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ねこの鳴く声で起きたら大体15時


こんばんは、りおてです。

画像は、17Cフランスを代表する画家、ニコラ・プッサンの《聖母の結婚》です。ルーヴル美術館で撮影しました。本記事とは一切関係ありません。


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新しい家に引っ越して、新しい恋人と出会って、新しい家族として猫を2匹迎えても、私の毎日は相も変わらず浪費されてゆく。

少しでも身になることをしようと、校正の勉強を始めたけれど、返ってくる添削の辛辣な言葉に小一時間も涙が止まらなくなったり。

趣味と実益で始めたアクセサリー作りも、散々投資した挙句、対して稼げないうちに結局やめちゃったり。

新しい恋人は私を大事にしてくれるし、価値観も合うけど、気の利かないところや何度言ってもなおらない癖に嫌気がさしたり。

いつでも連絡してねと言ってくれる人たちに、本当は迷惑なんじゃないかと、やっぱり怖くて自分からは連絡できなかったり。

結婚したり恋人ができたりした友人たちのことを人伝にきいては、自分と彼らの関係について思い悩んだり。


暗澹と、というほどではなく。

程々に、日々は黒々と浪費されていって。




本当はきっと、恋人よりも友人が欲しくて。

お金より愛が大切で。

冬の風より春の日差しが好きで。

夜のネオンより海のきらめきがよくて。


信じる心を、また、持ちたくて。



私はまだ、5歳の頃と同じように、誰かが助けてくれるのを待つだけの、無力な子どもだ。

そんなことをぼんやりと考える。

春。




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りおて
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