Tokkoさんの詩「私の言葉がすきだ」のデモ曲をつくりました
Tokkoさんの詩「私の言葉がすきだ」に付曲させていただきました。
この詩は、先にTokkoラジオで、Tokkoさんご自身の朗読を聞いていました。
ラジオの中で、Tokkoさんから曲付けのご指名に預かったわけなのです。
詩は、三番までの連番の歌にできそうな、3つのブロック構成になっています。ただ、ブロック毎の対応するフレーズの音節数は、必ずしも揃えられていませんでした。
つまり、もともと歌うことを前提にして作られた詩ではないのですね。
でも、それを歌にするのが私の腕の見せどころ!
といったら、おこがましいですが、このTokkoさんらしさに溢れる詩を歌にして、是非Tokkoさんご自身に歌ってもらいたいと思いました。
以上が、付曲を引き受けた経緯です。
noteにアップされた詩を読んだ時、
すきだ、すきだ(レミド、レミド、ぽよっ😆)
とコミカルに歌っているTokkoさんの歌声が響いてきました。
ぽよっ😆は、私の合いの手です。
そこで、これを歌メロと伴奏に使って、歌を作ることにしました。
標準語の「すきだ」は、真ん中にアクセントがあるので、歌う場合も真ん中を高い音にした山型の音型が自然です。
「レミド」もそうした山型の音型ですが、それにこだわらなくても、そういう音型はいくらでも作れます。
実際使ったのは真ん中が高い「ミソド」です。
最初に聞こえてきたレミド山でもよかったのですが、もう少し標高が高くてアップダウンが大きい山の方が、「すきだ」感が強くなるような気がして、ミソド山にしました。
「ぽよっ😆」の方は、ピアノ伴奏の「飾りの音」(短前打音)で表現しました。
もう一つ書きたいことがあるのですが、それは後回しにします。
よろしければ「私の言葉がすきだ」をお聴きください。
Saki AIが歌うデモバージョンです。
さて、もう一つ書きたかったことです。
それは、最初に詩を読んだ時に聞こえてきた「レミド」のことです。
この曲では「レミド」を使っていないつもりだったのですが、先ほど楽譜を眺めていましたら、他のメロディの中に隠れている「レミド」を発見しました。
どこにあったかというと、曲の冒頭で笛(サンポーニャ)が奏するメロディの中でした。
これは、次の二つの「すきだ山」を連結した形になっています。
右側を階名で歌うと「レミド」です。
私が詩を読んだ時に聞こえた「すきだ」は、そこに隠されていたことがわかりました。
この前奏は、意図してそう作ったわけではありません。
たぶん一番最初に詩を読んだ時のイメージが、頭に刻み込まれていたのでしょう。
とても興味深い「発見」でした。
この詩のキーワードを「すきだ」とするなら、曲の基本的なモチーフ(音型)は、「レミド」ないしはその高山タイプの「ミソド」と言ってよいかもしれません。
ですから、この詩がTokkoさんのお国言葉で書かれていたら、全然違う歌になっていたはずです。
すきやねんだったら、はたしてどんな歌ができたのか。
そっちもとても興味深いです。^^