ダイノルフィアの純構築と基本解説
緒言
ダイノルフィアはモンスター効果を封殺するダイノルフィア・レクスタームとカウンター罠、永続で盤面をロックするデッキです。
難しい展開はなく初心者でも簡単に扱うことができます。
前回のユベル環境ではこのテーマを使うことすらできませんでしたが、最近流行りの天盃に対してはそこそこ戦えるので、これからダイノルフィアを使ってみたい方に向けてデッキ構築例と対面で気を付けたいカードをまとめました。
デッキ構築
構築例1
ここでは純構築を紹介します。
罠・誘発は環境によって大きく異なりますが、以下に一例を載せます。
構築例2
対天盃に寄せた先行構築(2024年10月の環境で以下の構築でレート1760、top0.5%まで行けました)
モンスター
共通の墓地効果で、破壊されると下級を蘇生する効果をもってます。
ダイノルフィア・テリジア(3枚必須)サーチ兼融合素材なので必須カードです。
ダイノルフィア・ディプロス(1もしくは2枚)融合素材。効果は強くないですが融合素材として採用しなくてはいけません。採用枚数は1または2枚であることが多いです。1枚は素引き事故を減らす代わりに融合回数が減ってしまいます。2枚は素引き事故は増えますが3ターン目以降でケントレギナを盤面に残しながらもう一度ドメインを使えるのでキルをとるスピードがあがります。
通常罠
共通の墓地効果で、除外することでそのターン中の効果ダメージを0にします。
ダイノルフィア・フレンジー(3枚必須)EXとデッキのカードで融合する通常罠。初動となる融合罠カードなので3枚必須です。
ダイノルフィア・ドメイン(3枚必須)デッキの下級で融合する通常罠。フレンジーと同様の理由で純構築では3枚必須です。
ダイノルフィア・アラート(1枚)墓地のダイノルフィアモンスターを蘇生するカード。ダイノルフィアは下級が2種しかいないので3回目の融合以降は盤面のモンスターの数が減っていきます。そのためリソース勝負に持ち込まれると負けにつながることが多いです。3ターン目以降はこのカードを駆使しながら盤面を固めたいので、1ターン目にディプロスを引いてしまったときはこのカードを墓地に落とし、残ったケントレギナの効果で3ターン目以降のリソース回復を狙います。
ダイノルフィア・ブルート(たまに採用)ダイノルフィアで唯一バックに触れられるカード。自分のダイノルフィアモンスターも割れるので蘇生効果と組み合わせてリーサルを狙うこともできます。
カウンター罠
共通の墓地効果で、除外することで一度だけ戦闘ダメージを0にします。
ダイノルフィア・インタクト(1~3枚)デッキ融合罠に対するうららや増Gをはじくカード。テリジアでサーチ可能なので1枚でも大丈夫です。このデッキはフレンジーとドメインを確実に通したいので採用したいカードになります。神通とは異なりターン1制限があるので1,2枚採用が多いです。
ダイノルフィア・ソニック(たまに採用)インタクトとは異なりダイノルフィアモンスターがいないと発動できないことに注意。今は鉄騎の雷鎚の方が使い勝手が良いので抜けることが多いです。
ダイノルフィア・シェル(ほぼ採用しない)融合素材にもなれる守備3000のトークン生成。
ダイノルフィア・リヴァージョン(ほぼ採用しない)墓地のカウンター罠効果をコピーできます。決まれば強いですが融合体がいないと打てない条件が重いのであまり採用されません。
初動を安定化させるカード
トラトリ・化石調査 ダイノルフィアはテーマカードのみでは初動が9枚なので(74%)不安定です。化石調査は素引きのテリジアと被る可能性があり、テリジアの召喚時に無効系をもらう可能性が高いので化石調査よりもトラップトリックを採用することが多いです。
壺 このデッキはEXのスロットに余裕があり、1ターン目に特殊召喚することがないので強謙と金謙も採用できます。
ワナビ― 先行に寄せた罠多めの構築では非常に使い勝手のよいカードです。先行で発動できればデッキトップ5枚から好きなカウンター罠・通常罠・永続罠を置けます。永続を置いた場合はそのターンの終わりに墓地に行くので注意です。壺と異なりデッキロック下でも使用可能です
リリス ヴェーラー・抱擁が効かないので誘発環境下で活躍します。デッキロックを貼ればガンマも打てないので確定サーチ可能です。
相性の良い魔法・罠カード
レクスタームはライフ以上の攻撃力のモンスター効果を発動させない強力な永続効果があるためライフを大幅に削る神罠・鉄騎・覇王龍の魂と相性が良いです。特に神通はうららを弾けるのでよく採用されます。
神通 うららを弾くカード・後攻まくりにも使えるカード。レクスターム着地時は基本ライフ2000なので最初の下級の効果を通してしまうことが多いです。しかし初手を神通で無効にすることで以後打点500以下のモンスターしか効果が使えなくなるので最初の下級の効果が通ってしまう弱点も補えます。また後攻でもウーサ、バロネスなどの高打点の妨害はレクスタームが着地するとバニラになるため、チェーンを組ませない神通は墓穴よりも有効な札になります。
覇王龍の魂 打点要員+無効系モンスター特殊召喚。特殊召喚先はブレイブアイズペンデュラムドラゴンとクリアウィングもしくはクリスタルクリアウィングを出すことが多いです。打点0のモンスター効果無効とモンスターもしくは魔法の発動無効効果をもったモンスターを並べられます。レクスタームはライフ以上のモンスター効果を発動させない永続効果なので打点0のモンスター効果を無効にできるブレイブアイズとは相性良いです。フレンジーやドメインより先に打つことでうららを代わりに打たせるプレイも可能です。覇王龍は破壊されるとペンデュラムゾーンに行き強力な永続効果を使えるので自壊するのも強いです。
魔封じ レクスタームの弱点は魔法・罠による除去です。ケントレギナの効果はメインフェイズでしか発動できないので特に三戦・一滴・超融合で負けるパターンが多いです。魔封じが通ればかなり強いロックが決まります。
デッキロック 壺・化石調査等は基本1ターン目のサーチで2ターン目以降はテリジア効果やトラトリでつなぐことが多いので相性良いです。他の展開デッキの方がデメリット大きいので採用し得です。不得意対面であるラビュ・炎王・ユベルにささるので最近はよく採用しています。プレイングのコツとして、テリジアやリリスの効果前にこのカードを貼ることでガンマをケアできます。
超融合 ダイノルフィアの超融合は盤面のレクスタームを維持するためにも使えます。よく三戦の采でレクスタームが奪われるので、奪われたレクスタームとケントレギナで再びレクスタームを出すこともできます。また、リーサルをとるためにも有効です。このデッキはモンスターが少ないので融合が通っても融合モンスターが3体しか盤面に並びません。1体でもモンスターを伏せられると長期戦を強いられるので、超融合でリーサルをとることもあります。またこのデッキは複数枚採用のカードが多く、被ったときに使えないカードを手札コストとして使うこともできます。
採用されるモンスターカード
ビーステッド 前述通りこのデッキは打点要員が必要なのであると便利です。また、下級とアンヘルになれるのでダイノルフィアカードの不得意なバック除去をしながら打点を作ることができます。
アトラクター デッキによっては1ターンスキップしてもらえるカード。
サイコエンドパニッシャー ワンキル用です。基本的に誘発娘(レベル3チューナー)+レクスターム(レベル8)で召喚するのでレクスタームが墓穴を食らうリスクや主軸となる妨害を失うので、最後のとどめをさすときに召喚します。個人的にはレクスタームが盤面に残って誘発を抱えていた方が強いと思っているのであまり使いません。
サイフレームガンマ 主にデッキ融合のうららを弾くカードです。前述のデッキロックを入れる場合はガンマ使えなくなるので注意が必要です。
クシャトリラユニコーン EXのダイノルフィアへの回答札はリトルナイト、クルヌギアス、炎デッキではアンブロ、天盃では天球などがあります。これらの回答札を抜くことでレクスタームを突破されないようにします。
弱点
不利対面
ユベル・炎王・ラビュリンス・ルーン
ダイノルフィアは下級モンスター、墓地効果、魔法・罠で戦うデッキには弱いです。特に上記のテーマには先行をとっても負ける可能性があります。ラビュリンスやルーンは低速デッキですが、リソース回復力がダイノルフィアよりも圧倒的に高いので長期戦に持ち込まれると負ける可能性がより高くなります。
気を付けたい汎用カード
リトルナイト・光素材アンヘル・バグースカ・三戦・一滴・超融合
他:ドレイド、咎姫、アンブロ、ホルスの棺
最後に
ダイノルフィアは難しい展開ルートなどはなく、初心者でも簡単に楽しめるデッキです。二桁のギリギリのライフで戦うのはとても楽しいので興味のある方は是非使ってみてください。
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