能登豪雨から1週間
記録的な豪雨が能登を襲ってから、約1週間がたった。
被害の酷さに目を瞑りたくなるほどで、まだまだライフラインが復活していない地域が多い。心が折れてしまっている人が、たくさんいる。
豪雨の数日後、家の周りを歩いていたら、壊れた橋と荒れ果てた田んぼの向こうに、虹がかかっていた。大雨の被害でめちゃくちゃになった土地の上にかかる、綺麗な虹。皮肉だと思った。
もともと自然は大好きだったが、今は大好きな気持ちと、憎い気持ちと、恐い気持ちと、いろいろが混ざった複雑な気持ちだ。
正直、毎日目にする暗いニュースにどんどん落ち込んでいってしまっていたが、恋人に「被害は少なかったかもしれないけど、一応君も被害者なんだから、ちゃんと自分を労って」と言われて少し心が救われた。
私が悲しんだところでなんの役にも立たない。こんな状態でも、ふつうに世の中は動いていく。そのことに複雑な思いを抱えながらも、私も、自分の生活の中で、自分ができることを探していきたいと思った。