アラフォー昼職がホストクラブで担当を見つけた話①

ホストクラブの話です。
生まれて40年近く、夜の街で飲み歩きはそれなりにしてきたもののホストクラブには行ったことがありませんでした。
理由を挙げるときりがないので主たる理由を以下に挙げます。

・お金湯水のように使わされそうで嫌
・ホストキャラは二次元で充分
・所謂陽キャばっかでしんどそう
・彼氏いるのにホストクラブ行くのは駄目だと思ってた

じゃあなんでお前ホストクラブに行ったのかっていうと、皆大好き明日カノ読んで興味が出てしまったことがきっかけです。
職場の友人と昼飲み梯子酒しているときに、なんとなーく会話の流れで「マンガの影響でホストクラブ行ってみたいんだよね」と言ってみました。正直「ないわー」って返事で終わると思ってたんですが、返ってきたのは「私も明日カノ読んでる、行きたいなら行こう」でした。

え？え？

予想外の返答にびっくりしながらも、行ってみたいのは事実だったのでその日の締めはホストクラブに決定。繁華街で飲み歩きしてたのでホストクラブが近くにあったのが決定打でした。店選びに若干難航しましたが、最終的に繁華街にでっかい看板立ててる店に行くことに。

で、お店に着いて席につきましたが、このときの心情は「うんやっぱり世界が違う、帰りたい」でした。自分から行きたいと言っててこれですよ。馬鹿。
初回2時間のルールの説明受けて「はー」ってなってたら私と友人の横にそれぞれホストが座りました。ぶっちゃけると最初に横に座ったのが今の担当です。最初担当見た感想は「肌艶綺麗、ほそい、若い」っていう非常に頭悪いものでした。
で、名刺をもらってトークが始まったのですが、人見知りとコミュ障を全力で発揮してしまい全然しゃべれませんでした。ほぼ聞き役、友人が気を遣って話題振ってくれましたが緊張してもうひどかった。

その後も何名か横についてくださったのですが、皆お顔と肌が綺麗ね、私の二次元担当が三次元に降臨したらこんな感じですかね、あっこのひとちょっとだけ黒曜さん(ブラスタ・マイフェイバリットオラオラ系キャラ)に似てるわとかそーんなことしか考えられませんでした。

その途中にコールの為にホストが抜けたタイミングが発生、友人が「どう？」って聞いてきました。
私は「みんな肌艶綺麗でかっこいいね、あと今(コールタイム)の光景って明日カノそのものだねーすごいー、でもなんかピンとこないから2回目はない」と返事。これは本心でした。

で、そんなこんなで終わりの時間が近づき、お店の方が「最後に誰呼びます？」と質問してきました。
友人は決めきれないらしく、私に「誰にする？」と聞いて来ました。

えー…正直顔と名前が一致してないよ、何話してたか覚えてないよ、黒曜さんに似ている方は素敵だけどなんかちがう、ええまじでわからん…と悩んだ末、最初に座った子と一番話せなかったなぁとふと思い、「さいしょに付いてくれた方」と非常に頭悪い回答をしました。うん、あたまわるい。
友達はそれにあわせて最初に横に座った方をチョイス、あとで聞いたら「ぶっちゃけピンとこなかったけどセットのほうがわかりやすいと思って選んだ」と言ってた。まじですまん。
そんなわけでリクエストどおりに再び横に現担当(めんどくさいから以下この表現で)がやってきました。だがしかしそこはコミュ障、すらすら喋ったわけでなく必死でなんか喋っただけ、ぶっちゃけ何喋ったか覚えてない。強いて言うならホストはじめたきっかけを聞いたくらいか。
そんなこんなでよくわからないまま精算と退店時間に、現担当とLINE交換しておしまい。

これで終わると思ってたが、最後、店前までお見送りのときにそれは起こった。
お見送りのエレベーター内でちょっとした会話の流れで現担当が頬を膨らまして拗ねた表情を見せたんですよ。その表情を見た時「うわなにこのこ可愛い」と感じ、思わず「拗ねた表情可愛いですね」と口に出してしまいました。
そしたら現担当、めっちゃいい笑顔になったんですよ。

この瞬間、私は「この子にまた会いたいな」と思いました。