ゼロから学ぶ暗号資産 #2 イーサリアム-5分でわかるスマートコントラクト!
こんにちは、コヤマです!
前回の「ビットコイン」に続き、今回は暗号資産の中でもビットコインに次ぐ時価総額を誇る「イーサリアム」をご紹介します。
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この構成に沿って「イーサリアムとは何か?」を分かりやすく解説していきます!それでは、さっそく見ていきましょう!
イーサリアムの基本情報を3つ押さえよう
1.イーサリアムの誕生
イーサリアムは、ヴィタリック・ブテリン氏によって考案されました。2013年にホワイトペーパーが公開され、2015年7月30日に「フロンティア(Frontier)」という名前でメインネットがローンチされました。ブテリン氏は当時19歳でイーサリアムの構想を発表し、その若さで注目を集めました。
イーサリアムは現在、数多くのDApps(分散型アプリケーション)やサービスの基盤となるエコシステムを形成し、世界中の開発者や投資家から高い支持を集めています。
2.イーサリアム(Ethereum)とイーサ(ETH)の違い
次に、混同しがちな「イーサリアム(Ethereum)」と「イーサ(ETH)」の違いをはっきりさせましょう。
イーサリアムは「ブロックチェーン」のことであり、イーサはイーサリアム上で使用する「基軸通貨」です。この違いをしっかり理解しましょう。
3.暗号資産の時価総額ランキング(2025年1月時点)
暗号資産の市場でのイーサリアムの位置付けを把握するために、上位10位の時価総額ランキングを紹介します。
このランキングを見ると、イーサリアムがビットコインに次ぐ存在であり、他のブロックチェーンを大きく引き離していることがわかります。
投資家や開発者からの注目度が高い理由がこの規模感からも伝わってきます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。次のセクションから「イーサリアムの主な特徴」をもう一歩踏み込んで解説します!
イーサリアムの特徴を深掘りする3つのポイント
以上の3点を押さえることで、イーサリアムがなぜこれほど多くの人々を惹きつけるのか、その理由が一段とクリアになるはずです。ぜひ最後までご覧ください!
1. プラットフォームとしてのイーサリアム
イーサリアム(Ethereum)は、分散型アプリケーション(DApps)やその他のプログラムがブロックチェーンの信頼性・透明性を活かして動作できるようにする「基盤」を提供するプラットフォームです。
これは「送金・価値の保存」の役割が中心のビットコインとは大きく異なるポイントで、イーサリアム上ではさまざまなサービスやプロジェクトが展開されています。
ここでは、既存のプラットフォームとの違いや、実際に動いているサービスを紹介し、イーサリアム=プラットフォームとしての特徴を解説していきます!
従来型プラットフォームとの違い
たとえば、Google CloudやAmazon Web Services(AWS)は中央集権的なプラットフォームです。簡単にイーサリアムとの特徴の違いを見てみましょう!
こうした分散型の仕組みが、中央集権的なプラットフォームとは大きく異なるイーサリアムの特長です。
DApps(分散型アプリケーション)とは?
DAppsは「Decentralized Applications」の略称で、中央管理者を置かずにユーザー同士が直接やり取りを行うアプリケーションです。
このように、中央管理者が存在しない点が大きな特徴です。続いては、実際にイーサリアム上で稼働しているサービスを見ながら、さらに深く理解していきましょう!
イーサリアム上で稼働しているサービス例
Uniswap(ユニスワップ)
分散型取引所(DEX)の代表格。第三者の仲介を介さずにトークンを交換できる仕組みで、ユーザー自身が資産を管理しながら手軽にトレードできます。
OpenSea(オープンシー)
NFT(非代替性トークン)の売買プラットフォーム。デジタルアートやゲームアイテムなどを、ブロックチェーン上の資産として安全にやり取りできます。
ほかにも、イーサリアム上には有名なサービスが数多く展開されていて、その柔軟さと拡張性の高さが際立っています。こうした特徴がイーサリアムの人気を支えている理由でもあります。
では次に、イーサリアムを支える中核技術の一つ“スマートコントラクト”について、詳しく見ていきましょう!
2. スマートコントラクトがもたらす革新
イーサリアム最大の特徴は、スマートコントラクトと呼ばれる仕組みにあります。このセクションでは、スマートコントラクトの基本的な考え方と、ブロックチェーンとの関わりを解説します!
スマートコントラクトとは?
イメージしやすいように、自動販売機を例に挙げてスマートコントラクトを解説してみましょう!
自動販売機でイメージするスマートコントラクト
このように、自動販売機が店員さん(仲介者)を必要としないように、スマートコントラクトも正しい条件が揃えば自動で契約を実行し、ブロックチェーンに記録します。契約の履行や記録に第三者を挟まないため、透明性と効率性が高いのが大きな魅力です。
また、一度デプロイ(公開)されたスマートコントラクトは、改ざんが極めて困難とされ、信頼性も高いと評価されています。
ブロックチェーンとの関連性
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で動作することによって、以下のような特性を備えています。
スマートコントラクトは、「条件→確認→実行」を自動化しつつ、ブロックチェーンの分散性を活かすことで、これまでにない透明性と効率性を実現します。イーサリアムが多くの開発者から注目されているのは、この強力な仕組みを誰でも利用して、自由に新しいサービスを生み出せるからです。
ここまでで、イーサリアム=プラットフォームであり、スマートコントラクト、ブロックチェーンの仕組みによって、透明性があり誰もが安心・信頼して使えるものということを理解していただけたと思います。
さらに、イーサリアムは多くの方が利用しているから使われるというネットワーク効果も発揮しています!
次のセクションでは、イーサリアムが築いている分散型エコシステムの広がりについて、詳しく見ていきましょう!
3. 多くの人が使っているからこそ、さらに広がるネットワーク効果
イーサリアムが圧倒的なエコシステムを築いている要因のひとつが、「ネットワーク効果」です。たくさんのユーザーや開発者が集まることで、さらに新規参入者を呼び込み、正の連鎖が生まれています。
エコシステムの拡大
ユーザーの増加は、需要拡大に直結します。
たとえば「イーサリアム上でNFTを売買する人が増えると、NFT関連のサービスがどんどん充実していく」ように、ユーザーの増加は新たなビジネスチャンスを生み出します。DAppsの多様化
開発者や企業はユーザーの存在を確認できるので、「これだけ利用者がいるなら自分たちも参入しよう」と思いやすくなり、新しい分散型取引所やゲーム、NFTプラットフォームなどが続々と誕生します。好循環の加速
その結果、「便利なサービスが増える → ますますユーザーが集まる → さらにサービスが増える」という好循環が加速し、エコシステムが大きく広がります。
開発者コミュニティの活発化
学習リソースやツールが豊富
イーサリアム独自の開発言語(Solidity)やトレーニング環境(Truffle、Hardhatなど)が充実。初心者エンジニアも比較的入りやすい環境です。多彩な成功事例
UniswapやOpenSeaなど、大きく成功を収めた事例があるので、「自分たちもあんなふうになれるかも」と考える新規プロジェクトがますます参入する好循環が生まれます。
競合ブロックチェーンとの差別化
豊富なユーザー数・サービス数のアドバンテージ
既に多くのDAppsが稼働し、多くのユーザーを抱えるイーサリアムは、「他のチェーンに乗り換えるコスト」を高める要因となっています。たとえば、開発者がイーサリアム上のユーザーや資金を捨てて、新しいチェーンで一からユーザーを集めるのはハードルが高いです。エコシステム全体の信頼感
長年にわたる運用実績と豊富なコミュニティのサポートにより、「イーサリアムなら安心してプロジェクトを立ち上げられる」というブランド力が形成されています。これは新興ブロックチェーンにはなかなか真似できない強みといえます。相互運用性の進化
他のチェーンも独自の機能や低コストを売りに成長してきていますが、イーサリアム上にはレイヤー2ソリューション(Polygonなど)が登場し、低コスト・高速化といった課題も徐々に克服しつつあります。こうしたアップデートは「より使い勝手が向上する」という点で、ユーザーや開発者を繋ぎ留め、さらなる拡大を後押しします。
「大勢が使っているプラットフォームだからこそ、新たに参入する人がさらに増える」――これこそがイーサリアムの強力なネットワーク効果です。
これからもイーサリアムが新機能やアップデートによって利便性を高めるほど、この輪はさらに広がり、暗号資産やブロックチェーンの世界を大きく前進させていくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
イーサリアムは、単なる暗号資産ではなく、スマートコントラクトと呼ばれる仕組みを備えた“プラットフォーム型”のブロックチェーンです。多くの開発者やユーザーが集まるネットワーク効果によって、今後もますます進化が期待されています。
イーサリアムについてさらに詳しく知りたい方は、下記のHPもご覧ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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「ゼロから学ぶ暗号資産シリーズ」第一弾で紹介したビットコインについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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