猫のヒヤリハット
見出し画像は、かわら(三毛♀5歳)
ビヨーンと長く伸びてます^^
これは、最近の写真ではなく、肌寒い時期に撮ったもの。
猫が乗っているのは、太陽光発電の室内機。
パワーコンディショナーという装置だ。
この装置は、屋根の太陽光パネルで発電した直流の電気を、交流に変換する。そして家で使い切れない分を200Vにして、電力会社の電力網に流す機能がある。
電気エネルギーの一部は熱に変わって、結構熱くなる。
放熱のために、上下が網目状になっている。
この装置、猫にとっては温かいし、網目ですりすりできるし、おまけに天井近くに設置してあるから、見晴らしも良い。
好立地条件にある優良物件といったところだ。
だが、かわら以外の2匹は寄り付かない。
画像には写っていないが、右側に背の高い食器棚があって、猫はそこから簡単に昇ることができる。
ただ、この優良物件は、奥行きが狭いのが玉にキズ。
身体の大きなオスたちは、登ったら最後、体の向きを変えることができない。
簡単に戻れないのである。
古手のオス、にゃんが最初に登った時、少し躊躇したが、覚悟を決めて飛び降りた。
まあ、猫が飛び降リることができない高さではないと思うが、保護して以来、家の外に出したことがない猫である。
たぶんこの高さから床に飛び降りたのは、初めてだったのだろう。
その後、寄り付かなくなった。
もう一匹のオス、クロちゃんは、登ったまま立ち往生。
お救い申し上げようと、脚立を準備しているうちに、どう身体をひねったのか、反対を向くことができた。
そして、右側にある食器棚経由で無事生還。
身体が柔らかい猫だからできる技なのか。
でもクロちゃんも、その後、近寄らなくなった。
ということで、体が小さいために、オスたちにいい場所を取られて悔しがっている(注:ここは私の思い込み)かわらの独占物件になった。
ところが、ある日のこと。
この室内機の上で、かわらが食べたものを吐き戻してしまった。
吐き戻されたのは、少し前に食べさせていたウェットの猫フード。
水分が多いやつだ。
それが、上の網目から機械の中に入って、下の網目を通って床に落ちてきた。
これは危険だ!
そう。
感電のリスクだ。
内部は200Vの高電圧がかかっている。
とっさに大声を出して、かわらを室内機の上から追い払った。
運よく感電には至らず、良かった良かった
そう思ったが、ふと思い出した。
いや、これはヒヤリハット事例ではないのか?
それも、かなり危険性の高い事例では・・・
ヒヤリハットと言うのは、KY活動の一つである。
KYは「空気が読めない」ではなくて、「危険予知」という意味。
職場の労働環境に潜む危険性を、「ヒヤリとした」とか「ハッとした」事例として報告し、他の人と情報を共有したり、また実際に事例がない場合でも、たまたま運よく起きていないだけ、と考えて、危険なところを抽出して、その対策を考える活動を、KY活動と言う。
昔、企業の研究所で働いていた頃、日課のようにやらされていた。
そうだ、今の私は、猫の召使い
給料は全くもらえないにしても、ひとかどの労働者だ
そして、猫たちの安全を考える義務もある
いや、むしろ猫が安心して生活できないなら、自分も安全でないと考える
べきだ
ということで、一人KYというのをやった。
KYは普通は何人か集まってやるのだが、猫たちは知らん顔なので、一人KYになる。
その結果がこれ。
とおせんぼだ。
見てくれは、はっきり言って良くない。
だが、見てくれを気にしていたら、猫なんか飼えない。
猫を飼っている皆さんなら、とっくにお分かりの真理ですよね。^^
付記:
今回のことでは、飼い主として、いや召使いとして大いに反省しています。
何であれ、新しく電気製品を買ったり、家具の配置を変えたり(今回はそのケース)する場合は、猫たちを見習って(鼻をぴくつかせて)事前に危険がないかどうかをチェックしないといけない。
そう肝に銘じました。