浴室の椅子ってすごくいいアイテムだね?
最近すっかり出来ていなかった筋トレを再開するぞと己を奮い立て、まずはゆっくりと、フォームを確認しながら足上げ腹筋をしていた夕暮れ時。
記憶はないんだけど、集中が切れて意識が別のところにいったその瞬間、どうやら足の軌道が少しブレたらしく、横にあったテレビ台の角に足首を強打してしまった。
いっったァ?!?!!!!!?!?!!!!!!!!
えええ?!?!!!!!!!?!こんな痛い!!?!?!!!!はあ?!!?!!!?!!!!!!!ったーーーーー!!!!!?!!!!!!!!!!
数時間経った今振り返ると、あんなに大声出したのは久しぶりだったなと感心すらするほど、あの瞬間が一番腹筋使ったんじゃね?と思うほど、声が出た。
痛い。痛すぎる。なんだこれ、こんな感じだったっけ?油断してたのもあるけど、もしかして、ちょっと当てどころ悪かったねこれ?
なんとなくまずいなと思って、お風呂場に足を引き摺っていき5分ほど冷水でよく冷やした後、濡れタオルと保冷剤で冷やしながら1時間ほど安静にすることにした。こういうのは、初めの方平気だと思って痛みを我慢して動き始めると、痛む期間が長引いて、絶対に後悔するものである。知らんけど。
私の計画では今日は、筋トレやストレッチをゆっくりと30分程かけてやった後、お風呂にサクッと入って、少し勉強タイムを挟んで、夜ご飯のつもりであった。しかしハプニングとはつきものである。仕方がない。
私は仕方なく、本当にしょうがないなと思いながら、ソファでYouTubeの動画を1時間漁った。
そんなこんなでスキップしたお風呂タイムを、夜ご飯の後に迎えることとなった。しかし浴室に入ってものの3秒で、私は青ざめるのである。
しゃがめねぇ。
これの何が困るかというと、何から何まで困るのである。
浴室に入ってからの私のルーティーンは、しゃがんでかけ湯をする(汚れや汗を大雑把に落とす)ところから始まる。それが出来ないじゃないか!困った私は、ヨガのかんぬきのポーズの脚の形でかけ湯をすることにした。左脚は膝立ち、痛めた右脚は横に真っ直ぐ出して、足と床で大きな直角三角形を作るようなポーズだ。ちなみに浴室は広くないので脚は端から端まで、なんとまあギリギリである。ていうか何このかけ湯の格好。
立ってやればいいじゃないかと思われる方もいるだろうが、ここに私のこだわりポイントがある。それは、「水はなるべく低い位置で」である。これは自宅はもちろん、友人や彼氏の家、そしてビジネスホテルでのシャワーなどでも徹底していることだ。水が飛び散るのを少しでも防ぐために、かけ湯の時、シャワーを浴びる時、いつも必ずしゃがむのである。椅子が置いてあろうと、それは風呂桶を置くためのものであり、座るためではない。立ってシャワーを浴びるなんて「あぁどんどん汚してんな」とソワソワしてしまう。特にシャンプー等を洗い流す時などは、なるべく頭の位置を低くしたい。しゃがんだ脚と脚の間に頭を入れ込みたい程である。そう思いながら、いつも浴室内で過ごしている。
まぁしかし今日はしゃがめないので、どうしようと思ったのだが、そうか、椅子を椅子として使ってみようと気づいた。
すると、どうだろう。
……めちゃくちゃ楽じゃんか!なにこれ!画期的〜!
身体を洗うのがとにかく楽だ。いつも脚を洗う時はコサックダンスをしているかのように、片足ずつ前に出してゴシゴシしていたのを、椅子に座っているから自然にできる。めちゃ楽。椅子すご。
そして、脚が喜んでいる。いつも体重を必要以上にかけていて申し訳ないなと思った。特に足首、君にはいつも不当に働いてもらっていたんだね。ごめんよ。失って気づく、君にどんなに頼り切っていたことか。戻ってきてくれ……いや失ってはいないんだけど。
ということで、これからは椅子を積極的に使っていくことになる……のかもしれない。
それでもやっぱりシャンプーを洗い流す時に飛び散るのが気になりそうなので、その時は頭を股に入れ込んだ変な格好で、やることになるかもしれない。滑稽滑稽。
足首はよ治れ。痛みによって、やるべきことも手につかない私は、湿布でスースーしている足首を想いながら、久しぶりに日記なんかを書いてみましたとさ。
あぁやるべきことを倒さないとな。おしまい。