岡本さんという人
20代のころの話です
体育館でジム使わないけどジムのお金払ったら
更衣室使えたから
更衣室に荷物置いて
体育館スタートで環水公園や呉羽山を走って
体育館のシャワー室かりる
っていうのが休日の午前中の過ごしかたでした
(部活感)
仲いい友達と休み合わないし
走るの好きだったし
走る友達できたし
これがベストな休日だと思ってた。
このあと午後から富山市民病院にボランティアに行くまでが休日のルーティンだったのですが
その話は受け取る側が頭使うみたいなので
興味ある人にだけ話すので
聞いてください笑
そんな私の休日の過ごしかたを知った友達に紹介されたのが
岡本さん
一度、体育館で会わないかと友達に言われて
ジムで待ち合わせしたら
友達の肩につかまってニコニコしながらやってきて
ゆきのちゃん!はじめまして!
って握手された
あまりに自然すぎてわからなかったけど
岡本さんは目が見えない
昔は見えてたけど病気でもう見えないって聞いて
いや見えてますよね?
ってなるくらい見えてる感じなんです。
でもうっかり段差あること言い忘れたらつまずくし
(ごめんなさい)
ごはん屋さんで、岡本さんのご飯運ばれてきたこと言ってなかったら全然食べないし
(ごめんなさい)
見えないのは本当なんだと思う
いや、嘘だとは思ってないんですけど。
そんな岡本さんを
私が毎週体育館に行く時に送迎してくれないかと
友達に頼まれて
体育館のジムまで連れてったらインストラクターさんにバトンタッチして走りに行っていいから
って言われたので
断る理由ないし
そこからほぼ毎週岡本さんとジム通いでした
なので岡本さんは私のジム友達なのですが
歳は私の母と同い年で
ごはん食べに行ったり
旅行に行ったりしてたので
ただの友達ですね
え、お母さんかな
いや、友達だと思ってる笑
岡本さんは目が見えなくなってから
自分で自分のボランティアさん募集のビラをつくり
近所の大学で配ったそうです
何人か集まって、
日常のお手伝いをしてもらうらしいです
大学生って4年で卒業するじゃないですか
そのあとは?
って聞いたら
ちゃんと次のボランティアを紹介してってくれる
って
あーーー、そうだなってなりました。
岡本さんに引き寄せられる人ってそうするなって。
もちろん
ヘルパーさんにお願いしてることもあるし
旦那さんもおられる
でも
足りないと思ったか
足りなかったからか
自分で探したんです岡本さん。
会ったことのない相手に
初めましての相手に
なんかいろいろ頼んでて
どんだけ人間を信頼しとるんやろうって思ったけど
私は今まで
岡本さんの歴代ボランティアさんたちにたくさん会ってきたのですが
全員が善人の顔をした善人でした。
(なんか言い方悪いな)
強いんです岡本さん
強くて優しくて正直
そこに引き寄せられる人がたくさん居るから
岡本さんのまわりにはいつもいっぱい人がいて
みんな楽しそうでした
あ、岡本さんは元気いっぱいでご健在です!
なんか最後悲しい結末みたいな書き方してたらごめんなさい!
岡本さんのように家族以外の手助けが必要なかた
たくさん居ると思います
でも岡本さんのように自分で自分のボランティア大募集できちゃう人はそんないないと思います、怖いし
だから行政とか福祉関係に頼るけど
そこまでじゃない!とか
ちょっと来て欲しい!みたいな
そういうのもいっぱいあると思います
(岡本さんで言ったら
ゆきのちゃん!ちょっと冷蔵庫の中のものの賞味期限みてって!ってやつ笑。ジム帰りについでにみる。)
人呼ぶほどじゃないし
資格なくても手伝える
昔はあった、ちょっと手伝ってーって
ご近所さん呼んでみるみたいなのが
今はそんな時代じゃなくて
もちろん時代にあった関係性ややり方は大事だけど
あったほうが良い当たり前だったこともいっぱいある
私がしたいことはそこにある気がして
岡本さんのちょっとお願い!みたいなのができる人たちが
たくさんいたらなと
それはお年寄りや子供達
介護や子育て中のかた
ハンディキャップのあるかたやそのご家族
困ったり悩んだりしてる人を
それぞれの得意分野や空いた時間を使い
助け合うというか
認識だけでもしておける
別に一人ででも持てる荷物だけど
ちょっと支えてくれたら安心する
そんなくらいのことが
資格や他人の許可なくできる街
私はずっと、
人を信頼して人に頼って
そこにその人たちの居場所を作って
結果向こうから来たくなっちゃう
スーパー人たらし(良い意味です)な岡本さんをみてきたので
そのノウハウを全力でパクりたいと思ってます。
そこにつなげるひとつの方法として訪問美容があって
でもいっぱい壁もあるなーと。
でも今日岡本さんに会ったから
背中シャンってなりました。