![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33717454/rectangle_large_type_2_ce23b03812bf9001c348b48a7cb849aa.jpg?width=1200)
ダマスキナードの呼び鈴
なんだかシャーロックホームズの小説のタイトルみたいですが、ここでご紹介するのは、スペインの古都、トレドの伝統工芸品「ダマスキナード」。
銅板に金糸や銀糸を象嵌したもので、シリアのダマスクスから伝わった技術です。実は日本の螺鈿細工などの起源でもあります。
↓こちらはダマスクスではなくトレド
ダマスクスは古代オリエント時代から交易で栄えた街で、初のイスラム王朝、ウマイヤ朝(7~8世紀)の首都でもあります。ウマイヤ朝がアッバース朝にとってかわられてからは、支配者層がイベリア半島(現在のスペイン、ポルトガル)に移住したために、シリアの技術がスペインに生きているという訳です。
アラベスクな文様がステキでしょ?デザインも大きさも様々で、値段もピンキリです。
私が購入したのは写真左のベル。鳴らしたらメイドがやってきそう。
(注:うちにメイドはいません。笑)
右のお皿は直径5センチほどで、スペインに行った人からお土産にいただきました。表紙に使った写真のように大きなお皿もありました。
私が訪れたお店は工房を併設していて、職人さんが実際に作っている様子を見ることが出来ました。根気のいるとても細かい作業です。いつまでも見ていたい感じ。
ただ残念なことに、時間が経つと銀線の部分が黒ずんでしまいます。
トレドでダマスキナードを買ったら、ときどき磨いてあげてくださいね。
いいなと思ったら応援しよう!
![澁澤りべか](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44414483/profile_368ced21572e06eb08ca161cbf310bc7.jpg?width=600&crop=1:1,smart)