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善光寺の奇跡・その2・ホテルマンとの奇跡の再会

スピリチュアルなスクチャイさん 002   長野 > 長野市善光寺

善光寺の奇跡「かつての馴染みホテルマンとの奇跡の再会」の話

マリオットホテル(白馬と軽井沢)で10年ほども馴染んでお世話になっていたホテルマンがいたが3年前に急に辞めてしまった。

キャリアのある中堅社員だったのでおそらく優秀なホテルマンにありがちなキャリアアップで別の一流ホテルに行ったのだろうと心配するには及ばなかったし、個人的に丁寧な挨拶メールももらっていたので理解はしていた。

しかしマリオットホテルの顔ほどの人物だったのでスクチャイは非常に残念で意気消沈したのは事実だった。

白馬でも軽井沢でも、ホテルで氏に会って四方山話をするのがいつも楽しいのだった。それがもう叶わなくなったのだ。

氏がいないホテルなんて、クリープのないコーヒーだ。(昭和40年代のCM)

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月日が経ち、今回(2024年3月)久しぶりに善光寺さんを参った夕方、吾輩はその夜の宿、長野駅隣接のホテルメトロポリタン長野の自室に戻った

部屋にはタオル類が1セットしか置いてないのに気付いたので、もう1セット追加をフロントに電話で要望した。
スクチャイは枕に巻いたりするベッド用に、お風呂用とは別にバスタオルを1枚どこのホテルでも要望するのだった。

すぐに部屋の扉がノックされた。
さすがに立派なホテルほど対応が素早い。

ドアを開けるとホテル名が書かれた立派な紙袋に入ったタオルセットを差し出す背広の人物がいた。

紙袋に入れているのは、タオルを直に触らない、また廊下などで人目に晒したり埃を浴びせたりすることを避けるためだと思うが、そういう配慮がまた嬉しい。

メトロポリタン長野、なかなかやるな! と思った。

で、受け取るや否やその背広スタッフが、

「あ、やっぱりスクチャイさんでしたね! ご無沙汰で~す! 白馬と軽井沢で長い間お世話になっていたおさむちゃんで~す!」
(「おさむちゃん」=自分の姓)

と、初対面のはずのマスクの男がニコやかな目つきで親しげに言った。

改めて顔をじっくり見ると・・・

やや!? 

ややややや!!!???

ここここここ・・・

こんなとこで出会うとは!!!

「宿泊者の名前を見て、もしかして、と思って私が届けさせていただいたのですよ~」
(通常はタオルなどはハウスキーピングが届けるので背広&ネクタイのフロント人間が届けるのは稀である)

マリオット軽井沢が最後で生き別れたおさむちゃん!!!

何年ぶりやねん! 奇遇やん!

まさかこのマリオットとは関係ないホテルの、しかも自分の部屋にタオルを持って出現するとは!

ちなみに「おさむちゃん」とは、かつて一世を風靡した漫才師「ザ・ぼんち」のおさむちゃんに似てるからで、そのあだ名は当時ホテルマンの一部も納得済みで共有していた。(≧∇≦)

思えばおさむちゃんは、昔マリオットの白馬ホテル(コートヤード白馬)での夜中の出来事が鮮明に記憶に残っている。

当日スクチャイは夜遅く23時過ぎにチェックインしたのだったが、部屋のTVの調整がロックされていて明るさ調整ができなかったのだ。
スクチャイは夜に視力が落ちるので暗い部屋で暗い画面のTVを見るのが苦手だ。

そのロックの解除の方法が夜勤の人は知らず、当日休みだったはずのおさむちゃんがそんな夜分に背広ネクタイで部屋に飛んで来てくれ、すぐに解決したのだった。
(本人は自宅で寛いでいたはずで、場合によっては寝ていたはず)

そんなことぐらいスタッフ間で共有しとけば済む話! と言ってやりたかったのだが、そんな夜中の勤務外時間にも笑顔ですっ飛んで来てくれる姿を見ると意見するのが悪くて・・・いや、反対に感動したので「今度焼肉を奢る!」と言ってしまったのだ。

およそ10年前から受けていたおさむちゃんのホスピタリティはこの件だけでなく枚挙にいとまがない。

なので、お礼は「焼肉を奢る」どころでは収まらないのだが、たとえ感謝の気持ちで焼肉を奢るなんて言っても、実際には多忙で不規則勤務のホテルマンと日時を合わせて焼肉テーブルで向かい合うのは実現し難いのだった。

その数年後、おさむちゃんが同会社運営のマリオット軽井沢に異動したことを聞いたとき、スクチャイは何かをせねばと思い、ホテル宛でお菓子の詰め合わせを送り、本人にメールで一報した。
その翌月久しぶりに泊まりに行く予定だったのでまたよろしくとの気持ちを込めて。

で、その返信メールが「今月いっぱいで辞めます」

ガーン!・・・なんでやねん!?・・・_| ̄|○

翌月に軽井沢マリオットに行くともうおさむちゃんの姿はなく・・・

以降行き先不明で、引き継ぎ業務で連絡とりあっている様子のスタッフに追及してみたりしたのだが、詳細を言わないまでもともかく氏は元気でどこかで活躍しているとのことだった。

死んだわけでもないので元気で生きてて本人がしあわせならばまあいいか、と諦めたのだった。

しかし彼同等かそれ以上のホスピタリティを見せてくれるようなホテルマンは皆無なのでやっぱりものすごく残念なのでした。

それから4年のほどの月日が流れ・・・

そのおさむちゃんが・・・

何だって? 今はここホテルメトロポリタン長野で出現したって!?

別会社やん! 転職したのね。

スクチャイはその後ロビーに降りて15分間ほどおさむちゃんと積もる話をした。

おさむちゃんによると、今回チェックインしたときにスクチャイがフロントにあずけていた「旅のノート」を事務所のデスクで目にしてピンと来たとのことだった。

あの、例の「ノン・スクチャイ」の肖像だ。

あんなぬいぐるみの肖像(スクチャイさん)を嬉しそうに持ち歩くのはそうそう何人もいない。

そして宿泊者の名前をさらに確認して・・・間違いなくスクチャイさんの飼い主だと判明したが・・・

まあ同姓同名もいるかもしれないので念には念を入れ、バスタオル一式を要望したタイミングで部屋までスクチャイの顔を見に来たというわけだ。

そんなふうに、善光寺さんへのお参りのおかげか、劇的な再会が実現できたのだ。

「旅のノート」がなかったらスクチャイが泊まってることに気付かなかった可能性もあるだろうし、その他にも勤務時間(当日のおさむちゃんは夕方出勤の夜勤だった)、さらにバスタオルを所望しなければ部屋に来る口実もなかったはずだし、それ以前にスクチャイはJAL派なので長野ではいつもJAL CITY長野に泊まっておりメトロポリタン長野に泊まるのはかなり希でほんの2回目だったのだ。

そんなこんなの限りなくゼロに近い可能性が重なりあっておさむちゃんとの邂逅が実現したのだ。これを奇跡と言わずに何という?

・・・人に言わせると、これで善光寺さんからの「運」をすべて使い果たしたことになる・・・つまり、もうこれからは何もいいことないよ~ん!

とのことだ。(≧∇≦)

・・・いやいや「出会い運」は使い果たしたかもしれないが、まだ各種、多種多様な御利益は残ってるんちゃうの?

・・・ってなことを信じている楽天家のノン・スクチャイさんなのであった。

描いてもらった「旅のノート」
スクチャイの好物(≧∇≦)

(おわり)

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