中部電力MIRAI TOWERと加藤珈琲店を紹介したい(4/4)
臓物がこぼれるのを嫌ったか、私は蓋つきのまま全量を大きなマグカップに注いでいた。
答えを持たぬ壺は綺麗な伽藍洞を見せる。
無糖には匙を投げたものの、それを楽しむことを諦めきれずに啜り、苦い顔をする。大きなクリーム入れから余力を残して注ぎ、その特別感を再確認して慰める。ひと安心した私は、物腰柔らかいチーズケーキにフォークを入れ、口に運ぶ
私の好きな甘みとミルク感は自壊するほどに。それを成り立たせているのは私には必要ないと思いこんでいた酸味である。私ひとりでは、決してこの味には辿り着かないだろう。
大きなマグカップは、持ち方やペース配分で気を散らすことを許さない。