#50「共感」
昔から、あまり泣くことがない。
こう書くと今日のテーマは「涙」とかになるべきと思われてしまうが、本旨はそこではない。
ただ、子供の頃に怪我が痛くて泣くとか、親とはぐれて泣くとかはあったと思うが、それこそ単独行動ができるようになってからはめっきり涙を流していない。
共感能力が低いのだと言われれば、まあ、確かに。
強く否定できない自分がいる。
それは誰かと気持ちを共有する場面に立った時も時々感じている。
みんなが大盛り上がりしているとき、自分にはその素晴らしさがまるで理解できない(特にその集団への帰属意識を持っていないときに多い)とか、近しい仲間といても、悲しい話や悔しい話を聞いて、優しくすることはできても、その気持ちを自分ごとのように感受することは、多分できていないんじゃないかな、と思う。
裏を返すと、逆に自分の気持ちや意見を誰かに伝えるというのも、僕は不得意なんじゃないだろうかと思えてくる。
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特に有益な情報はありませんが、読んだ方にとって普段目も向けないような他愛のないもの・ことに改めて触れるきっかけ、あるいは暇潰しになったら幸いだなと思っています。
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