こぎん刺し 〜その四〜
こんにちは。
今日は、こぎん刺しを刺繍する時用の図案についてお話しします。
これはあくまでも、私が図案を考える時の流れです。
他の作家さんでは、そもそも図案を描かずに刺す方もいらっしゃいますので十人十色です。
津軽のこぎん刺しは縦長に仕上がります。
そこで、全体の収まりなどを見てから刺したいと思うので、縦長方眼用紙を作りました。その方眼用紙にモドコや枠になる図を描きます。
まず表地と裏地の布と糸の色を選びます。
そして、総刺し・部分刺し・ワンポイントからどう刺すかを選びます。
その後どのモドコを刺したいかを考えます。
考える基準は、オーダーメイドのお客様でしたらお客様のご要望を伺い諸々選びます。レディメイドの場合は、何を作るか・何が刺したいか、と、縁起が良いモドコを選んでいます。
総刺し、という布全体に刺繍をする場合は、選んだモドコをどう拡げていこうか、他のどのモドコと組み合わせようかな?と考えます。
部分的にこぎん刺しを使う場合や、コースターなどのワンポイントに使う場合は、どこに刺そうかな?とか他のモドコを使って区切り線を入れようかな?と考えます。
いずれのパターンで刺すとしても、刺繍糸だらけで土台になる生地が見えにくくならないように心がけております。
生地と刺繍糸のコンビネーションで同じ刺繍がまるで違うように見えますので、重要なポイントだと考えています。
あらかた考えがまとまりましたら方眼紙に描きます。
この、デザインを紙に落とし込む時間がとても楽しいです。
ちなみに、生成色以外の色糸を使う場合は色鉛筆で描くようにしています。
白地に黒い線の方眼紙ですし、色鉛筆と実際の色糸の色は違うのですが、バランスを見たり合う合わないが見られるので重宝しております。
描くときに使う黒い鉛筆は6Bにしています。
描き間違えることも多々ありますので消しやすく紙の傷みが少ない方が良いかと思い選びました。
●を描きたい時などはコンパスや分度器も登場します。
描いてみたら『やっぱり違う』と感じることもあります。
その場合はまた上の手順に戻って考えることもありますし、違うと感じるところを消して描き直すこともあります。
やっと描き終わった後は、いよいよ刺繍開始です。
続きはまた後ほど…
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