銀アイコンを獲得したダイノルフィア構築【MD】
DC CUP 2024 DEC 結果
順位:65位
最終DP : 54927
全体勝率 : 60.2% (171勝 113敗)
先攻勝率 : 78% (145勝 41敗), 後攻勝率 : 27% (26勝 72敗)
使用デッキ : ダイノルフィア
コイン表率 50%, 先攻率65%
魂のデッキを使いました。超融合が流行ろうが、不利対面のラビュが流行ろうがこのデッキで砕けるつもりで頑張りました。
好きなデッキと共に銀アイコンを獲得できて本当にうれしいです。
構築
S34とS35のレート戦で好成績を残せた誘発抜き構築を微調整しそのままDCで使いました。特に天盃環境のS35ではレート1871、最高順位3位までいけました。最初期のデッキはEXW様に紹介していただいています。
40000までの構築は天盃を意識、40000~53000では霊獣と粛声の分布が増えたので魔封じの代わりにデッキロックを増やし、群雄割拠を入れました。
初動 (テリジア・融合罠・リリス・トラトリ)
リリス:ガンマが消えたため先攻では確定で融合罠サーチできました。化石調査からテリジアは無効系誘発を受けるためリリスの方が強いと思ってます。化石調査(テリジア)はカウンター罠もおけるので、それはリリスにない強みです。ワナビー3・リリス1枚もレート戦で試しましたが、2枚ずつの方が感触良かったです。
ワナビー・壺
妨害罠を引き込む確率を上げるため採用。壺はデッキロック・魔封じと合いませんが、ダイノルフィアは先攻1ターン目に全てを懸けるデッキなので採用してもいいと思っています。
ワナビー:誘発なしでも戦える環境だったため罠に寄せた構築ではかなり強く使えました。先攻の場合、実質金謙になります。魔封じも1ターンだけなら置けるためダイノルフィアの苦手な三戦対策になりました。
永続
永続候補はデッキロック・群雄・メンタルドレイン・魔封じでした。
(1) デッキロック:環境トップの霊獣・粛声・天盃・ラビュに効くため採用
(2) 群雄割拠:粛声と霊獣に効くため、天盃が減ったら採用
(3) メンタルドレイン:誘発環境で強いと思っていたカード。粛声のサフィラや天盃のチュンドラ・元禄SSも封じれるので使い勝手は良いです。トラトリから融合罠をもってきたときにカウンターでウララを弾けないのでトラトリとも相性が良いです。レート戦で試しましたが魔封じ・デッキロック>群雄・メンタルドレインの順で勝率が良かったので不採用にしました。
(4) 魔封じ:先攻番長カード。魔封じとレクスタームが並んだときの天盃対面の勝率は9割を越えます。簡単にほぼ勝ち確盤面を作れるため採用。
カウンター罠
先攻番長環境で神罠が強いため、神宣・神通・鉄騎いずれもフルで採用
ダイノルフィア専用カウンターについては、インタクト2枚、ソニック1枚も試しました。ソニックは盤面にダイノルフィアがいないと機能せず、初手のライスト・羽をケアできないため不採用となりました。
神碑魔法
バックを守るカードは天獄もありますが、神碑は状況に応じて色々な使い方ができるためこちらを採用しました。
(1) 普通に除去カードとして使う
(2) リンク用のモンスター供給
(3) フギンでバックを守る
(4) スプレイニルと合わせたリーサル
(3) 天盃対面への神罠はレクスタームへの解答となる天球や一滴に打ちたいので、神碑魔法があるとライストに対して神罠を温存できます。
(4) ダイノルフィアは融合罠2枚で最大モンスター3体出せますが、レクスターム(ATK3000)×2とケントレギナ(ATK3000~3500)なので、モンスターを1体でも伏せられるとリーサルを逃します。この時、スプレイニル(ATK1500)がいるとちょうど8000削ることができます。ケントレギナATK3000の時はレクスターム効果を戦闘時に使ってATK3500にできます。
EX
ステルスべギア:フレンジーの融合素材。試合がもつれたときのバーン勝利やライフ1500以下で神通をアクティブにするのにも使えるため2枚採用。
フギン:神碑魔法でバックを守る兼リンク素材。相手がバックの除去札2枚引き、自分が神碑魔法2枚引く確率が低いため1枚で十分とみました。
スプレイニル:リーサル用の打点要員・リンク素材・厄介なモンスターを飛ばすカード。バトルフェイズ中に一滴でレクスタームを無効にされても場にチュンドラだけならスプレイニルで飛ばせます。また、処理が面倒なファドラを自分メインフェイズに飛ばすこともできます。
アンヘル:ケントレギナ+下級もしくは下級×2+ワナビー、レクスターム+ワナビーで作れます。打点+除去効果で強いですが、メインのダイノルフィアモンスターを失うので最終手段です。ダイノルフィアアラートで下級を並べたときに使うことが多いです。
ティフォン:霊獣後攻において適当な罠を伏せてから下級をティフォンにすると、ほとんどの対面が連携チェーンレイラウタリでティフォンとバック除去してくれたので、大事な罠を後で伏せることができました。
アザレア:お手軽リンク2除去カード。リトルナイトと違って下級のみでも除去になるのがよかったです。アラートで下級がたくさんいるときはアンヘル➔リトルナイト➔アザレアにすることで最大3枚除去できます。稀にスプレイニルのトークンから出すこともできます。
リトルナイト:お手軽リンク2除去カード。神碑と下級でリンクしてバックやファドラを除去することが多かったです。神碑のバトルフェイズスキップとリトルナイトの除去時の直接攻撃できないデメリットが上手くかみ合っているのが良かったです。
各対面の勝率
天盃:勝率75%(65/87)
天盃は有利対面です。
一滴などのマストカウンターまでカウンター罠を温存できるかの勝負
他にレクスタームを捲る手段として、天球、ファドラ耐久、デストロイ+開門、トランセンド+ファドラ、レクスターム効果後にバトルフェイズ中にバルドレイクSSで下級戦闘破壊などもありますが、これらの手段ではほとんど負けませんでした。最悪天球は打たれても場に融合罠が残っていれば再度レクスタームを出せるので大丈夫です。
魔封じ+神罠がある場合は通常召喚もしくは召喚効果発動に対して神を必ずあてていました。初手に開門がないとき、天盃は場にモンスターがいなければサンゲンソウからゲンロクSSするしかありません。魔封じがあれば通常召喚されたモンスターを処理できれば確実にターンが返ってきます。
粛声:勝率44%, 先攻勝率76%(13/17), 後攻勝率21%(5/24)
粛声はやや不利対面です。
今回のデータでは粛声の先攻率が高いので全体勝率は44%ですが、先攻率が同じであれば~48.5%なのでやや不利対面といった感じです。レート戦にいた三戦採用の普通の粛声に対しては先攻勝率80%以上出せていました。後攻は捲るの難しいので後攻は相手が事故ったときに勝てれば勝率50%になる想定でした。
しかし、今回のDCでは超融合入りの粛声が流行っていました。三戦は意識してプレイしましたが、超融合は完全に意識外だったので最初の数戦は先攻にも関わらず落としてしまいました。結果先攻勝率は80%を切り76%まで落ちてしまいました。
対粛声は威光・三戦・ティフォン・リトルナイトを主に意識してプレイしました。ローガーディアンやサウラヴィス、ダイナモンドなどの大型モンスターはレクスタームによってほぼバニラモンスターなので問題なかったです。
威光についてはロー効果にカウンターをあてるようにプレイしました。サフィラやローガーディアンは通しも全く問題ないのでロー効果まで神通・インタクトを温存してプレイしました。
超融合はレクスターム×2盤面を作ることでケアします
ガルーラは同じモンスターで作れないので1体は確実に守ることができます
通常は①ドメイン効果ケントレギナSS➔②フレンジー効果レクスタームSS➔③ケントレギナ効果フレンジーコピーでレクスタームSSでレクスターム×2+ケントレギナ1盤面を作ります
この展開では②のレクスターム着地時に相手に優先権がわたりケントレギナとレクスタームでガルーラを出されてしまいます。そのため、以下の順に融合順をかえます
①ドメイン効果ケントレギナSS➔②ケントレギナ効果ドメインコピーでレクスタームSS➔③フレンジー効果でレクスタームSSケントレギナ1体分は失いますが、これによって盤面にガルーラを作る状況を経由せずにレクスタームを2体出せます。
霊獣:勝率61%, 先攻勝率86%(12/14), 後攻勝率36%(5/14)
霊獣は有利対面です。
レクスタームも重いですし、ロックがきまれば負けることはほぼありませんでした。ウィンダの自爆特攻から高打点を出してレクスタームを戦闘破壊するプランがあるのでウィンダが出る盤面ではレクスターム効果を温存してプレイしました。
他には、クルヌギアスの素材、ペトルフィンのバウンス、継承による攻守変更で戦闘破壊、バグースカ+リンク体で戦闘破壊などのプランもあります。そもそもロックを決めれば展開されないので、これらの負け筋でDC本番前に何度か捲られることはありましたがDCで負けることはありませんでした。
ラビュリンス:勝率29%, 先攻勝率33%(3/9), 後攻勝率20%(1/5)
ラビュリンスは完全不利対面です。
この対面は捨てていました。その分、天盃に勝てれば勝率5割以上いけると思っていました。特に家具型が苦手でリソース勝負になったら絶対に勝てません。逆に罠ガン積みの天獄ラビュは罠のかみ合わせで勝てる場合があるので若干ましになります。
ギミパペ:勝率40%, 先攻勝率86%(6/7), 後攻勝率0%(0/8)
ギミパペはやや不利対面です。
後攻は完全に切っていたデッキ。逆に先攻はこちらもほとんど負けないので全体的には50%切るくらいの勝率になります。先攻ではランク4のギガンテスドールとフィールド耐性にのみ気を付けていました。バーンについてはダイノルフィア通常罠の墓地効果でいくらでも止められるので全く問題ないです。
竜剣士:勝率63%, 先攻勝率100%(3/3), 後攻勝率40%(2/5)
対戦数が少ないのでこの勝率はあまり参考になりませんが、先攻はかなり有利です。稀に三戦が採用されていますが、基本レクスタームの対策はVVフィールドの押し込みかバグースカ+リンク体による戦闘破壊しかありません。VVフィールドはレクスタームをEXゾーンに出せば対策できます。なので展開されるようであればバグースカにカウンターをあてるようにプレイすれば基本的に勝てます。
後手捲り:基本手前にしか妨害がないため超重環境のようにガン伏せした罠の内、カウンター罠+融合罠 or いたち or 群雄が残っていれば捲ることができます。
ユベル:勝率67%, 先攻勝率100%(2/2), 後攻勝率50%(2/4)
竜剣士と同様、対戦数が少ないのでこの勝率はあまり参考になりません。ユベルのダイノルフィアへの解答札は基本的にペインです。なので勝ち筋は
(1) 長期戦に持ち込んでペインを2枚とも除外し解答札をなくす。
(2) ある程度リンク体が出たところでレクスタームで動きを封じ、返しのターンにリンク体を標的にして殴り勝つ
(3) そもそもロックをかけて動けないうちに殴り勝つ
です。全伏せの場合相手はラビュリンスのダルマをケアしてリンク体のみにしてくる場合もあるので、その隙をついてカウンターを仕掛けるなどして勝つこともありました。また、初動でピリレイスを使う場合はライフが半減しているので、このおかげで殴り勝つプランが通りやすくなったりもしました。
最後に
ダイノルフィアは自分の一番好きなテーマですが弱点が多いためこれまでほとんど活躍させることはできませんでした。良くも悪くも天盃によって歪んだ今回の環境がダイノルフィアで勝てる最初で最後の環境だと思い、天盃が実装された日から約2か月このDCのためにずっと構築を考えてきました。途中苦手なラビュや超融合が流行りましたが、勝率5割ちょっとでも500戦やって勝たせる覚悟でDCに挑みました。
一つ心残りなのが、勝率6割で残り1日時間があり、走る体力もあったにも関わらず金アイコンにチャレンジせずに銀ステイしてしまったことです。このデッキに全力ベットしたのにいざ銀ボーダーをこえたら銀すら失う恐怖に打ち勝てずデュエルボタンが押せませんでした。デッキを信じて金チャレンジさせてやれなかったことを本当に後悔しています。ですが、なんとか最低ラインの銀アイコンはとれたのでほっとしています。
構築等で何か参考になることがあれば嬉しいです
動画も作ってみたのでよかったら見てください!