく乗務員に伝える必要もなく自動で割引されるので便利なのだ。
ここで、先の記事に書いたが、乗り継ぎ割引が適用されるのはSAPICAだけではないので安心して良い。
このとき、市電の乗車駅は乗り継ぎ駅を気にすることなく、当日中※に好きな駅から乗って好きな駅で降りればいい。
※「当日中」というのは乗り継ぎに時間制限はないということ。地下鉄さっぽろのように、一旦改札口を出て南北線と東豊線相互に乗り換えするときのように「30分以内」という時間制限はない。
希望なら何周したっていい。
つまり、地下鉄の乗り継ぎ指定駅で下車した当日中※ならば、市電のどこからどこまでも自由に一回120円(150円)で乗れるわけだ。
希望であれば2周3周しても特に咎められることもないだろう。
(運転手はしばしば電車事業所前で交代するので運転手が継続して乗っている客をチェックできない。但し車内カメラはあるようなので調べようと思えば調べられるだろう。まあ悪いことをしているわけではないし1周以上するなとの規則もないようなので心配することはないだろう。そもそも1周が約55分だ。実際に2~3周する酔狂な人などめったにいないだろう。)
また、乗り継ぎ指定駅で下車したからといって、無理に市電に乗らなくても損はしない。
地下鉄の精算は正規運賃で支払い済みなので何も気にすることはない。
ついでに市電に乗ったら80円得するよ、という気楽な話なのだ。
市電は下車時に支払い、乗車時のチェックはない
市電は下車するときに均一運賃を支払うようにできているだけで乗客の上下車駅はシステムでは関知していない。
市電は乗るときにICカードを翳す必要がなく、降りるときにICカードを支払機に翳して支払うだけだ。
つまり客がどの駅で乗ったかはチェックしていないので、地下鉄→市電の乗り継ぎの場合、市電の乗り継ぎ駅で乗らなくても任意の好きな駅で当日中※に乗って好きな駅で下車すれば自動的に80円値引きされた運賃が引き落とされるのだ。
※「当日中」というのは乗り継ぎに時間制限はないということ。地下鉄さっぽろのように、一旦改札口を出て南北線と東豊線相互に乗り換えするときのように「30分以内」という時間制限はない。
現金で地下鉄→市電の乗り継ぎ
現金の場合は地下鉄に乗る前の自動券売機で乗り継ぎ切符を購入する必要がある。
例えば、地下鉄さっぽろから地下鉄すすきのへ行き、狸小路やその他好きな駅から市電に一回乗りたい場合。
地下鉄さっぽろでの自動券売機で乗り継ぎ切符330円(地下鉄一区210円+市電一回割引運賃120円)を購入し地下鉄に乗車。
※2024年12月1日から乗り継ぎ切符360円(地下鉄一区210円+市電一回割引運賃150円
下車駅の自動改札で切符を受けとり、その切符を持ったまま当日中に市電をに乗り、下車駅で運賃支払い箱に切符を投入して下車する。
3.市電(路面電車)→地下鉄乗り継ぎ方法
交通系ICカードで市電→地下鉄の乗り継ぎ
市電の下車駅は乗り継ぎ駅(上記参照)である必要があり、その駅で下車の際に運転手に「乗り継ぎ」と告知してからICカードを翳すと乗り継ぎ運賃330円が引き落とされる。※2024年12月1日から360円
その後当日中※に乗り継ぎ指定の地下鉄駅の改札口に同じICカードを翳して乗車する。
※「当日中」というのは乗り継ぎに時間制限はないということ。地下鉄さっぽろのように、一旦改札口を出て南北線と東豊線相互に乗り換えするときのように「30分以内」という時間制限はない。
1区でもそれ以上でも乗車後に改札口にICカードを翳すと1区の場合はそのまま、2区以上の場合は追加運賃を引き落とされて改札口を出ることができる。
このあたりは特に意識していなくても駅員に申告したりすることもなく自動で行ってくれるので便利だ。
現金で市電→地下鉄の乗り継ぎ
市電の下車駅は乗り継ぎ駅(上記参照)である必要があり、その駅で下車の際に運転手に「乗り継ぎ」と告知してから現金で乗り継ぎ運賃330円を支払う。※2024年12月1日から360円
1区の乗車の場合はそのまま330円の乗り継ぎ切符で地下鉄の改札口に入って降車駅の改札口で出ることができる。
2区以上の場合は降車駅の改札内の自動精算機で乗り継ぎ切符の運賃追加精算を行ってから改札口を出ることになる。
※「当日中」というのは乗り継ぎに時間制限はないということ。地下鉄さっぽろのように、一旦改札口を出て南北線と東豊線相互に乗り換えするときのように「30分以内」という時間制限はない。
4.市電とバスの相互乗り継ぎ割引
かつてあったが、2023年4月1日から廃止されている。
ばんけいバスと夕鉄バスだけ例外で今も乗り継ぎ割引はがあるようだが詳細は省略。
6.まとめ
上記のように、市電と地下鉄を同日中に乗り継ぐ場合、乗り継ぎ割引が適用されて80円お得になる場合がある。
乗り継ぎ指定駅と若干のルールを知っておくと、当日内であれば120円(150円)で市電一周など、有意義に楽しむことができそうだ。
たとえば観光ですすきののホテルに泊まるとする。
交通系ICカードを使って新千歳空港からJRで札幌に着きそこから地下鉄ですすきのに行き地下鉄を出た場合、すすきので地下鉄を降りた記録がICカードに残るので当日中は市電の好きな駅から好きな駅まで一回120円(150円)で乗れるのだ。
もちろん一周したって構わない。
・・・という話でした。
(※注意)
ここに書いたことは吾輩が勝手にまとめたもので現時点では間違いはないはずだが将来はサービス内容についてどうなるかわからない。
鵜呑みにせず常に公式サイトで確認しご自身で判断されたい。
(おわり)