1990年代にハイレゾ用96kHz・24bit相当RIAA-PCMを開発すべきだった?
1990年代にマルチビット逐次比較型ADCのチップとして PCM1750というのが売っておりました 。これは18ビット192kHzサンプリングで対応するものです。 あの当時、RIAA-PCM(レコードのRIAAカーブのように録音時高域を持ち上げて再生時高域を持ち下げる方式。フラットに録音するのと比べて大幅なダイナミックレンジの拡大が出来る![20kHzで6.5bitで100倍のノイズ低減!超高域はさらに改善!])を このチップを併用してやっていれば、 96kHz-24bitができてたのかもしれません。ただし、互換性がなくなるため 個人やメーカーでこっそりやってやるしかなかったでしょう! この方式で録音した音を1回聴いてみたかったですね!
また、RIAAカーブそのものが超強力なローパスフィルターになるというメリットも有る。以前1990年ころ、安井さんがローパスフィルターの改善で音質向上の方法を上げていた記事がある。市販のCD プレーヤー のアナログローパスフィルターの回路は非常にお粗末だと言っておりました。なぜなら、2回路搭載のオペアンプのアクティブフィルターを使っていたからです。これをディスクリートに変えるだけでも、音質はガラリと向上するでしょう。当時の銘機中の銘機であったスチューダーの A 730にこの回路を入れても音質が向上すると言っておりました。もう当時は 再生系でも8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターが普及していたため、その後のデジタル演算による1990年当時でも盛大に折り返しノイズが出ていたため、デルタシグマ で録音再生している今主流のやり方だったら、もっと強力なアナログフィルターが必要でしょう。
結論:RIAA-DSDは超強力な位相劣化の少ないローパスフィルターで折り返しノイズを除去する一つの方法です!!!
追伸 サンプリング周波数192kHzはだめなのか?
決してダメではありません。ただしクロック周波数を24.576MHzを使う以上 、12.288MHz より位相ノイズが増える可能性があります。(特にOCXO時)よって、96khz-24bitでやるのがベストだと思います。これですと DVD ビデオに2時間半記録できます。