花王のバブ♪ でお風呂の酸化還元電位はどうなる? スクチャイDIY日記015 2024.11.22
<序> 花王のバブ
前回の記事で、米のとぎ汁還元水でお風呂のお湯の酸化還元電位をほぼ中性にすることができた。
※酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。
別の方法でお風呂の酸化還元電位を中性かもしくは還元性にできないかこれからいくつか考えてみたい。
まずは入浴剤の代表でもある「花王のバブ」で酸化還元電位がどうなるかを実験してみた。
1.本日の水道水のORP 611mV
本日の水道水を蛇口から直接洗面器に取って測定すると酸化還元電位(ORP)は611mVであった。
今までで最高の酸化性電位である。
参考までにこれまで水道水のORPを測定した結果は以下の通りだった。
2024.11.18 582mV(蛇口から出した直後の水道水)
2024.11.20 515mV(蛇口から出した直後の水道水)
測定器の誤差か水道水の塩素濃度の揺らぎかはわかりかねるが・・・
2.お風呂を沸かした後のORP 526mV
水道水の塩素濃度は蛇口から出たてが一番濃くて、溜め置きや煮沸で濃度を下げることができると言われている。
今回はお風呂が沸いた瞬間(ちなみにお風呂の温度はぬるめに設定)に測定したのだが、上の蛇口から出たての水道水よりも酸化性が若干下がっていた。(測定器の誤差もありうるだろうが)
先日の実験では、お風呂を沸かした後のお湯のORPは497mVであった。
差はたったの29mVだ。
お風呂を沸かした後の酸化還元電位は先日も今日もまあ同じと見て良いだろう。
3.花王のバブ♪ 登場
花王のバブ♪
吾輩が一番気に入っている入浴剤だ。
9種合計72個のアソートの花王のバブで、Costcoで1500円少しで買ったものだ。
一個あたり20円少し。
安ぅ~い~!社長~!(夢グループの保科有里さんの口調)
今日はどれを入れるかな?と考える時がけっこう楽しい。(≧∇≦)
それはともあれ・・・
4.花王のバブに塩素除去機能!?
パッケージをよく見ると「塩素除去」という文字があった。(写真下のバブの中央付近の黄色い枠の文字)
上のバブは裏面の成分一覧を見せているが、この成分のうちのどれが「塩素除去」の機能を果たすのであろうか?
吾輩には想像がつかなかったのでお客様相談室に電話をして訊いた。
すると、成分表示のうち「グリシン」が該当するのとのことだった。(写真上のバブの下部、下から3行目の中央付近)
水道水の塩素を除去してくれる機能があるならきっと酸化還元電位も還元側に下げてくれるのではないか?
ということで、今回バブを入れた後の酸化還元電位を測定してみることにしたのだ。
なお、バブの種類によってはパッケージに「塩素除去」の文字がないものもあるが、すべてのバブに「グリシン」は入っているので、どの種類のバブも塩素除去効果がある、とのお客様相談室の話であった。
5.本日のバブはラベンダーの香り
本日のバブはラベンダーの香りを選んだ。
完全に溶けきるまで待って、その後お湯をかき混ぜた。
6.バブのお湯のORPは346mV
バブのお湯のORPは346mVだった。
そこの読者の御仁はどう思われるであろうか?
吾輩はちょっと期待外れの感があった。
もう少し下げないと大手を振って「塩素除去」とアピールできないのではないか?と思った。
526mV → 346mV
ということで、180mV下がったが、346mVは依然として酸化性である。
中性はせいぜい200mV以下だ。
180mV下げてくれたことに、バブに感謝する?
社長~! もうちょっとORP下げて~!(夢グループ保科有里女史の叫び)
と吾輩も言いたいのだ。
やっぱり1個20円のバブでは期待しすぎだったか?
7.まとめ
前回、米のとぎ汁1リットルで、風呂のORPは497mVから204mVに下がった。
下がった差は293mVで、ほぼ中性の200mVに達した。
バブの場合、下がった差は180mVで、526mVから346mVになった。
下げ方が、米のとぎ汁と比べ、約100mV足りない。
しかも、バブの場合、346mVで依然として酸化性のままだ。
バブは保温効果や香りによるリラックス効果もあるので、塩素除去(酸化還元電位を下げる)効果はオマケみたいなものかもしれない。
しかし、正直に言うとせいぜい中性の200mV程度にまでは下げて欲しかった。
バブは72個入りを買ったのでまだたくさんあるのだ。
これからも使っていくつもりなので酸化還元電位など細かなことを気にしていると逆にリラックスできなさそうな気もする。
お風呂に入って肩が凝ってもしかたない。
なのでとりあえずあまり気にしないことにしよう。(≧∇≦)
(おわり)