PERFECT DAYS #1|映画感想
トイレ掃除のおじさんの日常。
多くの人が選ばない仕事だけど必要な仕事を選び、独自の小道具を作って完璧にこなす平山の姿を見ていると、過去の失敗?もう解決できないこと?許されないこと?なにかわからないけど、それをすることで何かの許しを得ようとしているように感じる。必要ないことは口にしないし、自分のことを口から説明しない。人との距離感。平山はかかわる人との間は線を引く。人のことを想うからこそ自分から人を遠ざけようとしているようにも見える。
でも人が好きだし、人恋しいから、人が集まるところにいく。
観る人によってラストカットの表情の受け取り方が違う。この表情に自分という人間が反映されてしまう。誰が見ても違う感想がでてくるこの映画は最高。それゆえに、みんな納得のいかない設定や演出、違和感などが1つや2つあるのではないか。でもきっとそれはだれかにとって必要なワンシーンなのかもしれない。
PERFECT DAYSの感想は、一生書き続けると思うから「#1」にした。