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The Great Barrier Thief(24/11/16)


はじめに

おこめでーっす。
いくつかインタビューやっておきたいなと思って貯めてるのがあるので、それはいずれ崩していくとして、とりあえず新鮮な奴から

どうぞー。

Quin Snyder

NBAカップは得失点差も絡むのでそのあたりの考え方がようやく慣れてきたころだと思います。今日の試合を振り返っていかがでしたか
『試合の出だしは素晴らしかった。非常に自信を持ったいいスタートだったと思う。ウィザーズには優れたプレーをする選手が何人もいて、何度でも立ち向かってきたが、我々はよく対応していたと思う。特にディフェンスではそういった意志を感じるプレーが多かったと感じている。ただ前半で緩んだディフェンスのスペースに切り込むプレーを何度もやられてしまった。それも我々の責任だ。今日の試合はカップ戦だが、カップ戦だろうとそうでなかろうと、もっと一貫性を持たなければならない。クオーターの終わりには集中力が足りなかったし、1Qの大量失点も前もって防げた部分だ。試合の終わり方もいいものではなかった。何か一つを取り上げて指摘するのは難しいけど、一貫性について我々はよく考える必要がある』

ダイソンのディフェンスがチームにもたらしているものについて
『そうだね、彼のようにいつでも守備に誇りを持って取り組む選手がいるときはチームがそれに引っ張られていくと思う。彼は1対1だけではなく、ボールから離れた場所でもいつだって熱を持った選手だ。とても職人気質なところもあるし、彼がこのチームにどう自分を合わせてくれているかはよく知っている通りだ。彼がディフェンスにおいてはこのチームをけん引する立場だといえる。JJが彼のように守備がよくなったように、周りにもいい影響を及ぼせる選手だ。私は一生懸命彼の後押しをしてきたし、彼もそれを望んでいる。彼のディフェンスに対しての取り組み方はさっきも挙げたJJやほかのチームメイトに影響を与えていると思う。彼は目の前の相手だけじゃなく、チーム全体を見据えてくれている』

ディアンドレの復帰試合にもなりましたが彼の復帰についてどう思いますか
『彼が戻ってきてくれてよかった。今日の彼は我々が思い描くようないいプレーをしてくれたと思う。彼は優れたシューターだし、大きいし、リムにも攻めることができる。今日の試合は非常にいいプレーだった。彼もまた一人のプロだ。君達が彼の努力を知らなかったとしても、彼は間違いなくこのチームに貢献してくれている選手の一人だ』

Dyson Daniels

またしても6スティール決めましたね。君のディフェンスはこのチームの中で非常に大きな部分を占めているということでしょう。
また、ディアンドレの復帰についても話を聞きたい。君のプレーを少し楽にしてくれると思うので
『今夜はウィザーズに第1Qでリードを取られたけど、チーム全体のディフェンスとしては非常にいい試合だったと思う。お互いがスクリーンをはがしあうために、どう立ち向かうかというのが大きなテーマだったと思うな。ドレが戻ってきて大きな選手に対してスイッチディフェンスできる選手がいるのはとても頼もしい。これからより連携を深めていきたいね』

ディフェンスでの活躍も目覚ましいけど、オフェンスでの活躍も目を見張るものがあるよね。ディフェンスでの勢いがオフェンスにもたらすリズムについて聞きたいんだけど
『オフェンスでのスキルが増えれば増えるほど、より強くなれると思う。テンポが速くなったことで俺の得点が伸びたことも大きいと思うよ。ペイントを切り崩すことやトランジションで素早く得点を重ねることもそうだね。トレイやJJは俺よりもいいオフェンスをたくさんできるし、チームとしてはまだ始まったばかりのチームだからね。ビッグマンたちはいいスクリーンをいつだってかけてくれるし、すべてがうまくいき始めたところだ。俺たちにとってはディフェンスでしっかり止めることがとにかく大事だね。相手を止められれば、俺たちが走る展開に持っていくことができるからね』

ウィザーズには今期すでに2回負けています。彼らとの敗北から何を学びましたか
『最初の2試合は彼らが望んだゲーム展開を通されてしまったし、それに対しては落ち込んだりもしたけど、今夜は1Q以降は俺たちがやりたかったプレーを押し通せたと思う。まとまった守備とそこからのトランジションオフェンスが見事に刺さった形だったね。走る展開で外から撃つこともあれば、リムに切り込んでファウルをもらうこともある。今夜は俺たちのゲームに夢中だったのさ』

試合中ディフェンスの時によくチームメイトに声をかけていますね。今日の試合ではスイッチの時にもそういう姿が見られましたが
『そうだね。俺たちはいいチームだし、彼らもあらかじめ研究したプレーで狙ってくる。俺が声を出してディフェンスを引っ張っていく。試合の中でうまくいったことはチームメイトに伝えられる。いくつかのスクリーンやスイッチが狙われているのが分かったから、ハドルの時にそうならないようにみんなと話し合っている。どんなに偉大なリーダーだって皆間違えるけど、それを繰り返さないようにしなきゃいけない。俺たちはチームだし、チームで組み立てていかなきゃいけない。誰もがさっきのプレーの良し悪しをチームメイトから意見をもらったり、フロアで改善したりすることはとても大事だ』

DeAndre Hunter

怪我のリハビリはどのように進められましたか
『プレーできないってのは大変なことだった。それでもこのチームの素晴らしいスタッフたちのおかげだ。彼らは素晴らしい仕事をしたし、膝に自信をもって戻ってきたばかりだ。ここからは健康を維持したい』

攻守で非常にいい試合だったと思いますがご自身ではどう考えていますか
『ただ積極的なプレーをすることを考えていた。チームメイトが俺を見つけてくれたし、得意な場所で勝負ができたと思う。オープンショットを決められるのは気分がいい。最初の1本が入るといつでも気分がいいし、今日もそうだった』

ダイソンと同じコートでプレーしてみてどうですか
『彼はおそらく俺が見てきた中で最高のディフェンダーの一人だ。今日も6本か7本かスティールしてたよね。いや、確認なんかしてないけどさ。どのチーム相手でも彼が相手のエースにぶつかるようになっている。彼が俺たちを引っ張ってくれているから、俺にとっては今までよりもずっと楽だ。チームのほかの全員もそう思っていると思う』

ディアンドレ。今夜の君のプレーは素晴らしかった。ご自身で今夜の素晴らしいパフォーマンスにつながったと思うものは何かありますか
『前にも言ったように、チームメイトはいつでも俺に自信を与えてくれるし、コーチはもっと俺に打てと言ってくれる。それが何よりも頼もしい』

おまけ

ということで、珍しくおまけコーナーです。続くとは言いません。だって続く気がしないからです。
まぁ、それはさておき、今回のタイトル"The Great Barrier Thief"はある選手がインタビューに乱入してきて生まれたニックネームです。
そのある選手は誰なのか。時は少しさかのぼり、チーム練習時のインタビューを聞いてみましょう。
ということで、もうちょっとだけ、続きます。

Dyson Daniels

ウィザーズはこれで3戦目になりますが、前の2戦は思うようにいかず負けてしまいましたね、この3試合目はどのように考えて、コート上でそれを見せてくれますか
『ワシントンは非常に過小評価されているチームだと思うよ。彼らは一生懸命に、かつ素早いプレーを展開してくる。ディフェンスとスイッチができる選手がたくさんいるから、次の試合は挑戦になる。それでも俺たちは勝たなきゃいけない。勝つためにやるべきことを練習のうちにこなしておくんだ』


唐突に背景が下がってきて、戸惑いの笑顔を見せるダイソン・ダニエルズ

彼らにはボストンと同じく、たくさんのシューターがいますよね。ボストン戦ではシューターたちをうまく抑え込もうとして、実際うまくいきました。ワシントンに関してはどのように挑むつもりですか
『あー、そうだね。彼らをスリーポイントラインから追いたてて、ペイントエリアに突っ込ませなきゃいけない。追い立ててビッグマンたちに仕事をさせるようにしなきゃな。他にも彼らに近づいて難しいショットを打たせたり、ボールを叩きつけて止めるしかない。彼らに対してゲームプランを立てて、確実に検討するつもりだ』

この質問の間にやってきた、ダイソンをじっと見つめるラリー・ナンス

シーズンの今の段階でこのチームのいいところと悪いところはありますか
『俺は今このチームについて学んでいるところだ。チームメイトたちのやりたいことをわかるようになってきたところだ。俺たちは負けることもあると思う。それは余分ともいえるようなモチベーションを抱えることにもなる。今の俺たちは特にこの試合に勝ちたい、そう思っていることはわかってほしい。勝ち続けたい。皆と一緒に勝ちたい。ここから俺たちの連勝を生み出したいんだ。俺たちは素早くプレーしたい。そして沢山動き回って、オフェンスでもディフェンスでも攻めたてていきたい』

ダイソンに質問をするラリー・ナンス記者

今年のお前のディフェンスはリーグでも持ち切りだ。相手を亡き者にするディフェンスについてね。そのうち世間がお前を”The Great Barrier Thief”と呼ばなきゃいけなくなるんじゃないか?
そういうニックネームはこれまでつけられたことがあるか?ニックネームが好きかどうかも疑問だったんだけど
(注釈:ダイソンがオーストラリア出身であることからグレートバリアリーフをもじったもの、前所属チームのチームメイトがスティールを量産し、某ゲームソフトと同じあだ名をつけられていたことに由来すると思われる)
『ニックネームをつけられたことがないからな笑。さっきのやつが初めてだ。俺は結構いい響きだと思ったよ』
じゃあ、それを今後名乗るのか?
『あぁ。グレートバリアシーフだ笑。あとはダイスなんで呼ばれたりもする』
まぁ、それはそれだ。他は正直どうでもいい。

それからNBAの現時点での3pt%がトップの選手(パーセンテージ上ではラリー・ナンス)についてどう思う?
『年を重ねて動けなくなったらシュートの練習をするって話をしてたよ笑』

開口一番の言葉に身を乗り出すラリー・ナンス

『年取って動けなくなってきてるからもう少しシュートするために練習するって息巻いてたよ笑。今はもう少しコーナーにいたいらしいから、ファンはラリーに向かって叫んでほしいね。彼は自分のやるべきことをやっている。ディフェンスを相手にするときに助かるんだ。相手ディフェンスを大きく動かすことができるからね。素晴らしい活躍だと思う』

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