君の人生に食い込みたい。
おはようございます、りおてです。
画像は、フランチェスコ・アイエツ《スザンナの沐浴》です。ナショナルギャラリー所蔵。私はこの絵を見たとき意味もわからず滂沱の涙を流し、10分以上絵の前で立ち尽くしました。そんな迫力のある絵でした。本記事とは一切関係ありません。
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君の人生に食い込みたい。
君の人生に食い込みたかった。
君が体調を崩していると知った時の私みたいに、君が新しいゲームを始めたと知った時の私みたいに、君が恋人とどこかに行って何かをしたと知ったときの私みたいに。
私が体調を崩したら遠回しに伝えて、君が好きそうなゲームがあれば勧めて、新しい恋人ができたら「別の人の彼女になったよ」と言おう。
少しでも、君の人生と関わっていたい。
あらゆるところに君が立ち現れるようになってしまった私の人生のように、君の人生にも私の姿が残って欲しい。時々君の胸をちくりと刺したい。
きっと君は、私みたいには感じないのだろうけれど。
きっと君は、私が体調を崩しても心配しないし、私が勧めたゲームをプレイしても私を思い浮かべないし、私が別の人の彼女になっても心の底からよかったねと言うだろうけれど。
それでも。
君の人生に食い込みたい。
君の人生のあらゆるところに、私の姿がちらついて欲しい。
私との思い出をどうか忘れないで欲しい。
時々は思い返される存在でいたい。
そのためには、命だって惜しくない。
君のために自殺すれば忘れないでいてくれるというのなら喜んで死のう。
でも、きっと君はそれでも。
それでも私のことなんて忘れてしまうね。
君の人生に食い込みたい。
君の人生に食い込みたかった。
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