声がコンプレックスだった話
皆さんこんにちは、朝来りんなです。
突然ですが、皆様に質問です!
自分の声は好きでしょうか?
私は、好きでも嫌いでもない。
ちょうど、真ん中の位置付けです。
そこに至るまでは、自分の声が嫌いであり、一番のコンプレックスでした。
声に関する、私の考えをまとめたいと思いますので、お付き合い頂けると幸いです。
1.自分の声質について
まず、そもそもですが……
私、アニメ声なんです。
だそうな。
今までの人生の中で、「変わった声」と言われたのも多々。
特に学生時代が多かったですね。
この声が地声だったのだから、なおのこと複雑でした。
2.コンプレックスを抱くきっかけ~学生時代の黒歴史~
コンプレックスは、中学時代のいじめが原因でした。
私が喋る度に、男女問わずに笑われたり。
私の机が廊下に出されたり、掃除のために机を下げていたら「〇〇さんここまで」と、わざと机を離されたり。シカトされたり、上靴を隠されるのもしばしば。
男子からは面白がられて、声を真似されたりもしましたね。
すごく嫌で仕方なかったし、不登校も考えました。しかし、「友達や親を心配させたくない。声を出さないように過ごしたい。声なんて出なくなれば良い」と、ずっと考えていました。
またこの時、担任の先生に「演劇部に入ってはどうか?」と薦められましたが「勉強と習い事に専念したいから」と断っていました。(成績は下から数えた方が早いですし、英会話も習っていたので)
本音をいうと、「いじめていた人が演劇部の部長をやっていて、その人といる事に耐えられなかったから」なんですけどね。
高校時代は放送部に入ったりしましたが、このコンプレックスというものは根強く。
克服できないまま、短大に進みました。
3.克服できたきっかけ
短大で英語を学んでいた頃、ふと目に入った新聞の広告。
とある場所に、一匹の猫のイラストが描かれていました。
「さっぽろ市民ミュージカル」という言葉。
演目は「ピアニャン」。
いつもなら通り過ぎてしまう所なのに、なぜかずっと手が止まってしまい。
まるで誘われてるかのような感覚だったのが、今でも印象に残っています。
「やってみないと、何も変わらない!
声を好きにならないと、きっと先に進めない!」
そう思い、稽古に参加することに。
学業との両立もあり、大変な時期でしたが、「たった一度の人生だもの、楽しく生きなきゃ損じゃん!」という歌や、普段生活している上では出会えなかった仲間たちや先生たちに背中を押され、最後まで続ける事ができました。
学業、就職活動、稽古と忙しくして、本番を迎えた頃には。
大きなホールで声を出すのが楽しい。
歌うのも、踊るのも楽しい。
終わるのが惜しい。
その感情で心が満たされたのか、いつの間にか、声が気にならなくなっていました。
すっかり虜になってしまい、それ以降、「I wish~十二の月の物語~」、「なきむしミーシャ、空を飛ぶ!?」、「ユック ~北の森の白いリス~」にも出演していました。
今では観る専門になってしまいましたが。
今思えば、この「ピアニャン」の出会いがなかったら、きっと今後もミュージカルとは無縁の生活を送っていたのかもしれないし、ずっと声を気にして生きていく事になっていたのかもしれません。
そういう意味でも、さっぽろ市民ミュージカルにはとても感謝していますし、今後も「頑張ってー!楽しんでー!」と旗を振って、応援していきたいと思います。
4.自分の声に悩む、そこのあなたへ
声を気にするよりも、夢中になれる何かを見つけるのが、きっと一番早い。
克服できるきっかけは、必ずどこかで転がっている。
だから、焦らなくても大丈夫だと、私は考えています。
でも、本当に、「自分の声が嫌いでしょうがない」と思うのであれば、敢えて「声が必要な場所へ飛び込んでみる」のもありかと。(学生であればアルバイトとか)
少しでも、「こういう考えもありか」と思って頂けると幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました!
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