<活動レポート> 稲刈りを行いました!収穫作業の工程とともに紹介します
みなさんこんにちは。お米を主食に!プロジェクトの公式noteです。本プロジェクトでは9月にお米の収穫を行いました。本日はその様子をお届けします。
(お米を主食に!プロジェクトの概要を知りたい方は、こちらをご覧ください)
収穫作業と言っても、稲刈りだけではないんです。その工程を、順番に解説します。
収穫の前準備:落水(おとしみず)と、機械整備
田植えの風景を想像してみてください。田植えといえば、水が張っている田んぼを想像しますよね。しかし、収穫の時の田んぼには水はありません。これは、稲刈りの5~10日ほど前に、「落水(おとしみず)」という作業をし、水を抜いているんです。
水を早く抜きすぎると、稲の育ちが悪くなります。一方で、遅すぎると、稲刈りのタイミングで田んぼがぬかるんでおり、作業効率が落ちることになります。この落水のタイミングは、農家さんの目利きや経験則に基づいた判断が大切なのです。(また、品種や田んぼの状態によっても、時期が異なります)
▲収穫前に水が抜かれた田んぼの様子
落水のほかに、前準備として大切なのが、機械の整備。コンバインをはじめとした、収穫に用いる機械は、約1年ぶりに稼働することになります。収穫当日に「動かない・・!」とならないよう、事前に動作確認などを実施しておく必要があります。
▲コンバインについた泥を落とす作業
いよいよ収穫当日!コンバインと人力で、稲刈りを行います。
待ちに待った、稲刈りの日がやってきました!コンバイン(または手刈り)で、田んぼをまわるわけですが、この時コンバインの運転技術も大きなポイントになります。
▲コンバインを運転する農家さん
例えば、安定して刈り取りをするために、運転速度を一定に保つことが求められます。また、田んぼの端でコンバインはUターンをしますが、このUターンの仕方によっては、田んぼの端にある稲にコンバインが届かず、刈り残しができてしまいます。などなど、コンバインの運転ひとつとっても、とても大切なのです。長年従事されている農家さんの技が光ります。
▲稲刈り直後の田んぼ。コンバインの轍
コンバインが満杯になったら、排出作業を行います。コンバインから軽トラへ移し、そのまま乾燥機へと運びます。
▲コンバインから軽トラへ排出する様子
本プロジェクトでは、農業を「体験し、学ぶ」ことも重要視しているので、手刈りでも収穫を行なっています。
▲企業の社員が手刈りで収穫する様子
稲刈りだけでは終わらない。その日のうちに「乾燥」作業を
稲刈り後は、その日のうちに「乾燥」を行う必要があります。乾燥とは、籾に含まれる水分量を減らすこと。これは非常に重要な作業で、万が一乾燥せずに放置した場合、蒸れて品質が悪化してしまうのです。そのため、刈り取り後すぐに乾燥を開始し、一晩かけて行います。
▲乾燥に使われる機械
収穫翌日も作業は継続。籾摺り(もみすり)、選別、袋詰め
稲刈りの翌日も、作業が続きます。まずは「籾摺り」(もみすり)。これは、籾から籾殻を取り除き、玄米にする工程を指します。籾摺り機を用いて、高速にもみ殻を取り除いていきます。
その後、質の良い玄米のみ集めるために「選別」を行います。これも、選別機という専用の機械があります。(籾摺り機と直結している場合もあります)農業機械ってこんなにも種類があるのか、と驚きますね。
そして、いよいよ最後の工程は「袋詰め」。お米を長期保存するために、決まった容量のお米を袋につめて、保存庫へ格納します。お米は非常に重いので、このあたりの作業もとても大変です。一袋持ち上げるだけで、かなり腰にきます・・。
軽トラで移動させたのですが、お米が落ちそうになるアクシデントもあり。。メンバーで支えて、なんとか運びました。
そして、保存庫へ格納。これでひとまず作業終了です。汗だくになるメンバーも。本当にお疲れ様でした!
11月23日の勤労感謝の日に春日大社に奉納し、その後社員のご家庭へ配布します。今年の新米を食すのがとても楽しみです。
企業や自治体の参画が増え、規模が拡大しています
いかがでしたか?今回は収穫について、ご紹介しました。収穫と聞くと、コンバインでの刈り取りを想像しますが、それ以外にもたくさん工程があるということを知ってもらえたら嬉しいです。
本プロジェクトは、複数の企業様や自治体様に賛同いただき、作付面積を拡大しています。SDGsの一環として取り入れている企業様もいらっしゃいます。新しい社会的活動として興味のある企業様や、「自分たちの地域で活動してほしい」という自治体様はお気軽にご連絡ください。
問い合わせ先:
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