🎀別れ、復縁

朝、5時くらいに彼が家の前に来ました。
一日中起きていたからか、やつれていました。

｢で、どうしたの？｣

女々しい女になっちゃいけない、
できる限り冷たい声で彼に言いました。

彼は元カノと結果復縁はせず、別れた。
そう言いました。
理由はお互い、依存していて、そこに好き
という感情はない、彼はそう伝えたそうです。

彼は、元カノとお付き合いしていた時、
精神的DV、そう言われてもおかしくないよう
なことをしていたそうです。
過剰すぎる束縛、逆ギレ、自分の都合の悪い
事は全て彼女のせいにする生活だったらしい。

よくそんなヤベー奴と付き合いたいって
思うよな、元カノ。

呑気にそんなことを考えていました。

違う、私はそんな事が聞きたかったわけじゃ
ない。なんで、私のところに来たの？

彼を目の前にして、我慢していた涙が全部
出てきて自分の気持ちを伝えました。

私は、貴方を取られたくない、時間がかかって
もいい、私はずっと貴方と居たかった。
もう貴方をあの女に奪われたくない。

彼は申し訳なさそうに謝ってきました。

｢俺が今、R7とまた付き合ったら俺はR7を利用してるみたいになる、俺でもいいの？｣

私は何でも良かった、ただ、今は彼と一緒に
居たい、もう奪われたくない

ただそう思いました。

私たちは復縁(？)をする形になりました。

すぐに元通り、とはいかず、2週間程度、
LINEや電話を控えて、落ち着いた頃に連絡
を取り合うようになったりしていきました。

一方元カノはインスタのストーリーや投稿で
病んでるアピールをたくさんしていたけど
もちろん、自殺等はしませんでした。
（正直安心した）

実は彼、私立の高校に通っていて、校則が
厳しいにも関わらず元カノと付き合っていた頃
キスマで何度も謹慎になり、最終的に携帯の
使用で謹慎、そして退学していました。笑
（笑っていいのかは微妙）

私の誕生日が8月ということもあってか、
彼は仕事を探して、正社員として働くこと
を決め、6月から仕事を始めました。

｢こんなんで許されるとは思わないし、
罪滅ぼしになるとも思わないけど、俺、
仕事して、R7と出かけるお金稼ぎたい。
R7と思い出作るために俺頑張るね。｣

そう言ってくれた彼を私は

この人を更生させよう。

この人と変わっていきたい、成長したい。

そう思いました。

私もなかなか自分がヤバい人間であることも
自覚していたし、何より、家庭環境がお互い
複雑だったこともあって支えたい気持ちが
芽生えていました。

今、冷静に考えたら、きっとあの感情は
奪われたくない気持ちと簡単に別れる惨め
な自分が許せなかったんだと思います。

彼は一人暮らしを始めることになり、
私の親は私にほぼ無関心だったので
彼の一人暮らしの家に入り浸る生活が
始まりました。