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知床連山

2011年8月末。知床連山を歩いた。
道東は札幌とは全く違う景色。北海道はほんとにでかい。

知床でまずはホテル地の涯(ちのはて)に泊まる。名前がすごい。
このホテルの方には本当によくしてもらったんだけど、そのよくしていただいたことはイレギュラーなサービスもあったのでよくしていただいたとしか書けない。

天気があまりよくない登山だった。雨がしとしと、霧が多い、明るいけど太陽は一瞬しか見えなかった。

静かな森

途中登るはずだった羅臼岳は登らないことにした。登っても多分雲の中だし、なるべく早くキャンプ指定地に到着してテント張ることにした。

怖い看板
明るい雨
霧が丸い水滴になってきらきらしてる
唯一他の登山客が写ってる

天気が悪いせいか他の登山客にほとんど会わなかった。1泊2日の間に会ったのは10人より少ない。幸い熊にも会わなかった。出来たての糞は見た。
怖くて笑っちゃった。

真ん中あたり、シマリス写ってる
鹿でした

道東は道路にも鹿がいっぱいいる。ホテルの周りにもいっぱいいた。でも霧の中出会ったこの鹿は神様の使いみたいだった。

人間よここから立ち去れぇぃ
お花畑
ハイマツの滴がすごい

霧の中を歩くとまんべんなく濡れる。雨具着てるけど外側はびしょ濡れだ。黙々と歩く。辛かった気もするけど、ここまでくると苦しさから逃れるために脳内麻薬でもでるのか充実感も出てくる。

ここをキャンプ地とする

そしてテント張る場所に到着。晴れた。視界が色鮮やかになって疲れも吹き飛ぶ。やっぱり絶対山は晴れた方がいい。

うちのテント

ここにはフードロッカーがある。食料はテントから離れたフードロッカーに入れて寝る。化粧品とか歯磨き粉のような甘い匂いがするものあったら全部テントに入れないでフードロッカーに入れる。
でもこんな小さなテント熊の爪なら一瞬で裂けるし、人の肉が好きになっちゃった熊なんて防ぎようがない。どんなに気をつけても最後は運だ。

ごつごつ

翌朝、雨は降っていないけど曇り空。でも疲れてたどりついたあの一瞬だけでも晴れてよかった。

おやつ

ブルーベリー。おいしい。

誰もいない
幅せまい

シングルトラックの道大好きだ。歩くための道。

荒々しい

かわいい道をあるいていたら今度は荒々しい道になった。

滑ったらと思うと怖い

海が見えた後、森に入ってからは写真撮ってない。かなり疲れててもう写真撮る気力もなかったし、あとクマの糞みつけたから早く降りなきゃって速度をあげたんだった。

極力荷物を軽くした。ご飯もお湯入れるだけのアルファ米の五目ご飯とかスープとかでビールも持ってくの我慢した。ウルトラライトだーとか言ってた時期だった。
夫と一緒の長期休みが貴重だったから休みの日に多少天気が悪くても山に登った。もう雨の中歩くのは厳しいから天気が悪い日は山に行かない。と思う。雨の日も山は綺麗なんだけど、体力がない。

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