シーズン5:第4話 大切な仲間 Company We Keep
ブラウンズヴィルに到着したフレイザー民兵の一行は、隊の中にモートンがいたために町の襲撃を受ける。ブラウン家の娘アリシアにモートンが手を出して、アリシアの縁談を破談にしたことが原因だった。
とにかく争いを避け、ジェイミーが到着するまで時間を稼ぐべく、ロジャーはモートンの身柄確保に応じ、町の男たちにウィスキーを振る舞う。ここで娘の縁談で財産が得られず損したと腹を立てるライオネル・ブラウンが語るシーンがあるのですが、当時の結婚はバージンの娘を嫁がせ、見返りに土地や財産を得る重要な取引だったんだなと。娘は売りに出される商品みたい。
ブラウンズヴィルに到着したジェイミーはロジャーが仲間を差し出したことで民兵から見限りの離反者が出たこと、20人以上の兵がいたのに制圧できずに屈したことに失望し、ロジャーが大尉の仕事ができていないと批判するんだけど、義父は厳しいなと。そりゃジェイミーなら何とかしたかもだけど、経験のほぼ無いロジャーがけが人を出さずに何とか持ちこたえたことを少しくらい評価しても良かったのでは。いつの世でも愛娘の婿は気に入られないものなのか…
民兵側と町の男たちがモートンの逃亡を巡って再び一触即発になりかけたとき、ブラウン家の家長が戻り、ジェイミーとの1対1交渉で民兵への参加が決まる。こういう政治的頭脳が必要な交渉シーンを見ていると、ジェイミーってコラムの頭脳とドゥーガルの身体能力を持っていて完璧だわ、と思います。
ジョサイアとケザイアの双子の扁桃炎を治療するためにリッジに戻るようクレアに告げるジェイミーはロジャーにクレアを送り届けるように命じる。自分が信用されていないと怒るロジャーにクレアが言った言葉が好き。「彼は最愛の人をあなたに託したのよ」その通り、もちろんロジャーが戦地で役立たないかもとか、怪我させたくない気持ちもあったろうけどね。
もろもろの騒ぎが収まって、野営する皆が酒を片手に歌い踊るシーンで、ハイランド伝統のスォードダンスが始まります。ジェイミーが立派に踊る姿が完璧過ぎる!あれはかつて戦に出る前に踊ったものらしいから、シーンとしてもぴったりです。
踊って拍手を浴び、ご機嫌なジェイミーがクレアと静かな森へ向かい、言葉を交わすシーンがまた良い。フランシスの捨てた赤ん坊を世話していたクレアの姿を眩しそうに見ていたジェイミーが、一緒に子育てできなかったから、お産のリスクもないし、この子をリッジで育てることを考えていたとは驚きでした。”I have no life but you, Clare.” なんてセリフ最高ですわ。とはいえ、赤ん坊には最適な親候補がいることを伝えるクレアがジェイミーに「誰よりも愛してる」「あなたといられる毎日に感謝している」と見つめ合うシーンも胸キュン。
モートンを失い、絶望して自殺未遂したアリシアを救ったジェイミーとクレアの部屋に、彼女と別れるなどできないと戻ってくるモートン。愛は盲目と言いますが、本当に愚かだねぇ、見つかったら殺されるよ!でも彼の何ものにも屈しない愛の告白に、その場にいたジェイミーもロジャーもクレアも言い返せない。
かつてクレアを救いにイングランド軍基地に乗り込んだジェイミー、ブリアナを追いかけ200年越えて来たロジャー、夫がいたのにジェイミーと恋に堕ちたクレア、全員が身に覚えがあるでしょう、そうでしょう。
翌朝2人を逃がしたジェイミーでしたが、そんな手口ではブラウン家に気付かれると思うんだけど…
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