突然の出会いは運命を感じる 詩の加速 最果タヒ
思いもよらない出会いは体験をより素晴らしいものに変える力があるように思います。
アートは日常に潜んでいるものではありますが、大抵は美術館に赴いて鑑賞するものですよね。
突然遭遇するものではないのです。
その点でパブリックアートという公共の場に突如現れる作品は、偶然出会う可能性のあります。
建築基準法何それ美味しいの?という路地裏に突如現れる言葉たち
レトロで趣のある通りに美しい詩が。
さいたま国際芸術祭2020で発表された最果タヒさんの作品。
普通に歩いていくと終わりから読むことになるレイアウトになっています。
もちろん、しっかり読んでいくのも素晴らしいと思いますが、逆読みしていくことで浮かび上がってくる単語の力に私は圧倒されました。
。。季節。 どんな季節なのだろう。
。。かもね。 なになに、なにがかもねなの?
英語のような文法で、日本語を楽しめました。
面白いものに出くわしたときには、それを受け取れるゆとりを持っていたいものですね。
こちらの詩が繁華街に描かれたのはさいたま国際芸術祭2020に協力してくれた大宮市民への感謝なのかなと思いました。
本当の意味で偶然出会えるのは日ごろそこに暮らしている人たちだけですからね。