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チェンナイ Day2→オーロヴィルDay1

1月中旬から、ベトナム・カンボジア・タイ・インドを旅してきました。

旅の相談を少しさせてもらった方に、私がまちを歩きながら何を思うのかが気になる と言ってもらったのが嬉しかったので、その方に向けて、とまでは言えないけれど、そんな気持ちをきっかけに、この旅の中で感じたことなどの記録を ここに残そうと思います。
道中メモしていたことをまとめて投稿します。

普段は、やってることを逐一シェアするようなのはなんか気ままさみたいなのがなくなってしまいそうでやらない派なので、少し恥ずかしさがあったりするのですが、全編を読む人はいないだろうくらいのテンションで覚書として気楽に書いています。
眠れないときとかにふと思い出して読んだりしてもらえたらと思います。

昨日現金が足りなくて泣きながらホテルのチェックインしてて(明日ATMでひきだして来ると言うのでいいよとなって寝た)、オーナーみたいな兄さんは大丈夫だから泣かないで、笑って、というのをずっと言われてて、
今日もずっとソーリーソーリーダンニャワードって多分超不安そうに言ってたらまた、泣かないで笑って、と言われた。
やさしい。

とりあえず、ATMにお金をおろしに朝出かけた。

インド人にも笑顔はあまり多くない。
でもこわい人たちなわけじゃない。
にこってするとしっかり笑顔を返してくれる。

前に考えてた、中国人は琥珀糖、タイ人はグミ、欧米人(の旅行客。雑。)は焼き立てのクッキー、っていう、笑顔の感覚のでいうと、
落雁を食べた時みたいな感じかな。
南インドの人の笑顔の感覚は。


こんなに野犬がうろうろしてる中でも、迷い犬を探すこういう掲示はあるんだなあ

ホテルの人達が喋る時に、光で首がうごく人形みたいに首がゆれるのが気になる。首が座ってない。
これは結構多くのインド人によく見られる行動のようである。
イエスを示すときに首を揺らしながらしゃべるが、ノーみたいに見えるので知らないとかなり混乱する。

帰ってきたらなんか朝ごはんバイキングみたいなのがあって食べた。

色々不安だったがまずはSIMをゲットしてuberを捕まえ、オーロヴィルに到着することを目指す。

帰りたいという気持ちもやっぱり1%くらいあるけど、でも目の前のことがどうしても面白いし、インド人の服装はカラフルでとってもかわいいし、なんだかんだ楽しい。

自分が本当に雑すぎてゆるすぎてどうしたもんだかみたいなことばっかりだけど、でもその分そこからリカバーする能力はやっぱり高いと思う。

昨日絶望の淵に居すぎてインスタのストーリーでこの状況をシェアしたら、反応をくれる人たちがいた。
その人たちの顔を思い出したら、なんかパワーが湧いてきた。

これまでの東南アジアでの1週間強とかは、ほんのチュートリアルにすぎなかったのかもしれないというくらいにドキドキする。楽しもうと思う。

もう今は見慣れて何とも思わないが、当初はどきどきしていた、牛

チェンナイの空港付近のまちにいる人びとは、みんなサリーやワンピースを着ている。その色合わせがすばらしい。
スパッツとスカーフの色を合わせたり、
インナーを、サリーに少し入ってる色にしたり。

3DのPinterestをずーっと見てるみたいな気持ちで歩いてた。
もうずっとずっとファッションショー。
伝統的なのも、ワンピース着てる人のも、どれも超かわいい。

後日チャンナイの中心市街地で過ごしてみると、そこではサリーを着ている人は結構少数派だったので、同じチェンナイでも生活様式がこんなにも違うんだなあ、と思った。

男性たちはズボンの上からスカートみたいなのを履いてる人が結構多い。
巻きスカートってわけでもなく、仕組みがなんか不思議で気になる。
それにしても、男性の服のテキスタイルもかわいい。
ふつうのチェックでもちょっと変わっててさわやか。

インドのおおきい服屋さんがあったので入ってみた。
布屋さんってかんじだった。

お店の人2人に囲まれて、なんでインド来たの?とか、インドに旅行来た目的はなんなの??とか聞かれた。
sightseeing、といっても、さらにその目的は?と深堀りされた。
そういわれるとなんのために来たんだろう、と、どきっとした。

ほんとにインドのテキスタイルかわいい。。
インド人は貧しい人でも裕福な人でも、着飾ることが大好きらしい。
サリー着てみたいなあーーーーー

チェンナイは女性がとても親切。

美しいサリーをきた少女たちが、遠くからにこにこ手を振って歩いてきてくれたりする。名前聞きに来てくれたりする…。
大人の女性たちは、なにか困ってたらだれよりもすぐに助けてくれる。

なんか、姉妹みたいな感覚の親しさがある。
シスターフッドな雰囲気。

路上で猫が死んでいた

街中でSIMカードを売りまくってるベトナムとかと違って、インドは携帯ショップでしか売ってないらしく、しかもインドに住民票?が無い場合はインド人の知り合いが2人必要というなかなかの難関。

でもアマゾンとかでは普通に売ってるので、日本出国前に買っといてそれを持って行って使うというのがベストっぽい。
ほんとなんで事前に調べて買っとかなかったんだろう(東南アジア3国は事前に買っといた)…。

SIMカードも、携帯ショップのお店のお姉さんたちがインド人のしりあいとして登録してくれて買えた。(このショップに辿り着くまでが色々と大変だったがなんとか。涙目でプリーズ を結構何回もした気がするw)

周りの男の人たちは、えーそんなのするの?あとで何か言われてもしらんで、みたいなことをその女性にめっちゃ言ったりしてたけど、その人は凛として一切聞かず、周りの女性たちにテキパキと協力をお願いしながらにこやかに、真剣に、やってくれた。

作業が終わってから接続までに時間がかかるとのことで、一旦お昼食べてきなと言われ、隣のお店でミールスを食べた。

食べ方があまりわからなかった当初

その後はなんだかんだ色々スムーズに事が運び、ネット回線も電話番号も充電器も、無事にゲットした。

その時その時は結構切羽詰まってたけど、なんか振り返ってみればそれほど戦いじゃなかったな...
むしろ優しさに触れて、ここの人たちのことが好きになった時間だった。
が、この優しさにつけこんで、どうせどうにかなるから、と、ずっと雑に?準備とかをせずに生きていくのは違う、とも思った。

ふしぎな調合が見受けられる、道端の排水溝
この配色は結構いろんなとこで見た。混ざらない。

携帯手に入れてからはuberがつかえるようになったのですごく自在に手軽にタクシーにありつくことができ、チャンナイから2時間強くらいでオーロヴィルに無事到着。

オーロヴィルは、国籍や性別などあらゆるものを越え、平和のもとで、日々進歩しながら 人々が理想的に共生することを目指す世界都市、的なもの。

理想と現実が一致しているかというと、もちろん100%一致しているわけではないんだろうなとは思う。
やっぱりエリアや人による、みたいなのは多分にありつつも、それでもそれなりに多くの割合の人が、そのように理想を持った上でオーロヴィルを自分の居場所として選び、その理想に挑む場としてまあ今のところベターではあるのかな、くらいに思っているのかなと感じた。

オーロヴィルの紹介冊子(有料)
これ読んでると、なんかフィクションっぽいくらいに理想的。でもそれをこうやって現実の世界に出現させて、実際にそこで人が暮らし、植物や動物が育っているから、すごい。

ビジターセンターに閉館10分前になんとか滑り込み、宿をとる。
フロントのおじいちゃんが渡してくれた即日の宿泊が可能な宿リストの一番上にあって、なんか隣にいた人が自分はここにいてそれなりにいいよ、と言っていた最安値のドミトリーに電話して、無事に泊まれることになった。

さっきまでのチェンナイでの喧騒とのギャップがでかすぎて、死んだみたいな気持ちになる。頭がぼーっとする。
あまりにも平和で、静かで、英語が通じる。

インド来て初めて、くらいに人がいない。
鳥が鳴くのを聞きながら赤土の道路を孤独に歩き、宿を目指した。

なんかチェンナイで1回 英語がほぼ通じない状況で雰囲気でコミュニケーションを取ることに馴れてしまったから、なんかちゃんと英語を聞くのも話すのも、できなくなってしまったような気になる。

このゲストハウスは価格や環境がそれなりに極端な割には、結構いろんな人がいる。
1か月前からいて、リモートでITの仕事をしているという インド人のかったるそうな若者もいれば、旅好きでインドを巡ってて、2時間前にオーロヴィルのことを偶然知ってなんとなく来てみたとかいうドイツ人のちょっと話が細かくてめんどくさいおじさんとかもいるし、何してても楽しそうできゃぴきゃぴしてる若い女子もいる。
いかにもアーユルヴェーダみたいなナチュラル系のスッキリした大人の女性もいる。

整理や清掃は宿泊者に任せる、という感じで、運営している人はその宿泊者が変わったとしても全然関せずに、宿泊者による自主的な利用?が連綿とつづいているんだろうなあというような 場所。

ゲストハウスがなかなか森の先みたいなとこにあるからみんな早くにゲストハウスもどってて、22時にはもうベッドに寝てた。朝方の生活。

アスファルトが無いからなのか、少し肌寒いくらいには日中の太陽の照りの名残りを失った夜、野外では犬がすさまじい雄叫びをあげている。

私は2段ベッドの上段に寝ていたが、蚊を飛ばすためにも止めたくない、とキャピキャピ女子に言われて付け続けている天井の馬鹿でかい扇風機の風が強烈すぎて、ちょっとカビと皮脂の臭いがするブランケットをつま先から頭のてっぺんまですっぽりかぶって寝ることも、免れざるを得なかった。

シャワーは水だったり、最安値なだけはあるなと思ったりはしたけど、なんかそれほど嫌な気はせず淡々と支度を進め、ああ私はまたこれで生きられる場所を拡げたなあというような安心感のもと、眠りについた。

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