シーズン4:第1話 美しきアメリカ America The Beautiful
アメリカ大陸へ渡ったジェイミーとクレアの新生活が始まりました。
冒頭でストーンサークルを囲み、宗教的な踊りや祈りを捧げているネイティブたち、少々唐突な感じがするカットですが、これが後に意味を帯びてくる情景。
せっかくアメリカまで来たのに処刑されてしまうヘイズ。その遺体を墓地に埋めるため、夜の墓地で土を掘るジェイミーとヤング・イアン。そこでイアンがPTSD症状を起こし、ジャマイカで起きた出来事をジェイミーに告白します。イアンを慰めてジェイミーが掛けた言葉「ペニスと理性は相容れないんだ」の言葉が何とも重みある。(シーズン1を思い出す…)
馬車の荷台に隠れていた稀代の極悪人スティーブン・ボネットが姿を現し、ジェイミーとクレアが馬車の荷台に匿って連れていくことに。イングランド兵の検問を切り抜けたものの、怪我をしたボネットの手当をクレアがするシーンが思わせぶりに長い。ボネットが自分の抱える悪夢の話までクレアにするのも、その後の展開を考えると不自然な気がします。
1晩森でキャンプすることになったジェイミーとクレア、やっと2人の親密なシーン。アメリカに来る前、嵐に巻き込まれ、九死に一生を得た2人だから、今生きていることの貴重さ、はかなさを感じているクレアの気持ちはわかる。そこへジェイミーの言葉がグッとくる。「死など俺たちには些細なことだ。この肉体が滅んでも魂は君のものだ。何も失われない、変化するだけ」(たまらん)この決めゼリフを言われて「熱力学の第一法則ね、知ってる?」って返すクレア、冷静過ぎないか?大体、その物理法則ってその時代に発見されてたの?ジェイミーに通じる?
生活費にあてるために手持ちの宝石を売ろうとしているジェイミーとクレアは総督のディナーへ向かう。ジェイミーがパリで着てた服を着てるの、素敵だわ~。クレアのドレスはパリでは見かけなかった柄。ディナーの席で首尾よく金持ちの男爵へルビーの披露ができ、宿へ帰った2人の手には100ポンドが。でも、貴族のディナーの席で当日に現金払いで売買が成立するものでしょうか?
ジョカスタ叔母さんに会うため、リバーランに向かうジェイミー一行。ここでジェイミーからクレアへのプレゼント。医療キットというところが最高!「君にあげられたものは僅かしかない」というジェイミーにもう十分貰っているというクレアのシーンは素敵。
そんな温かいシーンは終わって、再び不幸に叩き落される2人が不憫。ボネットの盗賊団にジェイミーが持っていた宝石や現金は全て奪われるし、レズリーはクレアを助けて殺されるし。
ボネットはクレアの指輪を奪うのだけれど、ジェイミーとの結婚指輪はラリーブロッホの鍵から作ったものだから、真鍮とかそういう金属素材なはず。クレアには意味のあるものだけど、それを売っても殆ど金にはならないだろうに、なぜボネットがそれに固執したのか不思議。前半で命を助けられたのにこんなことをするボネットが許せないのだけど、彼としては殺さなかっただけ慈悲深いつもりなのだろうか?
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