Atlanta Hawks入団会見2024 ~ようこそルーキーたち~
インタビュー訳
Bob「おはようございます。今年もまたアトランタ・ホークスにとって素晴らしい一日を迎えました。ここにお越しいただき、嬉しく思います。今日はこの二人の若者にとって記念すべき日となることでしょう。そしてホークスのスタッフ全員に感謝をさせてください。スカウトの皆さんを筆頭に舞台裏で活躍してくださったスタッフの皆さん。ドラフトの準備から実行まで懸命に働いていただいた皆様に感謝の言葉を送ります。会見が始まる前に、私なりに彼らに応援の言葉をかけたいと思います。何故なら彼らがここに辿り着くまでには膨大な努力を積み重ねてきているからです。我々は非常に幸運で、彼らのような素晴らしい選手に巡り会えたからです。私はボブ・ラスバン。ホークスのテレビ放送の実況を勤めています。私たちは選手の友人や家族の皆さんと今日この日を迎えられることを嬉しく思います。アトランタ・ホークスへようこそ。テーブルにはランドリー・フィールズGMがいて、彼の両脇に我々に新しく加わる二人の選手がいます。皆様の向かって左側に全体1位指名のザカリー・リザシェがいて、向かって右側にはつい昨日加入したばかりのニコラ・ユリシッチがいます。彼は飛行機を数時間前に降りたばかりで、この場に間に合ったことを嬉しく思います。それではランドリー。お願いします」
Landry「ありがとう。ボブ。そして今日ここにお越しの皆様にもありがとうございます。今日は楽しい時間になると思う。先程、この裏で彼らと話していた。これほど大きな記者会見に参加したことがあるかと聞いたときに二人ともノーと答えた。二人ともまずは少し深呼吸から始めよう。脳に酸素を供給させないとね。困ったら私を使ってくれればいいから。でも、彼らがうまく答えられるだろうともわかっているけどね(笑)。ドラフトで選手を決めるときに、以前からお伝えしているようにHAWKS DNAを有し、卓越性を追求し、自らの成長に重きを置き、努力を重ねる選手を我々は求めている。実際にそういった選手を獲得できることは非常にまれだと思う。我々にとってはそうした稀なことが非常に大事になってくる。候補を彼らに絞ったときに、我々は是が非でも彼らを取りに行かなければならないと思っていた。だから、彼らをアトランタに迎えることができて、これ以上ない興奮を感じている。彼らの家族や代理人、そして私たちがホークスのために積み重ねて、共に成長する姿を見ていただきたい。さぁ、質問を投げ掛けてもらおう」
Bob「ではランドリーにいくつか質問を。ザカリーを1位で指名するのはいつ決まったのでしょうか」
Landry「そうだな。これは非常に長くなる話だ。まずは我々が1位指名権を獲得したところまでは遡る話だと思う。私たちのスカウトグループが選手たちに会い、彼らがどんな選手で人間性をしているかを確認する必要があった。我々は最後2人まで絞りこみ、その中でもザカリーと共にチームを作っていきたいと思っていた」
Bob「それじゃ、ザカリー。1位指名されたときのことを振り返ってどう思った」
Risacher「自分の名前を聞いて、あー、今まで全く知らなかったからすごく驚いたね(笑)。1位指名ってすごく特別なことだ。今はただ嬉しく思っているよ。こうしてアトランタにも来れて、この街は全てが素晴らしい。ここに来られてよかったと思う」
Bob「それじゃ、ニコラ。あなたの指名されたときの気持ちについても教えてください」
Djurisic「そうだね。最高だったね。1ヶ月間は州から州に飛び回っているような感じだった。とにかくめちゃくちゃ疲れる毎日だったよ。ただ、その中でもアトランタに着くとエネルギーが湧いてきたみたいだったので、とてもいいワークアウトができたと思っていた。だから彼らも僕を選んでくれたのだと思う。ここにいるスタッフのみんなを家族みたいに思っているんだ、この建物が好きだし、ここの人々も、コーチやフロントオフィスについてもいい人達ばかりだ」
Bob「そういえば、ランドリー、ドラフト当日にニコを獲得する2巡目を獲得してきましたね」
Landry「獲得のプロセスはみんなもご存じだと思う。ニコは本当に素晴らしい選手だし、チームとしてもAJという素晴らしい人材と別れなければならなかった。彼が時間をかけて費やしてきた努力、ワークアウトについてとても感謝している。フランチャイズとしては、ドラフト当日まで2巡目指名権がない状態だった。色々なチームに声をかけて最終的にはヒューストンとのトレードが決まったんだ。AJという本当にいい選手を失ったことは辛いことだったが、我々にとっても彼にとってもそれが最善になると判断して彼をドラフトした」
Bob「ドラフトされてから自分でこれまでのことを思い返す時間はあったのでしょうか」
Risacher「ドラフトされてから1時間半位インタビューを受けたあとに家族に会いに行ったのがその瞬間だった。そのとき、ようやく何が起きているのかを理解した。家族の腕の中で抑えられずに泣き始めたんだ。それは、決して忘れることのない瞬間だった」
Bob「ニコ、この配信動画を見ている人からあなたのプレーについて質問が来ています。我々はあなたに何を期待できますか」
Djurisic「攻守でも多彩だと思う。オフェンスではどこからでも点はとれるし、ディフェンスでは1番から4番までマークできる。僕はパスファーストだ。チームのなかでプレーをさせてもらっているからね。このチームで勝つためにはなんだってしたいと思う」
Bob「私たちのチームにはよく知っているかもしれないもう一人のセルビア人選手がいる。」
Djurisic「ボギーか。個人的に彼のことをよく知っている訳じゃないけど、彼のプレーはよく見ていた。彼がパルチザンやフェネルバフチェにいたときのまだ若かった彼を見ていた。テレビの向こう側にいる彼と一緒に成長してきたような、僕にとってそんな選手なんだ」
Bob「さて、それではメディアの方からの質問に移りましょう」
記者「1位指名される選手の期待感、それに対する重圧も勿論あると思う。ザカリーがその期待から来る重圧に耐えきれると判断したのはいつ頃だったのでしょうか」
Landry「どんなキャリアであろうともプレッシャーを感じない場面はないと思っている。プレッシャーを抑えるにはどれだけの努力をするか、いつでもルーティンに取り組むことだと思う。それはザックだけではなく、ニコも同じようにそうだね。1位については誰もが口々に色々なことをいうだろう。それに耐えて押し通す方法はひとつは必要な資質を持っているかどうか、より良くなろうとする向上心があるか。根性をもって突き進むことが大事なんだ。クインはよく忍耐力について話をするが、それは誰でも変わらないことなんだ。ザックやニコ、チーム全員をできる限りサポートするのが我々の仕事なんだ。成功に向けての準備は整っていて、旅路は長くなることもわかっている。一緒に受け止めていくつもりだよ」
記者「ザカリー、あなたは1位指名であるという人々の期待にどう対処したいですか」
Risacher「プレッシャーはないね。夢見た舞台には立つチャンスを得たわけで、よりよくなっていくことに集中する必要がある。今なにもないという環境に感謝している。ここから競いあって試合に勝ちたいし、今わかることはそれだけだと思う」
記者「ニコを獲得する際の指名権については先程話があったが、1つ順位をあげるトレードをしなければならないと緊急性を感じた理由は何かありますか」
Landry「我々は求めた選手に対しては積極的に獲得するということを理解してほしい。今年の2巡目指名は前にいるチームだけじゃなく、後ろにいる他のチームからのトレードアップも起こっていた。あの動きについては確実にニコをこのチームに連れてくるために必要な動きだった」
記者「昨日ドラフトされていくつかのインタビューを受けたと思いますが、故郷の家族や友人に伝えたときの反応はどうでしたか」
Djurisic「6時間の時差があるからドラフトされた直後は伝えられなかった。彼らはまだ眠っていたと思うよ。話せるようになるまで午前2時くらいだったかな。そこまでは待ったんだ。みんな本当に喜んでくれたよ」
記者「質問はザックに聞きたいんだけど、海外でのプレーがNBAでのルーキーシーズンに向けた準備にどう役立っていると思いますか」
Risacher「今の自分の年齢で国際試合にも出させてもらったりと自分にとって有利なことは多かったと思う。ここまで経験してきたことすべてを誇りに思っているよ」
Bob「ザック、私は高校生の時に2年間フランス語を勉強してた。いや、何かの研修の時だったかな。そういう意味では少しだけ共通点があるね。セルビア語はボギーとイゴールから教えてもらったので大丈夫だけど、フランス語は少しブラッシュアップする必要があるね」
記者「二人に質問です。新しいチームメイトから連絡があったかどうかを知りたいです。ニコは先程ボギーをテレビで見たといっていましたが、NBAでの彼のプレーを見たことはありますか」
Djurisic「NBAでの彼はほとんど見ていないんだ。時差が多すぎるからね。でも選手やチームのことはよく知っているよ。トレイや、ボギー、カペラはわかるよ。ボギーからはストーリーに投稿したと報告を聞いたんだ」
Risacher「ニコが言うように試合を追うのは難しいかな。ただチームに加われるのはとても嬉しいし、全員ともうまくいくと思う。彼らに会うのが今から待ちきれないよ」
記者「NBAでプレーするのが間近になっていますが、今の率直な心境を聞かせてください」
Risacher「ぶっ飛んでるね(笑)。ドラフトされて夢が叶ったと思っているし、これまでの人生で費やしたすべての努力が報われたとも思うよ。そのことがやる気を与えてくれるし、もっとやってやろうという気持ちにもなる。2日前、ドラフトの日に夢は叶ったと思うし、これからは他の夢を叶えていきたいと思う。もっとうまくなりたいとおもうし、夢が実現できるようにワークアウトを取り組むと思う。それが大事だってよくわかっているからね」
記者「二人に質問だけど、NBAでお気に入りの選手はいるか?」
Risacher「みんな好きな選手だけどやっぱりKDかな」
Djurisic「僕が生まれる前の選手だけど、マイケル・ジョーダンかな」
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