「いちねんのうた・八月」Tokkoさん詩
Tokkoさんがオリジナルカレンダーのイラストに添えられた12の詩に、私が一年がかりで曲付けしていくコラボの第八作、八月の歌です。
Tokkoさんの詩です。
塩おむすびに込められたTokkoさんの思いは、こちらに綴られています。
私の記憶にある塩おむすびは、子供の頃母親が作ってくれたもの。
そういえば、最近塩おむすびを食べたことがありません。
市販のものがあるのに食べないのは、おやきもそうです。
塩おむすびもおやきも、私にはおふくろの味なのかもしれません。
さて八月といえば夏休み。
小学生時代、夏休みになると、従弟と近くの里山へ毎日のように虫取りに行ったことを思い出します。
森に囲まれた渓流沿いに歩くとけっこう涼しくて、蝉しぐれの中をチョウやトンボを捕ったりサワガニと遊んだりしていました。
セミも大いに捕りました。
でも、うるさく鳴くのですぐに放してやりました。
夏が終わると、うるさかったセミの声が聞こえなくなって、一抹の寂しさを感じました。耳を澄ますと遠くでセミが鳴いているような気がすることがあって、でもそれは耳鳴りのようなものだと気が付いて、ますます寂しくなったことを思い出します。
Tokkoさんの夏休みの塩おむすびに相当するのは、私にとってはセミかもしれない。
ということで八月の歌には、セミの鳴き声を入れることにしました。
セミの声は、フリーの音素材サイトから頂きました。
ツクツクボウシ、クマゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシの4つです。
また、セミのような音が出る楽器をたまたま見つけまして、それも曲の中で鳴かしています。
それはフヤラフルートというスロバキアの民族楽器です。
写真はこちら。
見た目はファゴット風ですが、フルートの仲間です。
上の英語版Wikiに、この楽器についての説明があります。
フヤラフルートの音は、同じフルート系の民族楽器である日本の尺八のような音色なのですが、奏法によっては、ビヨビヨビーンといった感じの独特の音が出ます。それを聞いて私はハルゼミの鳴き声を連想しました。
ハルゼミは、関東では5月の末ごろ低山ハイクすると聴くことができます。鳴き声はまるで機械のようでして、「ギー・ガッチャン」と聞こえます。
ハルゼミは夏のセミではありませんが、それに何となく似ているフヤラフルートの音を、夏のセミたちの歌声のバックコーラスとして入れてみた次第です。^^
とはいえ、セミたちの声はちょっぴり寂しい・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?