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ナマケテさんを求めてジャングルを行く
いきもの画家POPPOさんが描かれたナマケテさんが、だ橋駅近くのジャングルにいるらしいと風の便りに聞いた。
これが、そのナマケテさん。
ひとめ見て、これはゲットしないといけないと思った。
一目ぼれというやつだ。
だ橋は、家内の実家も近く、車で通ることも多いのだが、今回は都区内の高い駐車料金を節約すべく電車で行くことにした。
とはいえ、だ橋駅の先はジャングルを歩くことになる。
やはり地元民の家内のナビが絶対に必要だろう。
そこで、同行を依頼した。
池袋で乗り換えた東京メトロ有楽町線のだ橋で降りる。
出口はB1である。
そこまではよかったのだが、地上に出るとコンクリートのジャングルである。
そこは道路が五叉路になっている交差点。
自分がどこにいるのか全く分からない。
どっち方向へ進んだらよいのか、行く方向が全くつかめない。
たぶんそういうこともあるだろうと、上を高架で通っている首都高速五号線との位置関係を家を出る前に頭に入れておいた。五号線に沿って歩けば簡単に行きつけるはずなのだ。だが、いかんせん五号線はだ橋の近くで大きく蛇行している。右へ行くのか左へ行くのか、わからなくなった。たぶんJRを使っていれば降りた後の方向感覚をつかみやすかっただろう。
だが、ジャングルの原住民である家内は、恐れる風もなく歩き始めた。
「こっちこっち」
その声に促されて、左へ向かって歩き始める。
横断歩道を2つ渡って、首都高速の高架をくぐり、左へ曲がるのだが、その道は向かい側にしか歩道がないので、もう一度横断歩道を渡ることになる。
渡り切ったところにある小さな階段を下りて左へ進むと、まもまくジャングルの中心に設営されたカフェ・ポーポキの案内看板が目に留まった。
これで一安心。
右へ曲がって狭い路地を進むとカフェ・ポーポキがあった。
入り口のドアは開けられており、のれんをくぐると、女性が3人見えた。
一人はdot.さん。dot.さんとは何度かお会いしている。
そして、タロットカードリーダーの星絵さん。
初対面だが、noteの記事は時々読ませていただいている。
もう一人は、カフェのご主人。ハワイアン風のランチをいただいたのだが、とても美味しかった。
店では挨拶もそこそこに、ジャングル展の展示物を拝見させていただいた。
そうしたら、真っ先に目に留まりましたよ。ナマケテさん^^
「ドットさーん、あれ、どうやって買うの?」
「いま、ポッポと連絡しているところだけど、値切り交渉する?」
「えっ? 交渉できるの? というか、値段どこかに書いてあるの?」
「値札あるよ」
「それじゃ、その値段でいいよ。言い値で買う!」
とは言ったものの、値札を見たら財布に入っている現金では買えない。
いつもは財布には多めに現金を入れておくのだが、最近持病のヘルニアの治療を始めていて、その医療費を現金払いした関係で、財布がやせ細っていたのだ。
「ここに来る途中にファミマがあったから、そこのATMで引き出してくるよ」
そう言ったら、星絵さんから、そこまで行かなくても近くにセブンイレブンがあるとお聞きした。
「店を出てあっち方向にあります。何ならちょっとそこまで出て、道案内しましょうか」
「いいえ、大丈夫です。そこまで方向音痴じゃないと思うので」
と大見得を切って店を出た。
だいたいの方向はわかった。たぶん来るときに曲がった店の案内看板のところを、曲がらないで直進する方向に行けば見つかるだろう。
勘は当たった。
目指すセブンイレブンはすぐ見つかって、そこでお金を引き出した。
店への帰り道は簡単だ。
途中、目印のために選挙ポスターの掲示板をチェックしてある。
ところが、ところがである。
そんなに簡単ではなかった。
というのは、あの百合子さんのポスター、いろんなところにあったのだ。
どうやら、来るときに見たポスターとは違う場所のポスターを目印にしてしまったらしい。
だ橋のジャングルの中で迷ってしまった。
狸に化かされた!
困ったことに、家内もケータイも、店に置いたままだ。
公衆電話も見当たらないし、救助を頼むこともままならない。
星絵さんのリーディングに素直に従っていれば良かった^^;
しょうがない。
大通りに出て、一旦だ橋駅に戻ってから出直そう。
そう思って大通りの標識を頼りに駅に向うと、ほどなく来るときに渡った横断歩道際にあった小さな階段を見つけた。
それで、ようやく店まで戻ることができた。
店では、ちょっとだけ膨らんだ財布に任せて、ナマケテさんのほかにも絵を二つ購入した。
mikepunchさんのクロヒョウを描いた鉛筆画と、ぴっつさんの色鉛筆画「迷路 in jungle」だ。
mikepunchさんの鉛筆画はこちら。
ぴっつさんの色鉛筆画は、ぴっつさんのページを端から端まで探したのだが記事は見つからなかった。たぶん未公開の貴重な絵である。
dot.さんが記事「飯田橋ジャングル化計画、始動!」の中で紹介していた展示物の写真の下の方に小さく写っているのだが、たぶん迷路の中で探すような感じだ。
絵のことは別の記事で改めて紹介したいと思う。
ということで、今回はだ橋のジャングルで狸に化かされた話。
その顛末記でした。^^