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読んで考えさせられた【母という呪縛 娘という牢獄】
Facebookとかではよく書いてるけど、わたしのリラックス方法は読書。
リアルに出歩くのをあまり好まない分、脳内旅行で時代や世界を飛び回ったり、様々な小説の登場人物に感情移入して、より多くの人生を経験させてもらえる事で今の自分の価値観とか優先順位とかを確認してたりする。
…久々に『道、踏み外さなくて良かった』と思った本に出会った。
【母という呪縛 娘という牢獄】
ウチの場合は相手が父だけど。
この話、現実にあった事件が元になってるんだけど、親の偏った子ども像を必死に叶えようと頑張るうちに歪んでしまった家族の話なんだよね。
パラレルワールドの自分見てるかと思った。
私の場合は8歳で人生儚んで、10歳で『父と別れてください』と母に土下座して、中学で『あなたの思い通りには生きません』と父に宣言して殴られたりとおとなしくはしてなかったんだけど。
でも、呪縛から逃れるのは大変だったんだよね。
高校でバイトするようになってからは学校巻き込んで合法的にひとり暮らし始めたから、この作品ほど長く追い込まれることもなかったんだけど、ひとり暮らし始めても、成人してもついてまわる呪縛の大変さは感じてたから、ひとり暮らししてなかったり、成人してから呪縛を断ち切るって決めてなかったら今ほど幸せに生きてなかったかもしれない…って意味で他人事じゃなかった。
読んでて本人の想いとか適正とか完全無視して『うちの子はこうであらねば』な型にはめるとことか昔のことフラッシュバックした(ヽ´ω`)
でもね、今は幸せとか言いながら私にも反省点はあって。
『親に歪んだ愛情を与えられた子供は親になると同じことをする傾向にある』って学生の時に知ったから、子供産んでからはマジで育児最優先意識して育ててきたのよ。
でもね、『父親に似た人と結婚しがち』ジンクスからは逃げ切れなかったみたい。
わたしには対して暴力&暴言はない(そもそも父親である程度免疫あるから許容範囲が広い)けど、同性である息子に超厳しい一面を持っていたのが元ダンナ。
息子産んで初めてその一面知ってフラッシュバックしたよね…どこまでわたしのトラウマで、どこからホントに息子にとって悪いことかの判断に時間がかかったけど。
息子は甘やかされる姉と対象的に理不尽なこと言われたりしてて、子どもが入園してからはずっと離婚するタイミングを悩んでた。
元ダンナは『世界は俺を中心に回ってる』と思ってる人で、わたしは『それぞれを中心に回ってるから噛み合わないときもあるわな』のタイプなんだけど、父と母のスタンスが違うから子どもたちもどっち信じていいのかわかんないのよ。
…で、父の逆鱗に触れると深夜まで叱られ続けたりとかもあって。
自分も嫌な経験思い出すし、全く建設的じゃないことは百も承知だから『この子達、長い話聞けないからムリして起こして話してたって無駄じゃん?』と言っても『言っても言わなくてもわからないなら、とりあえず俺のモヤモヤがすっきりする分今怒っといた方がいい』とか言っちゃう人で。
特に息子は元ダンナの思う『男子像』とは違うタイプだから、小さい時はホントどうでもいいことが逆鱗を刺激するからマジで可哀想だった。
…が。
思春期以降は息子も刃向かうようになって。
元ダンナもアホだから『そうだ!その本気の目だ!』とか煽るし、『刃向かってくるって成長じゃん♪』とか言っちゃう人だから平穏に過ごしたい私にとってはそれはそれでホントにストレスだったんだけど。
あ。脱線。
私と父の関係は何度か修復試みた結果、絶縁することで落ち着いたけど、今の家族は離婚したとはいえ最近(元)家族で動くこともあり、なんなら年末年始一緒にいそうな感じな我が家にとってはまだまだ父子関係は要注意。
ただ、元ダンナは離婚後45歳を過ぎた時に悟りを開いたらしく、今のところは過去最高に良い関係だから少しは安心してもよいのかもしれないけど…。
どんな話も『他人事』なんてことはない。
『もしかして自分も』って振り返っておくことで、いざという時にできる対処が変わってくる。
発達障害✕HSPでおきやすい『カサンドラ症候群』を未然に防げたのも先に知識があったからだし。
事故も事件も犯罪も『明日は我が身』という視点。
逆に『これが唯一の正解』と視野が狭くなることの恐ろしさ。
境界線なんてなくて、何ごともグラデーションの中にあるという自由度と危うさはちゃんと意識しときたいな…という備忘録💦