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シーズン4:第2話 植民地の法 Do No Harm

個人的にシーズン4で最も好きじゃないエピソードです。クレアの奴隷制度に反対するスピリットはいいのだけど、当時その制度上に生活する人々やその社会的状況などを知ることなく、ただ嫌悪感を抱いて批判し、無知のまま問題を大きくするところがどうも好きになれない。

奴隷の暴力事件を治めるため、現地の法などの説明もなしに事件現場にジェイミーを行かせた叔母さんも無理があったとは思うけど、地元住民たちの厳しい目に晒され、窮地に陥った叔母さんの方に同情してしまう。

事件を起こした若い奴隷を手当するクレアを複雑な気持ちで見守る屋敷の使用人たち。手術や手当は結果的に無に帰すことになるのだけど、せめて最後に彼の魂を救い安らぎを与えられたのだと思わないとやりきれない結果です。

ジョカスタ叔母さんがいきなりパーティの席でジェイミーを後継者に指名して本人は驚いただろうけれど、実際にその時点で無一文だったジェイミーにとっては渡りに船の提案。家族想いのジェイミーは当然前向きに考えていたし、良い農場主になって奴隷たちによい生活環境を与えるという小さな範囲での改革の一歩は起こせたのだと思う。

ジェイミーはリバーランに来る前の船の中で、クレアに買ってあげられたものが少ないと詫びていたけれど、リバーランという莫大な財産をクレアのために諦めた訳です。結果として独立戦争に巻き込まれることを含めての総督の公有地譲渡に応じることになるのだから、ジェイミーがクレアの為に犠牲にしたものは大きいよね。

でも後に原作本の中で、「クレアの為に持つものすべてを失ったけどその価値はある」とジェイミーが言っていたから、愛って素晴らしいという結論にしておきます。


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