映画「キャラクター」


見てきました。映画「キャラクター」
noteデビューをこの映画で!ということで
「キャラクター」感想&少し考察です!
⚠️この記事はネタバレを含みます。
    ネタバレされると映画としての面白さ激減するの 
    で是非1度映画をご覧になってからの閲覧をおす  
    すめします。
※ネタバレを含むところからは再度注意喚起します

〇作品詳細〇

監督
永井聡

原案/脚本
長崎尚志

出演者
菅田将暉
Fukase
高畑充希
中村獅童
小栗旬

主題歌「Character」
ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)
                  ×
                Rin音
          Prod by Yaffle

まずは、この映画めちゃくちゃ面白かったです!
前評判がとても高かった作品ですが、個人的にはそれすらも上回る面白さでした。
映像の魅せ方、演技力、脚本どれをとってもトップレベルだと思います。

ただ、どれかひとつ取ってあげるなら「伏線」の異常なほどのわかりやすさです。
正直、しっかりと映画に集中して見てればどの伏線も読み取れると思います。
この映画の解釈を行うことにすると相当思考しないといけないと思いますが、映画の中での「驚き・どんでん返し」という意味では少し物足りなさを感じる部分もあります。
ですが、ある意味で「そういう映画なんだ」と思えばいいですし、「伏線」を取り除いても十分にドキドキ・ハラハラはできますのでご安心ください。
⚠️これ以降はネタバレを含みます⚠️


今回は、この映画の考察を行おうと思います
まだ一度しか見てないので一部分、
特にラストの考察を行います。

解釈する前の大前提

この映画は題名が「キャラクター」である様に、登場人物の「キャラクター(性格)」に重点を置いていきます。
劇中で述べられてるように「キャラクター」は乗り移ります。「キャラクター」の変異、言ってしまえば人から人への「キャラクター」の伝染が起こります。
この、人から人への伝染を読み解くことがラストそしてこの先に待っているものに繋がるはずです

第1の伝染

第1の伝染は誰から誰へのものだったのでしょう。
それは
辺見→両角
でしょう。
劇中では昔は辺見ではなく、両角が「アシスタント」としての役割を果たしていたと言及されていました。さらにこれに続き、今となっては立場が逆転したとも述べられていました。
美しき異常者(殺人鬼)だった辺見のキャラクターが伝染し、美しき異常者に成り上がった存在としての両角という関係性が浮かび上がります。

第2の伝染

では、第2の伝染は誰から誰のものでしょう。
これは、
両角→山城
でしょう。
「乗り移った」という表現にもある様に両角の役割が山城に移った可能性は非常に高いです。
さらにこれを決定づけるのは、最後の山城が両角の上に覆いかぶさったシーンです。
漫画「34」では殺人鬼が作者に覆いかぶさっていましたが、実際には山城(作者)が両角(殺人鬼)に覆いかぶさりました。
これらのこと含めて、第2の伝染が両角→山城だということは説明できます。

対比のあり方

多くの作品では「対比構造」が使われており、本作にもそれが使用されています。
しかし、本作が他と違うのは
主役(善)(山城)⇔悪役(悪)(両角)
では無いということです。
第2の伝染の対象者が山城であったように山城は善であるとは言い難い存在です。むしろ善と悪の狭間で苦悩してる存在です。
では、本作での「善」とは誰のことでしょうか。
それは、「清田」です。
真壁では無いところにはひとつ理由があります。
清田の「善」のあり方は清田が元族だったことから常に「悪」と隣り合わせであり、言うならば「悪としての善」という存在になっています。逆に言えば、「悪としての悪」が両角という存在になります

山城の未来

山城に想定される未来は以上のことを踏まえ、二つに分かれます。
①美しき異常者としての存在に成り代わる。
②あくまで「悪」を抑え込みながら「善」としての
   立場を貫く
つまり、
①・・・両角
②・・・清田
このどちらかの「キャラクター」を受け継ぐことになりそうです。
先程、山城は両角から伝染したと記載しましたが、実は私は②の案を推しています。
それは次の二つの理由からです

1.最後に描かれたキャラクターが清田
2.辺見が「美しき異常者」として存在している…?

1.最後に描かれたキャラクターが清田
劇中最後に描かれた絵は清田の絵でした。さらにこれを書いたのが山城であることを踏まえると、山城が②を選択した可能性が非常に高くなります

2.辺見が「美しき異常者」として存在している…?
最後のシーン夏美をずっと見つめていた男を辺見として、エンドロール後に鳴った音を刃物の音だとすると辺見にはまだ殺人意欲が残っていると考えられます。
この辺見の意欲は「アシスタント」としての意欲ではなく「ひとり立ち」つまり、「美しき異常者」の意欲と捉えることができます。
つまり、本来であれば伝染するはずだった山城への「美しき異常者」は、山城に伝染せず一周周り、辺見に戻ってきた

これら2つの事柄から、山城は悪を裏側に残しながらも今後、善の存在として奮闘していくのではないかと考えます。

拙い文書でしたが、ここまで読んでいたたぎありがとうございました。

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