祝辞
高校の卒業式当日
卒業したら使うことはないし、捨てる前にやっちゃってもいいか
そう思って、式典前にYシャツに寄せ書きを募りました
薄くて透けやすい生地なので、ペンによっては肌に付いてしまうかもしれないけど、まあいいや
ブレザーを着たら隠れる範囲でとお願いして書いていただきました
なんなら前日に背中まであった髪をショートにしたのを披露したい欲望もあって、他のクラスまで出張しました
帰宅後の着替えでやっと気づいたのです
今日のこの日にあたしったらノーブラだわ
※ブラ要らねーだろって言った奴は後で保健室に来いよ
要は透ける生地のYシャツを何のインナーもなしに素肌の上に着ていたということです
つまりは乳を透けさせながら寄せ書きしてもらっていたということです
書いてもらったのは女子だけですが、それを見ていた男子がいたはずなのです
楽しかったとか充実した思い出なんてないに等しいのですが
最後の最後に大輪ならぬ乳輪を咲かせて私の高校生活は終わりました
あの日に、あの日の朝に戻ってブラを着けたいと思ったことはないし、今でも思っていません
我が卒業に悔いはありません
卒業シーズン到来ですが、卒業というのは学業だけではありません
自分を変えよう、変わってやろうというのも過去の自分からの立派な卒業です
嫌な出来事はひたすら嫌なままの私が、身に起こることは自分の肥やしでネタにしてしまえばいいと
ただの嫌な思い出で終わらせないための発想の転換ができるようになったのは
私の卒業の1つです
乳を透けさせて卒業したことをネタにできるぐらいになれたのも
私の卒業の1つです
貧乳からの卒業はとっくの昔に諦めていることをご報告いたしまして、私からのご挨拶といたします
あなたのご卒業おめでとうございます
ご訪問いただきありがとうございます
byり