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Panasonic浄水器TK-AS31は-184mVの還元水を生成した! スクチャイDIY日記012 2024.11.18


<序>

この記事では吾輩が所有する家庭用浄水器Panasonic TK-AS31が生成する水の酸化還元電位を測定し、その結果を報告する。

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

結果、もともと582mVの強酸化性水道水が浄水で167mVまで還元され、さらにアルカリイオン水として-184mVの還元水を生成することができた。

前回測定した「水道水」の記事もぜひ参照されたい。

1.Panasonic TK-AS31の浄水は167mV

浄水器の浄水は167mV

浄水器が生成した浄水は167mVであった。

前回測定した生の水道水(582mV)から400mVも一気に下がった=還元された。

以前の記事
「水素水」か「還元水」か?還元水作りの予習 スクチャイDIY日記008 2024.11.16
6.ORPの理想はマイナスか?

で書いたが、自然界は平均するとやや酸化性と考えられるので酸化還元電位は多少プラスの数値を示すのがむしろ標準だろう。

肌感覚の話になるが、その自然的中央値は100-200mV程度だと思われる。

つまり、この浄水器を通じた浄水のORPが167mVということは自然界の平均で、やや酸化性があるものの自然界では普通で平均的な値と言えるかもしれない。

浄水器を通じただけで、先の記事に書いた水道水の582mVが瞬時に167mVとなった。
数値は依然として酸化性ではあるが、浄水器によりかなり還元されたのだ。

還元された理由は主に強酸化物質であるカルキなどの塩素系薬剤成分を取り除いたからであろう。

塩素系殺菌剤の酸化性はかなり高い。
それを取り除かないと何事も始まらないほどだ。

吾輩は目の前で瞬時に酸化還元電位を下げる浄水器に畏怖した。

電位が167mVはほぼ中性とみていいほど普通だ。
酸化される心配はほぼないし、自分側がそれより酸化電位が高ければ、167mVでも充分還元してくれる数値なのだ。

2.Panasonic浄水器TK-AS31を導入した話

浄水器は7か月ほど前にAmazonで3万円台で買ったPanasonicのTK-AS31-Wだ。
正式商品名:コンパクトなアルカリイオン整水器TK-AS31
ちなみに今見たら2万円台に値段が下がっている。
(ご興味のある人向けにリンクを貼っておく)

値段的にもそれほど本格的でもない機械で、まあ気休めだろう、と思いつつも導入した浄水器だ。
が、先の記事に書いた水道水の582mVが瞬時に167mVに下げられると、今さらながらだが買って良かったという気持ちになっているのだった。

吾輩も現金なものだ。

拙宅は田舎町の老朽化した集合住宅で水道水は一旦タンクに溜められるので、これまでなんとなく気持ち的に水道水が気になっていたのだった。

そもそも浄水器を導入してから生成される浄水は、出たての生水のままで口当たりが良くごくごくとおいしく飲めているのだ。
体感的に違うというのもよほどのものだと思う。

蛇口から出る水は口当たり的も香り的にもお世辞にもそのままでは飲めたものでない。

その点、おいしく飲めるようにしてくれる浄水器はほんとうにありがたい存在だと思っている。

3.酸化還元電位計を久しぶりに使った話

浄水器を通した水の酸化還元電位を測定したのは今が初めてだった。

今回、還元水を作ろうなどと思って棚の奥にしまっていた酸化還元電位測定器を久しぶりに取り出し、ボタン電池を入れ久しぶりに稼働させたのだった。

かつては温泉で測定するのが楽しくて、酸化還元電位測定器をずっと持ち歩いていた頃もあった。

あくまで趣味の活動だ。

仕事でもなければどこにも発表する当てもない測定作業だった。

なのでどこにも発表していないし、自分で結果を見てニヤニヤしていただけだ。

そのときの温泉の酸化還元電位の記録は残してあるのでいつかnoteで公開してもいいと思い始めている。(余談)

4.Panasonic TK-AS31の水はうまい、の話

さて話を戻し、浄水器を買って7か月間の今までは、体感的においしい水だなと感じるだけで満足で、測定するなどとは夢にも思わなかったのだった。

しかし内心は、

「3万円出したのだからある程度おいしくなって当然だろう。いや、おいしくなければならない!」

という自己暗示があったかもしれない。

つまりおいしく感じていたのは、一種のプラシーボ効果かもしれないのだ。

それならそれで良くて、まあ、ともかくこれまで毎日あまり深く考えることもなく浄水を使い続けていたのだった。

5.アルカリイオン水=還元水素水?

改めて吾輩が導入した浄水器の製品説明を見ると、PanasonicのTK-AS31-W 商品名:コンパクトなアルカリイオン整水器TK-AS31 だ。

この機械は、液性が中性の浄水以外にも、アルカリイオン水(強・弱)が生成できる。

製品説明ではアルカリイオン水生成器と還元水素水生成器を区別していて、PanasonicのTK-AS31-W 商品名:コンパクトなアルカリイオン整水器TK-AS31はあくまで「アルカリイオン水生成器」だ。

Panasonicでは別製品として「還元水素水生成器」(より躯体が大きくて高価なようだ)も売り出していて、吾輩が購入したコンパクトで安い「アルカリイオン水生成器」と区別している。

Panasonicの製品で「還元水素水生成器」があるのを知ったのは公式Webサイトだが、吾輩がTK-AS31を購入した当初はなかった説明で、わりと最近登場した製品かもしれない。

というのは、TK-AS31の説明が購入当初から変わっているからだ。

当時なかった説明が追加されている。

たとえば公式サイトでは「還元水素水(アルカリイオン水)」と表記され、還元水素水=アルカリイオン水ともとれる表現をしているのだ。

吾輩のコンパクトで安いTK-AS31もアルカリイオン水を生成する機能はある。
「還元水素水=アルカリイオン水」ならば、吾輩のTK-AS31も「還元水素水」が生成できることになる。

ホンマかいな?

しかも、還元水素水がそれまでのアルカリイオン水と同列に並べて説明されているのだ。

このことを知ったのはここ数日のことで、ともかくこの公式サイトを読む限りアルカリイオン水は還元水素水の一種のように理解できるのだった。

6.Panasonicは「アルカリイオン水生成器」と「還元水素水生成器」を区別

公式サイトによると、Panasonicでは「還元水素水生成器」と「アルカリイオン水生成器」は区別していて、電極枚数が5枚以上使っているものを特別に「還元水素水生成器」と読んでいるらしい。(詳しくはPanasonic公式サイトを参照)

ここで先日の吾輩の記事を見て欲しいのだが、
「「水素水」か「還元水」か?還元水作りの予習 スクチャイDIY日記008 2024.11.16」
で、世間的に本来の「還元水」のことを概念的に「水素水」と言ってしまっている。従って正確には「還元水」と表現する方がいい、と吾輩は書いた。

しかし、Panasonicは「還元水素水」と書いているのだ!

複合技やん!(≧∇≦)
そー来るか!(≧∇≦)

公式サイトの図を見ると電気分解で確かに水素は発生しているが・・・水素発生は中学生でも知っての通り水の電気分解の基礎だ。

水素ガスはすぐに水から出て、大気に逃げ出し、さらには宇宙空間にまでも上昇していってしまうほどの軽い気体だ。

その辺にいつまでも水素ガスが漂っているわけはないし、当然水の中に溶け込んで漂っているわけでもない。

水素はあくまでも水の中を通過するだけなのだが・・・

・・・しかし、水中ので電子のやりとりは確かにある。

水素ガスは消え失せるが、「電荷だけ残している水」ということならまだしも理解できるのである。

しかし、ここであくまでこの液は「アルカリイオン水」だ。

アルカリ性であるかぎり、水素イオン(H+)は存在し得ない。
水素イオン(H+)が存在したら液性は酸性になってしまうからだ。

つまり、この「還元水素水(アルカリイオン水)」には水素ガスも水素イオンも存在しないが、微量イオン(Na+, Ca2+, Mg2+, K+)が存在する水(全体)に対して電極での負荷により酸化性(酸性ではなく酸化還元の酸化性)を帯びさせているのだろう。
これが吾輩の理解だ。

ちなみに、公式サイトにはものすごく小さな字で以下の文章がある。

弊社では「電極板の枚数が5枚以上かつ水素チャージ機能を搭載した商品」の販売名称を還元水素水生成器とし、アルカリイオン整水器と区別しています。

水を電気分解して、還元水素水*(= 水素を含んだアルカリ性の水)を生成します。

* 還元水素水とは、電気分解の電極反応で還元され、そのときに発生する水素を含んだアルカリ性の飲用可能な水であり、「アルカリ性電解水」と同一です。ただし、「還元水素水 強・強1・強2」は飲料できません。

Panasonic公式サイト2024/11/19時点

(※こういうWebサイトは将来ページが消え失せたり内容の変更がありがちなので現時点での内容イメージを念のためpdfにて保管している。)

この文章中の「水素を含んだ」というのがどうも解せないのだ。

水素は水に含まへん! っちゅうねん。・・・_| ̄|○

現象的に酸化性を持たせているのは事実だろうが、その説明が難しいんでしょうね・・・

そう思うことで、キリがないのでここでは一旦Panasonicの見解を容認しよう。

教育的には良くない表現だが、それ以外、特に日常生活上は実害なないのでね。

7.TK-AS31は-184mVの還元水を生成した

上記のことより、吾輩が導入したTK-AS31はどうやら「アルカリイオン整水器」のようだ。

「電極板の枚数が5枚以上かつ水素チャージ機能を搭載」していないコンパクトな廉価版だからだ。

還元水素水生成器はもっと大きくて高額な製品で「電極板の枚数が5枚以上かつ水素チャージ機能を搭載し」ているのだろう。

そこまでわかったところで、吾輩は自分のTK-AS31の「アルカリイオン水・強」を酸化還元電位計で測定してみた。

アルカリイオン水・強は-184mV

アルカリイオン整水器TK-AS31が生成したアルカリイオン水はマイナス数値で-184mVであった。

嬉しくなるほどの、還元性の電位である。

「還元水」と呼びたいところだが、Panasonicによるとあくまで「アルカリイオン水」と呼ばなくてはいけないのだろうか?

しかし、吾輩にとって、この水は酸化還元電位がマイナスで、マイナス200にも近いくらいなので、明らかに「還元水」なのだ。

しかし「還元水素水」とは言いたくない。
話がややこしくなるからだ。

理屈はどうであれ、結果として、還元水が生成されているのだった。

これでいいのではないか?

何も不満はない。

日頃飲んでいて、浄水もこのアルカリイオン水も、どちらもそのまま生水として飲んで違和感もなくとてもおいしいのだ。

くどいようだがもう一度言いたい。

吾輩が所有するPanasonicのアルカリイオン整水器TK-AS31は酸化還元電位がマイナス200前後の「還元水」を生成する機械なのだった。

吾輩は喜んでいるのだ。

たかが2~3万円の機械がよくやってくれるではないか。

測定してはじめて気付いた事実でもあって、吾輩はともかくとても嬉しい。

8.還元水のお風呂に浸かりたい

さて・・・次の目標・・・

できればこの還元性のお湯に浸かりたい・・・(≧∇≦)

しかし現実的に、この水をバスタブに入れてお湯にして入浴するのはかなり困難だ。

TL-AS31のアルカリイオン水生成速度はかなり遅い。

もともと飲み水や調理用を想定している家庭用浄水器なのでそれでいいのだが。

現実的に、1リットル生成するのに1分ぐらいかかっている。

お風呂は200-300リットルだ。

バスタブに溜めるのに200-300分かかるのだ。

時間にして、3時間20分~5時間!

あかん。無理・・・_| ̄|○

自宅で還元水のお湯に浸かるのは今のところ夢なのだった。

いや、電気の力を使う浄水器では無理そうだが、微生物の力を借りたらできるかもしれない。

今後の報告にご期待。

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

(おわり)

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