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初挑戦! 深坑老街で臭豆腐を味わう。

このところ、曇り空と雨が続いている台湾。そんな中、また夫とシニアグループとのハイキングに出かけました。その日のハイキングの出発地点は台北駅からバスを乗り継いで1時間弱ほどの場所。着いた場所は新北市にある「深坑老街」という場所でした。

深坑老街は、臭豆腐の発祥地の一つとして知られており、臭豆腐が地元の特産品となっている街です。私がよく視聴している、台湾グルメのYou Tubeチャンネルでも紹介されていた場所。

興味があったその場所に今回は偶然たどり着きました。そこで私たち夫婦は、この機会に「臭豆腐」にチャレンジすることにしました。

レトロで粋な佇まいの深坑老街

今回、思いがけずして訪れた深坑老街は、それほど広くない道の両脇にレンガ造の建物が建っている街でした。レンガ造りの建造物は、それだけでも趣のある佇まいですが雨の降る中訪れると、哀愁も漂います。朝は静かですが、昼頃になると多くの人が訪れ、あちこちから臭豆腐の独特な匂いが街に漂っていました。

朝8時ごろの深坑老街。雨で哀愁が漂う。
雨にも関わらず、午後には多くの人が訪れていました。
臭豆腐だけでなく、台湾料理を出す店もあり。

「臭」という文字が怖くて食べられない

日本人で「臭」という文字に食欲をそそられる人はいないと思うのです。私が臭豆腐になかなか挑戦できなかった理由も、その「臭」という文字が引っかかっていたから。なので、「台湾で有名な食べ物の一つだから、一度はたべてみたいけど、食べるの怖い。」というのが正直な気持ちでした。夫は「一度は食べてみたい、食べたことを他の人に自慢したい」という気持ちから、今回の臭豆腐チャレンジに至ったようです。

二人ともハイキング後でお腹が空いていたので、「なんでも美味しく食べれるモードに入っている今ならいけるかも。」と思って夫婦でチャレンジすることにしました。友人に聞くと、「初めての臭豆腐が美味しいか美味しくないかで、臭豆腐の印象が変わる」とのこと。果たして私たちは、ここで美味しい臭豆腐に出会えるのでしょうか?

初挑戦の臭豆腐のお味は・・・。

臭豆腐のお店はたくさんあるのに、お腹が空きすぎている夫は、私に相談もなく、ハイキング解散場所のすぐそばにある「味の豆腐」と書かれた食堂に入っていきました。日本語も通じるだろうしいいか・・と思いましたが、実際に入ったら通じなかった。でも、お店の方はとても親切でフレンドリーでした!

私たちが入った店。
「味の豆腐」という日本語の看板が上がっています。

たくさんの客で賑わう店内。夫と私は台湾ビールと麻辣臭豆腐(マーラ・チョウドウフ)を注文。辛いもの好きの夫はスパイシーなソースがかかっているなら、臭豆腐もなんとか食べられると思ったようです。納豆苦手な人が、トッピングやタレを多めに入れるのと同じような考えですね。

麻辣臭豆腐(マーラ・チョウドウフ)

麻辣のスープの中に入った臭豆腐はぷっくりと膨らんで、重みがありました。ソースには入っているものの、豆腐自体に味が染みている感じではありません。(お店の調理法によると思います)

豆腐自体を口に入れると大豆の甘味、麻辣の辛味と共に中華のスパイス、そして今まで他の食べ物を食した際に感じたことのない風味が残ります。決して不味いわけではないけれど、なくてもいい風味。麻辣の辛味がそれを誤魔化そうとするけれど、なかなか消えない。この風味は私のマインドが「臭」という漢字に引きづられて、臭みを探そうとしているからなのか、それとも気のせいなのか・・。なんとも説明がつきません。重みがあるだけに、1個食べると、結構お腹がいっぱいになります。

正直、また食べたいかと聞かれると、「もういい」といったところでしょうか・・。「不味くはないけれど、他の豆腐料理の方が好き」って感じの臭豆腐初体験となりました。

店先で煮込まれている麻辣臭豆腐
あちこちで店先で豆腐が煮込まれてます。
お持ち帰り用のビニール袋に入った臭豆腐もあり。
帰りのバスの中には微かに臭豆腐の香りが漂っていました。
乗客の中にお持ち帰りの方がいたのかも!

「焼き」と「揚げ」の臭豆腐もチャレンジ

臭豆腐の調理法には煮込みのほかに、「焼き」と「揚げ」があるそうです。今回の「煮込み」タイプの臭豆腐は微妙な経験でしたが、煮込み以外の調理法は臭みもなく、むしろ食べやすく美味しいと聞くので今度はそちらを試してみたいと思います。

焼き臭豆腐の屋台。トッピングが選べるようです。

ハイキング写真(おまけ)

さて、深坑老街の近郊をハイキングした私たちですが、台北市内ではみられない風景と出会うことができました。

風情のある、小屋と雨でしっとりとした畑。
川の音って癒されますね
緑が深い深坑老街近郊

雨が降っていたため、足元がぬかるんで靴が泥だらけになってしまいました。疲れていましたが、それを忘れてしまうほど深坑老街は魅力のある街で通りの隅から隅まで歩いてしまいました。

臭豆腐は台北市内の夜市の屋台でも食べられますが、深坑老街の味わいのある街並みも臭豆腐も味わえて、大満足の週末となりました。

それでは再見〜♪


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