精神科病院入院
5月14日
私は精神科病院の閉鎖病棟に医療保護入院した
最初の2週間くらいは保護室で過ごした
入院初日と2日目は1日中部屋の鍵が閉められていた
3日目は午前11時~12時まで鍵を開けてデイルームで自由に過ごしたりOT(作業療法)に参加できたりした
4日目は11時~14時まで解放時間
そんなふうに徐々に解放時間を増やしていって最終的には24時間の解放で自由に過ごせた
でも保護室の環境は最悪だった
狭い部屋に床に敷く薄い布団にダンボール机での食事
トイレの仕切りは板1枚
トイレットペーパーも芯が抜かれてて使いにくかった
最初は自分で好きにトイレも流せずに看護師さんが洗面所にあるボタンを押して流してくれるといった感じだった
途中から布団もベッドに変わったしトイレも自分で流せるようになった
そして私はいよいよ4人部屋に移動になった
移動してから数日は同じ部屋の患者さんのいびきや寝言が気になってなかなか眠れなかった
でもそれも慣れちゃえばさほど気になることもなく普通に過ごせた
OT(作業療法)にもほぼ毎日参加していた
しかし、私には問題があった
それは、困ってることや悩み事を誰にも相談できないことだった
病院にいるんだから24時間看護師さんもいるし主治医も平日は必ず様子を見に来てくれてた
元々誰かに相談するということが苦手な私は入院していてもそれは変わらず「大丈夫?」と聞かれても笑って「大丈夫」と答えていた
そのせいで半月くらいは症状も落ち着いて治療も再発予防に移行しよっかみたいな流れになっていた
しかし、そう簡単にいかないもので、精神は次第に限界を迎えていた
明らかに私が目に見えて不調になっていったので、看護師さんも心配して「大丈夫」という言葉を信じないで「本当は?」「自分の気持ちに正直に話してみて」と言うようになった
そこから私も少しずつ看護師さんと一緒に頼る、相談する練習をしていった
だいたいは何かあれば患者さんがナースステーションの窓をコンコン叩いて看護師さんを呼ぶことをしているが、私はそれができなかったのでナースステーションの近くに立って困ってるよ、話聞いてほしいよをアピールしていた
私のその行動は最初は何も言わずにそこに立っていただけだから誰も気にしなかったけど、ある日仲良しの看護師さんにその事を話して看護師さん全員にそれを共有してもらった
あとは、私は精神的に限界になると声が出なくなったので看護師さんの問いかけに反応しなくなったらもうダメなんだなと察してもらってYESかNOで答えられる質問にしてもらって自分の状態を伝えていた
仲良しの看護師さんと一緒に退院後、私が安心して生活できるように落ち込んだ時の対処法やクライシスプランを作成して自分のことを客観的に見たりどう対処したらいいかを考えたり、コーピングシートを作ったりした
入院生活は本当にいろいろあった
男性の患者さんから体型のことをいじられてそのせいでご飯が食べられなくて1週間くらい飲み物だけ飲む生活を送ったり
苦手な患者さんが数人いたのでその人とどうやって接したらいいか悩んだり
嫌なこと、つらいこともたくさんあったけど
最終的には入院してよかったなと思えた
まぁだけどもう二度と入院はしたくないけどね