新規開業施設リサーチ~ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真~
こんにちは!
リックプロデュース広報担当です。
引き続き当ページをご覧いただきありがとうございます!
今回は急遽、番外編シリーズとして、【新規開業施設リサーチ~ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真】を投稿します!
先日、4/17にてOPENした「ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真」の先行内覧会へ参加してきましたので、内容を踏まえて考察をご紹介いたします。
三井不動産株式会社としては初となるプロパー店舗とアウトレットモールのハイブリッド型施設。あいにくの雨でしたが、外観としてはこのようになっております。
フロア構成
1F(※プロパー商品展開フロア):スーパーマーケット・ファストファッション・シネマを核とする。食とファッションのフロア。
※プロパー商品:アウトレットのような値引きした価格帯ではなく、通常の価格帯で一般の物販店などに売られている商品のこと。
2F(アウトレットフロア):海外ブランド・スポーツブランド等が併せて98店舗出店しているアウトレット店舗のみのフロア。
3F(※プロパー商品展開フロア):アミューズ・家電・キッズベビー用品・フードコートを核とし、書店・生活雑貨・サービステナント等が集積しているデイリー性の高いフロア。
RF:「ロゴス カフェ&広場」といったカフェと屋上の芝生広場が完備。
アウトレットとプロパーのハイブリッド型施設としての所感
プロパーエリアとアウトレットエリアの相乗効果が十分に発揮できている施設です。
1Fの「黒門市場」や3F「フードコート」、RF「ロゴスカフェ&広場」といった「食」に力を入れた構成となっており、さらにアウトレットフロアがあることで施設として華やかさは一段と増しています。
敷居の高いイメージのあるアウトレットモールをプロパーフロアで挟んだことにより、日常の買い物に来られた方が自然とハイブランドに接する機会が出来、通常よりもファミリー層が多く見受けられました。
大規模な商業施設が多く出店する激戦区にて周辺の競合施設に引けを取らないインパクトのある施設となっています。
アウトレット1号店として長らく営業していた三井アウトレットパーク大阪鶴見の拡大移転というのが今回の開業に至る最初の主旨でした。しかし、
昨今の物販テナントとしてはECの台頭やコロナ禍の影響により過剰在庫のリスクから在庫縮小の傾向にシフトしており、アウトレット単体での時代ではないと考えて、プロパー店舗や飲食にも力を入れることで華やかな新規施設として完成させたのではないでしょうか。
又、平日集客の弱いアウトレット業態を一般の商業施設に内包化することで、アウトレットの平日利用が促せると考えます。
成功事例をいくつも作ってきた三井不動産株式会社が今回の施設形態を採用した意図は今後、ハイブリッド型が商業施設の一つのパターンになると想定しているのではないのでしょうか。
STUDY
●シネマ(映画館)が1Fにあることです。通常シネマは上層階に設置され集客をする核とし、下層階のお店の買い回りも促進するというのがこの業界での一般的な考え方ですが今回はあえて1階に配置されていました。
昨今の背景として、ネットフリックスなどのサブスクリプションが台頭し、シネマというコンテンツが身近になってきており、映画をみるという行動が目的型からフラッと立ち寄るコンテンツになってきていると考えます。
その為、通常であれば3階に出店していたであろうシネマが当施設のグランドフロアで出店することで従来以上の利用を促すことが可能ではないでしょうか。
三井不動産は未来の商業施設の在り方についてエンタメや顧客体験にここ数年力を入れてきています。その表れの一つが今回の施設では1階でのシネマ展開なのかもしれません。
以上、内覧会を通してのリサーチレポートになります。
今回、アウトレットゾーンがあることで「ハレの日需要」の印象が強いと感じておりましたが要所要所で地域の生活者が必要とする日常の機能をしっかりとミックスさせている施設であり,まちの中心となる商業施設の役割を果たしていく施設となっております。
今後も新規施設や特徴のある施設など、実際にリサーチしてきた場所について、生活者側の視点も交えながらご紹介できればと思います。
リックプロデュース 広報担当
http://www.ricp.co.jp/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?