シーズン4:第5話 相容れぬ者たち Savages
Savage 野蛮人とはネイティブ・アメリカンか白人のことか、それがこのエピソードのテーマかな。対話せず相手を忌み嫌い、恐れを抱くと真実が見えなくなって自滅するドイツ人入植者のエピソード。
それとは対照的に描かれるのがクレア。知合ったチェロキー族の治療師と友好を深めているシーンが冒頭に。ここで霊感のある老婆がクレアの娘が近くにいることを告げます。それを慰めととったクレアはブリアナが心の中に生きていることを感じる表情がいいね。
町へ入植者を募りにきたジェイミーとヤング・イアンが帰り際に鍛冶屋でマータフと再会するシーン、ジェイミーとマータフの表情を見ると胸が一杯になる。再会したマータフとテーブルを囲んでエールを飲むシーンでは、ジェイミーがクレアが戻ってきたことを告げます。大喜びのマータフと今でも信じられないと喜びを打ち明けるジェイミーの会話に良かったね~と相槌を打たずにいられない。
ところで、銀職人を探すジェイミーが職人の留守宅で夫人の対応を受けるシーンはなぜあんなに思わせぶりなの?夫人の映るカットが大きいし、ジェイミーは1度ならず2度も訪問して、あからさまなお誘いを振り払うシーンは何のためにあるの?
ドイツ人家族のお産を手伝ったクレアがはしかによって母親も赤ん坊も死んだと知らされ、家長ゲルハルトから逆恨みされているから身の安全の確保をと神父から聞いたものの、1人で家にいるシーンは少しドキドキしました。結局、ゲルハルトがチェロキー族の治療師を魔女と決めつけて殺し、剥いだ頭皮をクレアに差し出すのですが、人間の無知と思い込みが愚かで野蛮な行いをさせるものです。その復讐で彼らの家が焼かれ、彼らが弓で殺されるのも仕方なしと思ってしまう。
怯えて夜を明かしたクレアの元にジェイミーが帰って来て、2人が抱き合うシーンはいいなぁ。そして遂にクレアとマータフの再会。マータフがシーズン1でクレアが歌ったブギウギを口笛吹いて近寄るシーンは思い出がこみ上げるところよね。良いシーン。
70年代ではブリアナの足取りをたどったロジャーがブリアナが石を通って父と母の元へ警告に向かったことを知ります。それにしてもブリアナはどうして石に触れれば母と同じ時代に行けると固く信じているのだろう?他の時代に飛ばされたらどうするんだ、なんて考えないんだろうね…
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