【転載】目覚め小説<第19話>スゴイのは勝者ではなく奉仕者
👆とても面白い小説なので一部を下記に転載しました🐶
…………ヤタカ「まあ、それでも心のある人は、それらを利他的なことに使うけどね。 でもそういう善良な人が競争社会で勝ち上がることはない。 勝ち上がるのは私利私欲の強欲なヤツだけだからだ。 競争社会では、善良な人ほどビリになるんだよ。 競争心なんて微塵も無いからね。 だから、競争社会を続けていたら、いつまで経っても弱肉強食のままなのだ」
ネム子「なるほどねぇ。 言われてみれば、それが道理よね」
ヤタカ「だいたい… 人を蹴落として勝ち上がったヤツが、人のために働くわけがないだろ。 政治家なんか特にそう。 学歴競争、出世競争、そして選挙も競争だ。 ヤツラは競争に次ぐ競争に勝ち上がってきた連中なんだよ。 そんなケモノのチャピオンが、弱い人や困っている人のための政治なんてするわけがないだろ。 人を蹴落としてきた連中が、人の痛みを理解出来るわけがないだろ」
ネム子「ですわよねぇ」
ヤタカ「そして、一度手に入れた権力を手放すわけがない。 それで政治家は世襲制になっていったんだよ」
ネム子「あ! そういうことなのですね! それで二世議員や三世議員が多いのね」
ヤタカ「ああ。 それでも人々は、何も疑わず、何も考えずに、そいつらに従い続けていた。 ケモノの家系にね」
ネム子「それで変わるわけがないですよね」
…………ヤタカ「タチが悪いのは目覚めつもりでいる眠った人たち。 賢いつもりでいるおバカな人たち。 騙されてることに気付かずに旧態依然の選挙を繰り返してるだけの人たち」
…………これでは救いようが無い」
ネム子「謙虚さって大切なのですね」
ヤタカ「考えてごらんよ。 選挙制度を作ったのは支配層なんだぜ。 ヤツラが作ったものの中に、ヤツラの支配を終わらせるものがあるわけがないだろ?」
ネム子「それはそうよね」
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この後で作者の言葉が続き、変化を恐れる人達のせいで新しい時代へ進むことが遅れたというような話が書かれています。
支配されているのが楽だと自由はおろか、税金だけむしり取られて使い捨てです。
そう言えば、パシールの知り合いのアクトゥルス星人の話によりますと、世界の人々が全て覚醒するのに、これから5年も必要だという事でした。
長い間支配されて来た事実を考えれば短い期間と言えるかもしれません。
ですけど、もう奴隷は卒業すればいいのではないかと。
だいたい上層部はゴム被りが多くて非人間が我々を支配しているんですよ。
こんな異常な世界に、あと5年も我慢しますか?
✨本日のイラストはおちゃも@イラストレーターハンドメイド作家さんの作品を使わせていただきました🐶