出産レポート 〜娘からの最初のプレゼント〜
出産しました。rian(りあん)です。
冒頭からこっぱずかしいタイトルをつけてしまいましたが、産後ハイの頭で出産レポートをまとめたらこうなりました。
35歳初産婦、とある周産期母子総合医療センターにて、分娩所要時間12時間50分、壮絶というほどでもないけどスーパー安産ということもない、平均的な??普通分娩の記録です。
途中までは、自分のみのグループLINEでリアルタイムにメモしていたので割と詳細ですが、余裕がなくなってからは出産後の分娩室でメモしたものと翌日に思い出しながら書いたものです。
グループLINEを使ってメモするのは、時間をメモする必要がなくてとても便利でしたので、出産に当たってメモ取りたい方にはオススメです!
ではとっても長いですが、ご興味のある方はぜひ・・・
出産前日 40w1d
すでに予定日超過2日で、できれば早く来てくれないかなぁと思い始めた頃。
ここまでおしるしや前駆陣痛みたいな兆候らしきものはほとんどなくて、産休入ってから(というかその前から)ゴロゴロしすぎたのがよくなかったかな・・・とちょっと後悔し始めたりしていた。
でも、この日はなんとなくお腹の張りが規則的なような気がして、希望的観測かもしれないけど、午前中から簡単に記録してみた。
午前中は30分に1回程度の張りで、あーなんだまだまだかーと思っていると、午後には張りが10分に1回と、かなり規則的に。
とはいえ、全く痛みを伴わない張りなので、まだまだどうなるかわからんなーと思いながらも、少しでもこれが本陣痛に繋がって欲しい!という思いでマンションの階段を2階〜10階を2往復してみたり、スクワットしてみたり、オロナミンCとラズベリーリーフティー飲んでみたり、考えられること全部やって就寝。
出産当日 40w2d→娘爆誕!
そして当日。
6:30
なんだか内側からドンドンドン!とされているような下腹部の痛みで目が覚める。
これは!と思いベッドの中であわてて陣痛カウンター発動。とりあえず1回目は10分間隔。そのあと3回測っても10分間隔。
お腹の下側、ぎゅーーっと痛い。この時すでに生理痛の痛みは越えてる。
それでも深呼吸してればやり過ごせるし、話せなくもない程度。
でも10分間隔時点でこの痛みか、、と既に絶望感が漂う。
3時間くらいしか寝られていなかったので、今のうちにもう少し寝ておくか入院準備するか悩んで、これ以上痛くなったら準備できなくなるかもと思いいったん起きて準備することに。
7:30
起きて動き出すと急に5分間隔になったのでビビって病院に電話。
ただ、私の話してる感じでも痛みの程度はまだそこまでということで、1時間様子見することに。お風呂あたためて入る。
7:40
お風呂入ってると7分間隔になる。
痛みの強さは強いけどまだ我慢できる程度、顔はちょっと歪む。
8:00
痛いと言いながらめざましテレビの録画見る余裕はあった。7分間隔くらいで安定。
8:30
約束の時間になったので病院に電話するも誰も出ない。どうやら8:30からは外来の方にかけるべきだったのだが、時間外用の分娩室直通に電話していたための模様。いや、だから朝電話した時に次もここにかけていいんですか?って確認したやん、と少しキレる
9:00
ようやく電話つながり、一旦病院向かうことに。陣痛タクシーは8分で来た。
9:15
タクシーに乗る前にトイレ行った後急に間隔狭まって少し焦る
9:30
病院着、外来へ。内診3cmほどで、入院決定。
10:10
分娩室へ移動。分娩着に着替え。コロナ検査後、血圧測ったり体温測ったりNSTつけたり色々される。
10:25
痛み強くなってくる。でもまだ1分やり過ごせば5分休憩できるからいいや、という余裕あり。呼吸法ほめられる。だけど、これ以上痛くなること考えるともういやになってきた。
10:30
個室入院が決定した、やったー(課金)
分娩室で孤独に過ごす。そういえば3時間しか寝てないので眠い。陣痛の合間寝落ちしそうになる
11:00
腰まで痛くなってきた。姿勢を試行錯誤しすぎてNSTのベルトがズレて巻き直される。
11:05
コロナ陰性との報告。よかった。陣痛室に移動しますよと言われる。痛みは強くなってきているのに子宮口開き変わらないと言われて絶望。開けと念じる。
11:15
痛みの持続時間が長い、足の付け根も痛い。分娩室はクーラーがガンガンに効いていて寒いし早く移動したい。
11:45
波が来るとジタバタするくらい痛い。腰あたためたいのにひたすら寒い部屋に放置される。とりあえずはよ移動させてくれ、そしてお腹すいた。
5分間隔と思ってたらまだ6分越えてた。進みの遅さに絶望。
12:00
ガタガタ震えるほど痛いし寒い。NST数値でなくなってたのでナースコールし、ついでに冷房切ってもらって(こっちが気持ちとしてはメイン)震えは無くなった。
「陣痛室に移動できるって1時間前に言われたんですが・・・」と言ってみるが、「ごめんなさいお産が立て込んでて、ちょっと待って」と言われる。
12:45
やっと陣痛室へ移動、昼ごはんがでる。思ったより美味しくて嬉しい。途中何度も痛みの波に襲われつつ半分くらい食べる。
もうどうやっても痛くて絶望感すら感じる痛み。これまで経験した疼痛の中ではもうナンバー1取ってる(でも後から考えるとまだレベル1)
分娩室から赤ちゃんの産声が聞こえる。
内診に医師が来る。私の子宮口は開き3-4cmとのこと。こんなに痛くなってるのに??と思ったが、入り口が前に向いてきてると言われた。
割と出血しているので、「いいおしるし来てますよ」と言われ、「いいおしるしとは?」と冷静に考える。
もうすこし、なのか、まだまだなのかわからないけど今日中(か明日)には会えると思うと嬉しい。
もう痛いのは全然変わらないけど、正座してかかとをお尻に当てる(はんなりママを思い出した)となんかちょっと気が紛れる気はする。でも震えるほど痛い。
この後はメモが途絶えたので振り返って書いたもの。
13:00-16:00
子宮口3-4cmから8cmまではだいたい1cm1時間のペース。
本当にお産が立て込んでいたようで、ナースコールしない限りは定期的に内診に来る以外基本放置プレイなのでひたすら1人で5分間隔の陣痛に耐える。
別にナースコールしてもいいのだが、痛いだけで特に何かをしてもらえるとも思えなかったので1人で耐えていた。
これ以上進むと文章が打てないと思ったので、全然まだ産まれないのはわかっていたけど、Twitterで早めにほら貝を置いた。そのあとは文章を打つ気力はなかったけど、いいねやリプを見ることができて、一人じゃないと思えた。孤独な闘いの中では本当に力になった。
5-6cmを超えたあたりで1段階痛みレベルが上がった。
息を大きく吐き続けながら足がガクガクする痛みに耐える。
16:00
8cm開いたところで、分娩室へ移動。だいたい3分間隔で1時間ほど耐えるが、9cm以降進まない。ちなみに分娩室にいる間も基本放置プレイ。孤独な闘いだった。
16:15
進みが遅いため、促進剤投与することに。ここから痛みがまさに別次元になる。もう、「ひぇー」とか「ふぉー」とか言わないとやってられない。
16:30
赤ちゃんの向きが仰向けになっちゃってるので回転させないとと言い出す。これから!?この痛みで!?四つん這いにさせられ、MAXの痛みに1時間耐える。
四つん這いで何をどうやったらいいのかわからなくてひたすら謎かつしんどい時間。でもその後に内診したらなんと回ったらしい!(なぜか3、4人が入れ替わり立ち替わり内診し続け、痛みのピークにグリグリされるので、それも地獄だった)
そこから仰向けに戻ってまたMAXの痛みが続く。痛みの持続時間も長いのでほとんど休憩がない。アホポジティブ野郎の私が、ほんとにもう無理だ産めないと思った。
隣の部屋から産声が聞こえてくる。良かった!とは心のどこかで思うけどそんな余裕もない。
こんなに地獄なのに、他のお産があるとみんな出払ってしまうので孤独感がすごい。
18時過ぎ
いよいよ子宮口全開になったので、いきんでも良いと言われる。何度かいきむが、なかなか降りて来ないらしい。
でもただ痛みに耐えるより、いきむほうがらくなのでここから元気を取り戻す。
いきみのコツを掴んでからはめちゃくちゃ褒められる。単純なのでこんな状況でも褒められるのは嬉しい。
痛みが来るタイミングで2回ずついきむが、途中で止まると、股の間になんか挟まった状態で次まで待たなきゃいけないのでそれがつらい。
痛みの波の間、明らかになんか挟まっている状態の時に、会陰を切る旨を伝えられて、了承。
麻酔してチョキンときられる。後で確認したら切ったのは1,2cmほどとのこと。
最後は1ターンで4回いきんで、一気に産んだ!(普通1ターン2回でバテるから、ここに来てそんな体力があるなんてびっくりしたと何度も言われた)
とにかく早く終わりたかった。
夢中でいきんでたら、もういきまない!力抜く!と言われた。
メリメリって感じで何かが出た感覚。もはや一気に出たようで頭と肩の区別はわからなかった。
18:50
娘爆誕!ちゃんと泣いてくれた。
とにかく終わったことに安堵する。軽く体を拭いてすぐに隣に置いてくれて写真撮影。
ガッツ石松タイプだな、と冷静に思った。自分から出てきたことがまだ信じられない。
18:55
あんなに痛かった陣痛が終わったことが嬉しくて嬉しくてニコニコしながら助産師さんに「本当途中産めないかと思いましたよー」とかベラベラ喋っていたら、胎盤を出すためにお腹を押され手を突っ込まれる。
これが予想以上にいたい。ふぇえーって声でた。
赤ちゃんの後10分後に胎盤排出。めちゃくちゃでかい。
残ったの?を出すのにまた手を突っ込んでお腹押されて、これがまた死ぬほど痛い。最後の陣痛くらい痛かった。
その後は、点滴、血圧、採血、導尿、会陰縫合などなどいろんな処置を一気にされる。地味に点滴のルートで2回失敗されてちょっと助産師さんを睨む。(取りにくい私の腕が悪い)
会陰縫合は麻酔してくれたけど、糸が通る感覚がめちゃくちゃ気持ち悪い。
切ったところ以外は裂けてないし大丈夫、と言われた割にはものすごい量縫われた気がする。明日が心配。
19:15
出血が多かったのと、子宮の戻りが悪いとのことで、いろんな管に繋がれたまま、分娩室で様子見。30分ごとに助産師さんが様子を見にくる。
「先生が内診しますね」って来ると、内診で何を見たいのかわからないが手を突っ込んでさらにお腹を押されるのでめちゃくちゃ痛いタイム。泣く。
子宮の戻りが悪いとのことで、途中から促進剤投与して子宮を収縮させることに。これが1時間投与。
その後も出血を確認するのでなかなか分娩室から出られない。
出血確認のたびにお腹押されるのもまた痛い。押されるたびに血が出て怖い。
途中で、綺麗になった我が子を連れてきてくれた。やっぱりガッツ石松だけど、すこし綺麗になったなと思う。
その場で「ガッツ石松 末路」を検索する。可愛くなったという体験談を見て安心する。
22:50
結局産んでから4時間後に自分の部屋に移動できた。明日許可が出るまで寝たきり生活。
夕飯の時間は終わってるので、ウィダーinとクリーム玄米ブランをくれた。もさもさ食べて、ロキソニン飲んで24時前に就寝。
出産翌日
目覚ましかけていないが6時前に目が覚め、Twitterでいただいていたリプにお返事タイム。7時に朝食と思ってたら8時でお腹が空く。
10時前、歩いてみるとのことで、助産師さんに先導されてヨチヨチ歩く。意外と歩けたので、あんなに出血してたのにと驚かれる。母子手帳には「出血多量」に丸がついて、出血量1480mlとあったが、羊水込みだったからかもねと言われ、案外適当なもんなんだなと思う。
歩行に合格したので、無事導尿のカテーテルが抜けた。違和感が1つなくなって嬉しい。
その後、自力でトイレにいけることも確認され、点滴も抜けた。痛みから少しずつ解放されている。
会陰の傷は言われたように浅かったのか、ロキソニンでなんとかコントロールできている。円座は必須だけど。
11時から母子同室の説明会に参加できることに。やはり昨日はお産が混んでいたようで、私を入れて5人も同日に生まれていた。
混んでなければあんなに放置されなかったのかとも思うが、個室も埋まっていたし、個室に入れただけ本当にラッキーだったなと思った。
産後の感想
とにかく、陣痛MAXになってからの2時間超と、産んだ後の謎の痛いグリグリが何より辛かった。
痛すぎて理性を失って獣のように叫んでいたとか、助産師さんや立会いの家族に暴言を吐きまくったとか、色々な出産レポートを読んでいて、普段あまり感情を表に出すことがない自分でも痛すぎるとそんな風になるんだろうか、と思っていたけれど、痛さはMAXでもそこまでではなかった人もいるということは、後続の方にも伝えたい。
確かに声は出さずにはいられない痛みで、「ううぅぅううう」とか「あぁああああ」とか割と大きめに言っていたけど、頭の中は案外冷静でいられたのは面白い?体験ではあった。「え、これまじであと1時間とか無理だからね?そもそも3分間隔とかほぼ休憩ないやん、人体のバグすぎない?ここまで痛くする必要ある?というか馬とかもやっぱこれくらい痛いの?産んだ後なんかケロっとしてるイメージだけど・・・」とか考えながら産んでた。
翌日、助産師さんに「本当によく頑張りましたねー」って言われたけど(みんなに言ってそう)、「いやもう産めないと思いましたよ」って言ったら「いや出産は上手でしたよー、後処理が大変だったでしょう」って言われて、え、そうなの?と思ったりした。
分娩時間でいうと12時間50分、初産の平均分娩時間が12-14時間ということを考えると平均的なお産だったのかもと思うと、本当に世の母親が強いと言われる意味がわかった気がする。
私は、私自身の出産の体験を通じて、今後多少辛いことがあっても、「あれが耐えられたんだから大丈夫」と思える一つの本当に大きなものを得た。
もちろん痛い時間が長いから偉いとか頑張ったとかいう気はさらさらないし、どんな分娩方法にだって安産の人だって大変なお産なことに変わりはないと心から思う。
この経験は誰かと比べるものではなくて、私だからできた経験だから、もちろん普通分娩を選んだことも含めて、本当に後悔はない。
でも、もし次の出産の機会があって、次も普通分娩を選ぶかというと、できれば次は余裕を持って出産の瞬間を迎えてみたい気持ちが芽生えたのも確か。笑
でもそれも経験したからこそ。
自分も苦しい思いをしながら、私に本当に大切な経験をプレゼントしてくれた娘に、誰よりもまずありがとうを伝えたい。
これからも新しくて大変な世界が待っていると思うけど、きっと娘と(と夫と)なら乗り越えていける気がしてる、産後ハイメンタルのrianでした。
※それにしても夫が一回も登場しない出産レポートでしたが、入院までは付き添ってくれました。入院から出産の間、本当に1度も電話もLINEすらしなかったけど別に仲が悪いわけではなく、気にならなかったし、そういう感じの夫婦でお送りしています。退院の時に初めて娘に会うわけですが、どんなリアクションをするのか楽しみです(多分大きなリアクションなし)
長々とした文章を最後まで読んでくださりありがとうございました!
これからまた妊娠期の振り返り記事を書いていきたいなと思っています、余裕があれば・・・