【復刻版】心地のいい静けさだ
はじめに
さて、いくつか【復刻版】を出してきたのに、何故かこれやってなかったので、年末だし、チーム状況もさしてよくないし、明日は朝5時からスタートなので、まぁ起爆剤か何かになればいいなと思って、やりました。
前説なんかいらないと思いますが、書いていくと、4年ぶりのプレーオフ、相手はシーズン1勝もできなかったNYK、彼らも久方ぶりのプレーオフに血沸き肉躍っていました。Game1はNYKのホーム、Madison Square Garden、詰めかけたニックスファンがトレイにブーイングの雨を降らせます。降り注ぐ雨に猛ブレーキ、思うように進まないプレーオフの中、周囲の活躍、そして最後の最後、分厚い雲を突き抜けて降り注いだ一筋の光。
『静かにしろい……』
不敵で小憎たらしい彼のプレーオフデビュー戦、それがこの試合なのです。
Trae Young
ゲームウィナーを自身のシュートで決めた感想は?
『懸命だった。ボールをもらって、ジョンが俺にスクリーンをかけてくれてそのときに彼は靴がすっ飛んでいったんだけど、このシュートは俺の肩の荷を下ろしてくれた。手ぶらで帰るわけにはいかなかったからね』
プレーオフでキャリア初の勝利について
『多くの感情があるけど、そうだな、幸せだし、昂ってるし、俺達は勝ったって思ってるけど、やっぱり一番はこのポストシーズンを迎えられたことへの感謝だね。ただ俺達の仕事はまだ終わってない。たった一試合だけだ。気持ちは切り替えていくよ』
アリーナの15,000人からFワードが飛び交っていたときの気持ち
『もし彼らが俺のことを大嫌いだったとしても、俺はやるべきことをやったし、プレーで語りかけることも出来た。最後には彼らはなにも言えなかったからね。ただの試合の一幕ってだけだ。ファンが戻ってきたことを嬉しく思うよ』
終了間際にアリーナに人差し指でジェスチャーしたことについて
『自分に対してテンションが上がってた。君がいつもよく知ってるようにね。試合中ずっと盛り上がってた観客たちに俺のフローターが水を差したようだった。それを示したかっただけさ』
John Collins
プレーオフでプレーすることについて
『大好きさ。レギュラーシーズンはちょっと退屈だったけど、ここまで来るとそんなこと言ってる場合じゃない。MSGは年間通してもご時世的にたくさん客を呼べないけども俺に昂りをくれた。俺は常に落ち着いてプレーしようとすることだけ考えてた』
ジョンの観点から見るラストプレー
『あのシーンで靴が脱げたんだ。あんなのファウルだろ笑 冗談だけど、靴が俺の足を離れてどっかいっちまったんだ。でも心の中では勿論冷静だった。トレイはあのプレーでMSGを凍らせた』
ずっとトレイを見てきてgame1のようなプレーを彼が成し遂げたことについて驚くか否か
『今日のトレイはとんでもない自信を抱いていて、まさに彼のゲームだった。やり遂げてみせたんだ。キャリアの最初の最初から彼を見てるけどこれほどのものは俺にも想定できなかった』
ジョンコリの見るトレイのこの試合でのオフェンス面の落ち着きっぷり
『多くのプレッシャーと広いコートビジョンでこの試合の均衡を保ってた。俺はそのやり方に賛同するし、途方もないような選手だと思う。彼はもっとよくなりたがってるし、勝ちたがってる。それをいつも出しきってる』
ランドルへのディフェンスについて
『全員で一丸となって彼を止めにかかってたことが最大の違いだね。互いに連携し合って彼をガチガチに固めたし、それを全員で続けて隙を与えなかった。今日の試合は全員が自分の役割を完璧に理解してたんだ。特にディフェンスでは俺やドレ(=ハンター)は完璧に理解していたと思う』
Bogdan Bogdanovic
game1を勝利で終えたことについて精神的にどうか
『ただ1試合終わっただけだ。点がとれなかったり止められなかったりしたら、このゲームもどうなっていたかなんてわからない。game2以降はこれよりも更にいいプレーを残す。それだけが確かなことだ』
終盤のスリーが若干こみ合っていたがそれでも決めたことについて
『チャンスが来たと思ったよ。嘘じゃないさ。トレイが飛び込んで俺がオープンになって、その流れで打った。ただそれだけさ』
Lou Williams
トレイの落ち着いたプレーオフデビューについて
『彼はよくやっているよね。彼にとってこの瞬間はそれほど大きいものじゃないだろうけどね。彼は研ぎ澄ましてたし、全身全霊で与えられたチャンスを楽しんでるようだった。彼は自分自身がポストシーズンで輝けるプレーヤーだと今夜証明してみせた。今夜彼は大きな一歩を踏み出したんだ。それはリーダーシップをとって世間に見せつけると言う意味でね』
12分出場で13得点したことについて
『チームが俺を後押ししてくれた。ただそれを使わせて貰っただけさ。ガロとは前にもプレーしてたし、俺達には結束があった。だから安心して点を取りに行くことが出来たんだ』
トレイとコーチが、4Q序盤にルーで行こうと言っていたことについて
『お互いに自信はあったということさ。これってチームが一歩先に進んだって考えることも出来る。一人の選手が他の選手のために自分の時間を犠牲にしてまで後押ししてくれて、チームが勝つためのチャンスを俺が提供するんだ。トレイにはもう次のステップに行く準備がお前には出来ていて、お前がチームを引っ張っていくんだと伝えていた。実際彼はその通りのことをした。そういうことさ』
プレーオフ経験の乏しいチームにベテラン選手として与えられるもの
『チームの誰も動揺してなかった。地獄のようなデビューを飾らなくてよかったと思ってる。MSGに詰め寄せたファンはプレーオフへの帰還を心待にしているようだったね。これほどまでにいいデビュー戦はなかったと思うよ。それも若くて多才で絶好調でエネルギッシュのニックス相手にできたんだ。チームの誰に対してもこの場面が大きすぎたなんて思ったりはしない』
トレード後、一度は引退を考えたといわれていますが、今のこのチームで大舞台で並ぶ夢を見ていたのか
『自身のキャリアではもう4Qを迎えている。それを踏まえると俺にとって現状はとてもシュールだ。常にプレーオフで大きな転換点に色々な立場から立ち会ってきている。俺が今持ってる経験値全てで、今のチームメイトたちを助けて、プレーオフへ連れていくことは色々な思いはあるけど俺は気持ちとしては昂ってるし面白いとも思ってる』
ラストプレーにトレイとのこれまでの過ごした時間で及ぼした影響があったかについて
『間違いないね。俺が彼に言った通りにプレーオフの舞台へチームを導いている。彼は初めてのプレーオフにとても盛り上がってるし、彼は間違いなくこんな燃える展開を夢見てたはずだ。だから彼にはパスを出すんじゃないと言った。それが俺のアドバイスだった。'俺にパスをしろと言う引っかけ問題じゃない。お前が最後に決めてこの試合に勝つんだ。これはお前のチームでみんなでお前の肩を持つ。お前はこのチームのポイントガードだ。さぁ、勝ちに行くぞ'と言ったのさ』
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