クワイヤ音源で猫語を歌わせる?(その3 ねこのごはん)
前回の結論は、こうである。
クワイヤ音源 DOMINUS CHOIR は、一番基本的な猫語「にゃあ」すら満足に歌えず、苦労してどうにか歌わせても全然可愛くない。
でも、大事なことを書き忘れていた。
このクワイヤは、決して猫語を歌わせるために作られたわけではない。
(ラテン語の聖歌を歌わせると、それはもう、実に素晴らしいです。)
さて、今回は音節が6つしかないクワイヤ音源で猫語にチャレンジした話。
それは、スラブ風女声クワイヤ音源 Vocalisa Slavic Women's Choir。
名称が長いので Vocalisa と呼ぶことにする。
200種類もの音節がありながら「にゃ」すら満足に発音できかったDOMINUS CHOIRは、ラテン語のクワイヤ音源。
それに対してVocalisaは、スラブ語のクワイヤだ。
当然発音が違う。
その6つしかない音節の中に、はたして猫語として使えるものがあるのか?
ということで、まずは音節をご覧あれ。
EH(エー)
SHTEH(シュテー)
MAH(マー)
SVAH(シュヴァ―)
YAH(ィヤア)
REE(リー)
ざっと見る限り、どれも使えそうもない。
だが、せっかく買った音源をお蔵入りさせないためにも、何としてでも猫語を歌わせたい。
その執念で作ったのがこれ。
この曲、当初タイトルを「ねこのごはん」としていたが、それはMAH MAHで「まんま」のつもりだったから。
ほとんど冗談のようだが、実はMAH MAHが「まんま」に聴こえる絡繰りがある。
子音Mは、Nと違って口を閉じた状態で発音される。
しかし、合唱になると両者はほとんど区別できない。
なので、MAH MAH → んまーんまー
さらに、先頭の「ん」は合唱では聴き取れないので、→ まーんまー
真ん中の「ん」も聴き取れないのだが、一瞬音が途切れる、つまり間が開くので「ん」として聴こえるのだ。
ただ、音が3つ並んでいる場合「まんまんま」になる。
まあそれは、ご愛敬ということで。
「まんま」はそれでいいとして、では肝心の猫の基本語「にゃあ」はどこにある?
それが、あるんですねえ。
YAH(ィヤア)
これが「にゃあ」に聴こえて、しかも可愛いのだ。
これを上の自作曲のメロで最初に歌わせた時、思わず猫踊りしてしまった。